キョウ きょうのことば2

Blog「みずき」:翁長知事(沖縄県)の主張をなぞるだけの沖縄タイムスの社説はまるで行政の主張の代弁者のようです。県民の中に根強くある埋め立て承認撤回の主張に一言も言及しない同紙の社説は沖縄の地元紙の社説としてもジャーナリズムの社説としても失格というべきでしょう。それに比して琉球新報はこれまでの社説でも埋め立て承認撤回の重要性について言及してきました。ジャーナリズムとしての本来の面目を保つか。おそらく明日の朝刊に掲載される琉球新報の社説に注目したいと思います。

【山中人間話目次】
・翁長知事(沖縄県)の主張をなぞるだけの沖縄タイムスの社説は沖縄の地元紙の社説としてもジャーナリズムの社説としても失格というべきでしょう
・翁長知事の今回の工事差し止め提訴に対する仲宗根勇さん(うるま市在住、元裁判官)の強力な反対意見
・鬼原悟さん(「アリの一言」ブログ主宰者)の翁長知事の工事差し止め提訴のまやかし批判
・広島市立大学が韓国人准教授を懲戒解雇…本人が「日本の右傾化が原因」「民族差別だ」と反撃(続報)
・作家の平野啓一郎さんの簡明で断固とした「共謀罪」反対論としての「日本の分水嶺」という提論(西日本新聞 2017年6月4日)
・大西宏さんの「内閣支持率変調の兆しを感じる」は減少傾向の続く現在の安倍内閣支持率の変化を知る上で適切な資料にもなりえています
・辺見庸は大道寺将司の「骨」に云う。「おい、骨よ! なにがみえる?」
キョウ むとういちよう
武藤一羊さん

Blog「みずき」:田中利幸さん(歴史評論家。メルボルン在住)の「8・6ヒロシマ平和へのつどい」の案内ですが、以下のジョン・ダワーの言葉を援用した田中さん自身の発言、さらに田中さんが引用する武藤一羊さん(ピープルズ・プラン研究所設立者。元ニューヨーク州立大学教授)の発言がとりわけ今日的な問題提起として私の胸に突き刺さります。

『公権力を私物化し法の支配を冷笑する安倍マフィアともいうべき現政権は、2020年、オリンピックの祝祭ムードのなかで、新天皇と新元号のもと、彼らの新憲法を公布すると開き直った。戦後の日本列島の民衆が積み上げてきた平和、人権、主権在民の実績を一挙に覆し、私たちを国家に仕える臣民にかえる目論見である。私たちはこの企みを挫折させる本来の力をもっている。だがその力を本当に発揮するためには、安倍政権を倒すたたかいを通じて、私たちがその先にどのような社会をつくるのかを真剣に考える時期がきている。昨夏の明仁天皇の生前退位声明以来、象徴天皇制が新たに政治の中心に浮上した。安倍改憲を挫折させるには憲法をまるごと守らなければならない。しかし、こうして安倍政権を打倒した向こうに、私たちは、何を見るのか。天皇の象徴権力によって統合されている日本社会を見るのか。戦後国家からその最良の遺産を引き継ぎつつ、私たちは、どのような列島社会をつくろうとするのか、そこにいたる道筋は何か、それらをめぐる活発な運動相互間の討論と探求は、安倍を倒す運動をかならず強めるだろう。私はそう確信する。』(武藤一羊さん)


【山中人間話目次】
・田中利幸さん(歴史評論家。メルボルン在住)のジョン・ダワーの言葉を援用した発言と武藤一羊さん(ピープルズ・プラン研究所設立者。元ニューヨーク州立大学教授)の発言が胸に突き刺さる
・水島朝穂さん(早大教授。憲法学)の「共謀罪」法案に隠された重大論点――「酒に買いにゆく」だけで逮捕される理由
・日弁連の時宜に適った重要な国際シンポジウム――ジョセフ・カナタチ氏(国連人権理事会特別報告者)スカイプ参加
・読売新聞の「過去に例のない『新聞史上最悪の不祥事』」という郷原信郎さん(弁護士)の指摘
・あの天安門事件が起きた6月4日(1989年)から28年。これも時宜を得た阿部治平さんの中国政府(経済政策)批判
・<加計疑惑>「前川の乱」から「文部科学省の乱」へ(直撃LIVE グッディ!)という視点の有意義性と「国民の眼」という視点の欠如
・「ハーバード大学の勇断――「10人の入学許可撤回 FBで差別的発言」で
・木村剛久さん(元編集者。「海神日和」主宰者)の「寅さんについて――「男はつらいよ」を旅する』をめぐって(2) 」
・沖縄 1935 写真でよみがえる戦前――朝日新聞・沖縄タイムス共同企画
キョウ きょうぼうざい

Blog「みずき」:金田法務大臣は畑野君枝衆院議員(共産)が質問に立った昨日6月2日の衆院法務委員会の答弁で「治安維持法は『適法に制定』『損害賠償も謝罪も実態調査も不要』」と言い放ちました。完全に歴史知識ゼロ、というよりも、絶対零度マイナス273.15 ℃以下の発言。永田浩三さんも指摘するように「これだけで辞任に値する」発言と言わなければならないでしょう。許されざる歴史認識、暴言です。こういう無知きわまる議員がのうのうと大臣までしている。ほんとうに日本は危うい。戦前に真っ逆さまに逆走している。「絶対に許すことはできない。これだけで辞任に値する。ポツダム宣言との関係においても、おかしい。横浜事件などの国家犯罪への自覚がないって、どういうことか。」(永田浩三FB 2017年6月3日)

【山中人間話目次】
・金田法務大臣の「治安維持法は『適法に制定』『損害賠償も謝罪も実態調査も不要』」発言は大臣罷免と議員辞職に値する
・猪野亨弁護士の共謀罪法案批判。事例が具体的で、共謀罪法案がいかに危ういものであるかについてとても参考になります
・続けて共謀罪法案批判の国際版。デイビッド・ケイ氏とスノーデン氏)の「表現の自由」と「共謀罪」批判
・神保哲生さん(ジャーナリスト)と宮台真司さん(社会学者)の「国連報告書の妥当性と政府の反応の異常性」という対話
・TBS「報道特集」の前川喜平前文科省事務次官インタビュー――行政の公平性とはなにか?
・特定のある人を「英雄視」する見方は容易に「個人崇拝」の暗愚に結びつくということ――前川喜平前文科省事務次官評価に関して
・竹信三恵子さん(和光大学教授。元朝日新聞記者)の指摘する安倍政権の「働き方改革」が危険な理由-ビデオニュース・ドットコム
・内海信彦さんの日本の左翼の大半が沈黙した天安門事件の真相とはなんだったのかという問題提起
キョウ あべてるえ8
安倍首相、加計学園・加計孝太郎理事長、三井住友銀行・高橋精一郎
副頭取、増岡商事・増岡聡一郎社長

Blog「みずき」:安倍官邸サイドには安倍官邸御用達記者と呼ばれてきた山口敬之元TBSワシントン支局長の準強姦罪もみ消し疑惑の渦中にいる中村格(当時、菅義偉官房長官の秘書官を経て警視庁刑事部長。現在、共謀罪摘発を統括する予定の警察庁組織犯罪対策部長)と総理直属の諜報機関・内閣情報調査室(内調)のトップの北村滋のほかにさらにその上を行く「官邸の代理人」といわれる黒川弘務という法務事務次官がいるということです。安倍内閣はまさに陰謀の渦巻く真っ暗闇の魑魅魍魎の世界です。当然、こんな陰謀内閣は即座に解体されなければなりません。この国は本当に危うい。危うい断崖の上に立っている。いや、立たされていると言わなければならないでしょう。

『検察関係者はある男を「安倍政権の代理人」と呼び「諸悪の根源。こいつがいる限り、安倍政権は安泰だ」と吐き捨てるように言う。その男は黒川弘務。検察関係者によると、1957(昭和32)年2月8日、東京都出身。東大法学部卒で、司法修習35期。83年に検事となり、東京、新潟、名古屋、青森各地検、法務省刑事局、大臣官房秘書課、同司法法制部などに勤務した。2001年に司法法制部司法法制課長として司法制度改革関連の法案を担当し、05年に「エリートの関門」(検察関係者)と言われる刑事局総務課長に就任。その後は秘書課長、官房審議官と階段を上っていった。エリート検事は途中で小規模な地検の検事正を経験する慣例に従い、10年8月、松山地検検事正へ異動したものの、わずか2カ月で呼び戻され、大阪地検特捜部の証拠改竄・隠蔽事件で発足した「検察の在り方検討会議」の事務局を務める。(略)黒川がとりわけ通じていたのは、第2次安倍政権で官房長官となる菅義偉という。(略)11年8月に黒川は法務省の法案や検察人事の決裁に大きな影響力を持ち、官邸や国会対応の責任者でもある官房長に昇任。政権交代をまたぎ、実に5年間もそのポストにいた。検察関係者は「官房長時代に『焼け太り』の成果を法案にして、野党の反対をぶっちぎる形で成立させた。最高裁の違憲判決を受けた、婚外子相続差別の是正や再婚禁止期間短縮では、うるさい自民党の保守派を黙らせ、民法改正を実現した。これらには、黒川と菅らとの連携が物を言った」と話す。代わりに、検察が失ったものは大きかった。』(月刊FACTA Yahoo!ニュース 2017年6月2日)


【山中人間話目次】
・安倍官邸サイドにはいま準強姦罪もみ消し疑惑の渦中にいる山口敬之や中村格(もみ消し疑惑当時、警視庁刑事部長)、北村滋(内調トップ)のほかにさらにその上を行く「官邸の代理人」といわれる黒川弘務という法務事務次官がいるという
・現役の文科省職員からも「専門教育課が大臣の説明資料として作成したもので、私も文書を持っている」などとする証言も飛び出しました
・国連の「表現の自由」に関する特別報告者のデービッド・ケイ氏が来日し、安倍内閣の同特別報告者に再反論しました
・ヘイトスピーチ:「失うものばかり」後悔の元「突撃隊長」 - 毎日新聞 2017年6月2日
・ゆふいん文化・記録映画祭は今年で20年目を迎えるが、その20年を区切りにして一応終わりにするという
・辺見庸の「奇しき生と奇しき死ーー大道寺将司とテロの時代」(西日本新聞(2017年6月2日)画像と文章書写
キョウ きょうさんとう21

Blog「みずき」;天皇の退位に向けた特例法案がきょう衆院で可決される。特例法案は、参議院の特別委員会での審議を経て、来週中にも成立する見通しだという。この法案に反対する政党はない。そのさまは戦前の大政翼賛的状況下の国会と変わらない。こうして全会一致で戦前に回帰していく。野党界隈はいま共謀罪法案阻止のため審議拒否で対抗しようという声で賑々しい。しかし、その野党が天皇の退位に向けた特例法案を全会一致で支持する。それがたとえ象徴天皇制であれ天皇制の一形態であることには変わりがない。そして、共謀罪法案の祖形といわれる戦前の治安維持法はその天皇制を保持するためにたくらまれ、人々の思想、表現の自由を奪い、多くの死者を含む罪人をつくった。が、野党なるものはその天皇制保持の一形態でしかない特例法案には全会一致で賛成というのだ。この国に革新政党と呼ばれてきたものがまだ仮にあるとすれば、それは革新政党の自殺行為にほかならない。共謀罪法案反対と特例法案支持は両立しない。その両立しないものに賛意を表する。まさにこの国はいま戦前の大政翼賛的状況下そのものだ。そこには良心と思想のひとかけらもない。

【山中人間話目次】
・天皇の退位に向けた特例法案がきょう衆院で可決される。この法案に反対する政党はない。そのさまは戦前の大政翼賛的状況下の国会と変わらない
・共謀罪法案と天皇退位特例法案の関係性に関しての内海信彦さん(画家、早大「ドロップアウト塾」主宰)の本質的な指摘
・審議拒否戦術を絶対視するべきではありません。況やただ騒ぎ立てるだけの審議拒否戦術では自己満足に終わってしまうのがオチです
・リベラル・左派のあまりのていたらくにいま保守のこの人が輝いて見える。しかし、こういうことではいけないのです
・小倉利丸さんの共謀罪がテロ対策を口実に国会でも成立の瀬戸際という危うい状況にあることを前提にしたジョン・ピルジャー「英国のテロ: 首相は何を知っていたのか? 」という論の訳出
・駒込武さん(教育学研究科教授。教育史)の「戦争バブルに色めき立つ大学?」という論。重要な指摘です
・安倍首相のおれが偉いといわんばかりの国会答弁は、世界の笑いものになり、国連が異例のプレスリリースを発表する事態となっています
・加藤哲郎さんの今回の論考は、安倍政権のこの上ない危険性についてとりわけ鋭くメスを入れるものです。加藤さんの安倍政権弾劾はいつにもまして激しく、厳しい
キョウ へのこ40

Blog「みずき」;澤藤統一郎さん(東京在住、弁護士)の論と同じくやはり昨日(5月31日)付の「『辺野古』で国提訴へ 堂々と県の立場主張せよ」という琉球新報社説を引用した「タイムス、新報の辺野古問題への県の立ち位置への切り込み方(承認撤回に対する正確な解説・論評・社説)が若干違ってきたように思うが、読者はいかがお考えか?その立ち位置の違いが翁長県政擁護の強弱となって現れているように思う」という仲宗根勇さんのFB記事(5月31日付)に上記の澤藤さんの論について以下のようなコメントを述べておきました。仲宗根さんの返信コメントとともに紹介させていただきます。これが上記の澤藤さんの論に対する私のとりあえずの評価です。

「今回の沖縄県の差し止め訴訟提訴という「辺野古問題への県の立ち位置」を全面擁護する東京の弁護士の澤藤統一郎さんのような昨日31日付の論もあります。澤藤さんは同論で昨日(5月31日)付の琉球新報の「『辺野古』で国提訴へ 堂々と県の立場主張せよ」という社説の論調を高く評価しながら、同社説が最終行の結論部分で「さらには埋め立て承認の撤回にも踏み込むべきだ」としている「埋め立て承認撤回」の必要性についてはまったく論究しようとはしていません。同紙の「護岸着工1カ月 『後戻り』今しかできない」という前回(5月26日付)の社説と併せて読めば同紙が「埋め立て承認撤回」こそがこの問題を打開するための切り札であることを力説していることは明らかであるにも関わらずです。澤藤さん自身は「オール沖縄」を構成する人ではありませんが、その主張は「オール沖縄」を構成する弁護士と同様のものとみなしてよいものです。こうした「オール沖縄」勢の沖縄県民を誤誘導する主張に対抗するためにも仲宗根さんから再度もう少し突っ込んだ反論をお聞きしたいものです。そうした反論がいまこの時期だからこそなおさら必要だと思います。仲宗根さんの反論を期して待ちます。」

仲宗根勇さんの返信コメント:
「澤藤氏の論は何も言わないに等しい。新たな知見はない。」


【山中人間話目次】
・澤藤統一郎さん(東京在住、弁護士)の「再びの沖縄法廷闘争ー辺野古新基地建設工事差し止め訴訟への期待」という論に反対する
・法が人間より上位にある法体系はおかしい。私は死刑制度というものの不条理を思わざるをえない。法が人を殺すのは人間の条理に反するのだ
・常岡浩介さん(フリージャーナリスト)の警察批判は警察権力と対峙してきた(対峙せざるをえなかった)者だけが言える迫力、すなわち、真実性があります
・猪野亨さん(札幌市在住、弁護士)の「今井一氏は単なる9条の改憲主義者」の論に全面的に賛同します
・安倍内閣が国連の特別報告者の意見書は「国連または人権理事会の見解を述べたものではない」などとする答弁書を閣議決定。その歪曲の凄まじさには絶句するほかない
・国民の血税を無駄に使って姑息なことをたくらむ。「復元できるかもしれない」ものを復元できないようにするのだから、これは歴とした国家犯罪だ
・高林敏之さんの4名の人権特別報告者が連名で、沖縄平和運動センターの山城博治議長の長期拘留に対し懸念を示し是正を求めていたことを紹介する論
・平安名純代さんの「うるま市島ぐるみ会議が埋め立て撤回を県に要請」という記事の紹介とコメント。沖縄にはこういう声も少なくないのです。いや、潜在的に大きなものがある
キョウ だいどうじしょうじ3

Blog「みずき」:「死の覚悟求めて止まず花の雨」。生前刊行されたものとしては最後の句集『残(のこん)の月』の一句である。「花の雨」は、桜を打つ雨。獄中の大道寺将司はそれをみたわけではない。心の花を雨で散らせ、みずからに課した死を、くりかえしなぞったのだ。逮捕から約40年、獄中での自責と悔恨、死のシュミレーションは、かれの日課だった。つまり、かれは想念で毎日くりかえし死んでいた。大罪はむろん大罪である。大道寺がいくら詫びたとて、獄死したとて、事件の被害者はよみがえらない。遺族は救われない。その苛烈な諸事実の間の、気がとおくなるほどの距離に、しかし、なにもまなばないとしたら、40余年の時間とおびただしい死傷者は空しいムダにしかならない。若い人びとはおそらく知るまい。一見はげしく対立するはずの、ヒューマニズムとテロリズムの二点を結ぶ線分は、おどろくべきことに、かつて、それほど長いものではなかったのだ。直線的な理想主義とそれを根拠とする憤激が、あるとき短絡し、おぞましい殺りくを結果した例は、1970年代の連続企業爆破事件にとどまらない。連合赤軍事件も内ゲバ事件も、生まれついての暴力分子の手になるものではなく、まことに逆説的で皮肉なことには、もともと過剰なほど真剣に理想をとなえるものたちの所業だったのである。(略)大道寺将司が逝ったいま、二つのパラドックスが暗示するものを、わたしはじっとかんがえつづけるだろう。一つは、事件関与を除き、それだけをのぞき、かれが「高潔」といってよいほどの人格のもちぬしだったこと。もう一つは、連続企業爆破事件のころ、世の中はそうじて明るく、いまのように戦争とテロをリアルに予感せざるをえない空気はなかったのである。つけくわえれば、当時は、いまほどひどい政権ではなかった。われわれは今後、奇しき生を行き、奇しき死を死ぬだろう。(辺見庸「奇しき生と奇しき死ーー大道寺将司とテロの時代」 中国新聞 2017年5月28日

【山中人間話目次】
・辺見庸の「奇しき生と奇しき死ーー大道寺将司とテロの時代」――大道寺将司追悼
・太田昌国さん(評論家)の5年前の『棺一基』(大道寺将司句集)評
・内田博文さん(九州大学名誉教授)の「治安維持法から迫る共謀罪の本質~政府は何を甦らせようとしているか~」
・安倍政権の一連の国連軽視発言をうけて「日本は国連人権メカニズムに敵対的な国として認定されつつある」という高林敏之さんの重要な指摘
・仲宗根勇さん(元裁判官、うるま市在住)の乗松聡子さんと新垣勉さんの埋め立て承認撤回と県民投票の是非をめぐる沖縄タイムス紙上における議論の評価
・浅井基文さん(元外交官、政治学者)の安倍政権とメディアによる「作り上げられた朝鮮の『脅威』」論批判
キョウ へのこ40
延びる護岸、濁る海

Blog「みずき」:この沖縄タイムスの本日(28日)付社説は、「翁長知事が埋め立て承認を撤回できる環境にあるのは世論が示している通りだ」「豊かな海に取り返しのつかない被害を与えるまで待つことはできない」と翁長知事の埋め立て承認撤回を明確に示唆している琉球新報の社説(5月26日付)に比して、「県との協議を欠いたまま、一方的な法解釈の変更によって、埋め立てを強行し、新基地を建設することは・・・看過できない重大な問題をはらんでいる。それだけでも埋め立て承認を撤回する理由になると思う」と口では言いながら、肝心の翁長知事の「撤回」宣言については「局面を打開するためには発想の転換が必要だ」というだけで、現にいま辺野古の海が回復不可能なまで埋め立てられているという現実を無視して、「撤回」とはほど遠いSACO(日米特別行動委員会)2なるもののの立ち上げを提案しています。沖縄タイムスには翁長知事に対して一日でも早い埋め立て承認撤回を求める気概と意思はないものと判断するほかありません。沖縄2大紙の一方の雄がこのざまでは翁長知事は結局取り返し不可能な状態になるまで「撤回」宣言はしないでしょう。沖縄タイムスは翁長知事の重大な不作為と公約違反に手を貸していると言わざるをえません。

【山中人間話目次】
・翁長知事の「来月、県議会に必要な議案を提出し、可決されしだい、7月にも工事の差し止めを求める裁判を起こす」という方針の欺瞞
・沖縄での米軍基地反対運動をおこなう「反対派」は「年寄りばかりで若い人はいない」のか?――「ニュース女子」の真逆をゆく報道
・坂井定雄さん(龍谷大学名誉教授)の紹介するワシントン・ポストの記事にはアメリカのジャーナリスト魂がある
・グテレス国連事務総長が「従軍慰安婦」問題に関する日韓合意に「賛意」「歓迎」を表明したといううその事務総長自身の反駁
・「ケナタッチ国連特別報告者について国連事務総長が安倍首相に『個人の資格で活動しており、必ずしも国連の総意を反映するものではないと述べた」といううそへの国連事務総長報道官の反論コメント
・「和泉洋人・首相補佐官と首相官邸で複数回面会し、『総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う』」などと言われた」(前川証言)という「総理のご意向」問題のダメだし報道
キョウ おにかいひろお
凝視する赤子

Blog「みずき」:高世仁さんの文章を読んで鬼海弘雄という人とインディアの写真集に魅了されました。世の中にはこういう人もまだまだいるんだな、という共感の思い。「カメラを買うお金も先生がくれた」というのもいい。こういう先生もまたいる。

「鬼海さんは1945年、山形県生まれ。高校を卒業し県職員として働き始めたが、「この先どんな生き方をおくるかが、もう丸見えのような気がした。それで、今までやってきた“実務”から一番遠いものは何だろうと考えていたら、哲学っていうのがあるらしいぞ」と退職して法政大学の哲学科に進む。そこで哲学者、福田定良と会ったことが人生を変えた。「考えることがいかにおもしろいか」に気付かされ、大学卒業後も就職せず、トラック運転手、職工、マグロ漁船の乗組員などしながら、自分に合った表現方法を探し、写真に行きついた。福田先生には卒業後もずっと師事し、カメラを買うお金も先生がくれたという。経歴からしてもう「哲学する写真家」である。」(高世仁の「諸悪莫作」日記 2017-05-27 )


【山中人間話目次】
・辺見庸、永山則夫と大道寺将司の死を哭く――どきりとする美しい文章
・TBS『報道特集』の創価学会員の共謀罪法案批判への疑問と疑念
・高世仁さんの文章を読んで鬼海弘雄という人とインディアの写真集に魅了されました
・浅井基文さん(元外交官、政治学者)の日本の伝統的政治土壌の根源的な問題から問い直す根底的な安倍政権批判
・沖縄の佐藤学さん(沖縄国際大学教授)の沖縄の視点から見た安倍政治の根源的批判
・徐京植さん(東京経済大教授)の「12.28日韓合意は破棄すべし」という視点からの安倍政権批判。ハンギョレ紙のインタビュー記事。
・文在寅氏のひそかな改革か 韓国・青瓦台が大統領への「敬語」をやめる?
・沖縄タイムスの本日(28日)付社説は翁長知事の埋め立て承認「撤回」宣言先延ばしという重大な不作為と公約違反に手を貸していると言わざるをえません
キョウ だいどうじしょうじ2  
Blog「みずき」(1):辺見庸の「大道寺将司とテロの時代――奇しき生、奇しき死」(共同通信配信)。以下は、その事前報告。辺見は「不快な発見」として次のように書いている。

「大道寺将司全句集『棺一基』を刊行してくれる出版社をさがしていたころ(略)やってくれるとおもっていた、表向きリベラル系、左派系をふくむいくつかの版元が、「あれだけの犯罪をおこした人物」であることを理由に、やんわりと刊行を拒んだのです」。彼らは人の生と死は国家権力なるものの規制以前に屹然とあることに思い及ばない。権力に屈従する者でしかない。それをしもリベラルというか。左派というか。私も辺見の思いに同意する。

(2)いまの時期だからこそあえて言う。自称・似非リベラル・左派軍団の「英雄」づくりがまた始まっている。

自称・似非「リベラル・左派」周辺集団の「英雄」づくりがまた始まっています。いまの時期だからこそあえて言っておかなければなりません。こうして「リベラル・左派」を自称する者どもは告発の本来の意義をスター・有名人志向の芸能ニュースレベルに低俗化させていき、告発そのものの本来持っている内閣打倒にもつながる破壊力を無力化させていく。そして、世は、天下泰平の世に治まっていく。こうして彼ら、彼女たちは運動を窒息死させてきた。いままた同じことを繰り返している。前川前文科省事務次官を「告発」以上の存在として祭り上げてはいけない。彼はもともと保守畑で仕事をしてきた官僚でしかない。彼を「革新の人」のように祭り上げてはならない。


【山中人間話目次】
・辺見庸の「大道寺将司とテロの時代――奇しき生、奇しき死」(共同通信配信)事前報告。辺見は「不快な発見」として次のように書いている
・翁長知事に埋立承認「撤回」を再度求める:うるま市島ぐるみ会議――仲宗根勇さんの怒りの報告の追記
・鬼原悟さん(「アリの一言」ブログ主宰者)の翁長知事の事実上の「撤回棚上げ発言」問題に関する同知事及び同知事を擁護する不見識メディア批判
・下記のNHKニュースも窪田順生なるノンフィクションライターを筆者とするダイヤモンド・オンライン記事もすべて安倍政権による謀略的なメディア調略と見るべきでしょう
・自民党安倍内閣の驕りと閣議決定答弁書なるものの大ウソ。再び言う。安倍政権に正統性=正当性はない
・いまの時期だからこそあえて言う。自称・似非リベラル・左派軍団の「英雄」づくりがまた始まっている
・公明党の支持母体である創価学会内の謀罪法案反対の声への疑問
・ここには小説のような時間の流れと空間があった――カミハテ商店
キョウ しらいそう
白井聡(左)&内田樹

Blog「みずき」:内田樹、白井聡、山口二郎、小林節は「リベラル」でも「左派」でもない。単なる「トンデモ」でしかありません。こういうやからが「リベラル」「左派」の顔をして闊歩している。それをリベラル、左派が許している。というよりも、礼賛している。これがいまの日本の左派、リベラルの現状です。私はこういう社会を右傾化社会と呼んでいます。

『内田樹に続いてこいつ アベをかばう田崎史郎のごとく、天皇アキヒトの憲法違反を擁護する忠臣<今上天皇は、あえて「お言葉」を表明したのだと思います。一般論として、ある秩序全体を守るために、その秩序が定めている個別のルールを破らなければならない瞬間があります。今回の場合は、戦後民主主義という秩序を守るために、個別のルールを破らざるをえなかったということです。>白井聡 天皇とアメリカ 『月刊日本』2017/5/23』(
永原純FB 2017年5月26日

【山中人間話目次】
・琉球新報も護岸着工1カ月の辺野古の現状について「『後戻り』今しかできない」という切迫した社説を掲げています
・翁長知事よ。なにをたわごとを言っている。いまをおいて撤回の時期はない!なぜ、いますぐ撤回宣言をしない!
・数年前からわかっていてさんざん忠告してきたことだが、やはり撤回しても手遅れになるのをオナガ県政は待っている
・翁長県知事、県庁職員、与党県議および各種団体の幹部のみなさん。これって、政府がアリバイ的にできもしない工事を進めていると考えるのは間違いですよね。どうして止めないのですか
・入国制限の大統領令 連邦控訴裁も執行停止を支持――アメリカではトランプ政権の終焉が一刻、一刻近づいている
・米民主党議員64人がドナルド・トランプ大統領に、北朝鮮に対する先制攻撃に反対するとして直接対話を求める書簡を発表した
・文在寅大統領の民主度が問われています。当然、文大統領は国連のハン・サンギュン民主労総委員長釈放勧告に直ちに応じるべきでしょう
・内田樹、白井聡、山口二郎、小林節は「リベラル」でも「左派」でもない。単なる「トンデモ」でしかありません。
・花の香りに満たされて花摘みをする娘たちのそのひとときこそ美しい。満天の風は貧しい農家の娘たちのために吹いた
キョウ しぶやぼうどうじけん

Blog「みずき」:しかし、NHK報道に対しては以下のような批判もあります。そして、この批判の方がNHKの常態をよく示しています。NHKは「正気ではない」報道を繰り返しています。NHKは徹底的に批判されなければなりません。

『公共放送の報道番組が公安のやり口、そしてその歴史を無批判に紹介し、結果としてそれらを堂々と肯定する。もはや報道番組どころか、政府広報番組でもない。正気ではない」(
ガイチTwitter 2017年5月24日

『公安警察の捜査は、「歴史の落とし前をつける」ものだと、よく言われます。その言葉を思い起こさせる捜査がきょう明らかに。逮捕されたのは、昭和46年に起きた、過激派による「渋谷暴動事件」の容疑者と見られる男…。事件を知らない人にもわかり易くお伝えします。』 (
ニュースウオッチ9‏Twitter 2017年5月23日

【山中人間話目次】
・役人がレクチュアのために作成した文書を「怪文書」呼ばわりし、国連特別報告者を「個人」呼ばわりする政権が存続することの耐えられない恥辱
・戦時中、治安維持法で逮捕経験を持つ95歳から103歳までの男女4人の記者会見映像
・前CIA長官「ロシアとトランプ陣営接触の情報入手」 - NHKニュース 
・しかし、NHKは「正気ではない」報道を繰り返しています。NHKは徹底的に批判されなければなりません
キョウ だいどうじしょうじ

Blog「みずき」(1):死刑囚の大道寺将司が死んだという。私に言葉を発する資格はない。辺見庸(作家)の慟哭の声と宇多喜代子(俳人)の大道寺将司著『残(のこん)の月』書評のみをただ記す。

『◎大道寺将司死す畏友、大道寺将司が本日午前11時39分、東京拘置所にて、多臓器不全で逝去した。哭するのみ。』(辺見庸ブログ 2017年05月24日)

『1970年代に企業爆破事件を起こし、逮捕された大道寺将司は当時26歳。死刑判決を受けてからは、外部の人と会うことも折々の風光や草木に触れることもない極限の日々を過ごしている。そんな日々の深い思念を語る自己または他者として選んだのが俳句であった。しおりを執筆した福島泰樹は「峻厳な『生き様』の詩型として俳句を選んだのである」と記している。

本書は2012年以来の490句を所収。乱れのない有季定型である。ときに句座をともにしているかのような錯覚を抱かせるが、著者は野の夕焼けも川瀬の音も、26歳までに得た記憶の景を言葉で再生しつつ一句一句を紡いでいるのである。季語は折々の心象を具現する言葉として機能し、言えぬ多くを季語に語らせているのだ。<大寒の空のはたての蒼(あお)さかな><秋雨の濡れし山河をひた濡らす>など定型本態の格を持ち、<寒風に歪む骨身を押しゆけり><身にしむや辻に惑ひしふくらはぎ>などは、肉体の得た感覚を季語の中に投じている。

26歳より前の記憶の景は年々の景として季節ごとによみがえる。<水澄みて刹那の記憶新たにす>。古い記憶に新たな記憶が重なる。通読後の印象をひと言でいうなら、著者の後書きの「死刑囚である私が作句を喚起されるものと言えば加害の記憶と悔悟であり、震災、原発、そして、きな臭い状況などについて、ということになるでしょうか」、そのままであるといえよう。

かつて身を賭けて一事のために行動した作者の意志はその後も不断に保持されており、<被曝せる獣らの眼に寒昴><セシウムの記憶薄れし神無月><薄氷(うすらい)の割れて開戦前夜かな>など、社会問題に敏感に反応する。<鬼門超す骸(むくろ)を花の見送れり><ひそやかに骨の泣く音や春の霜>などは集中の佳句。作者は現在がんを病み病舎に暮らす。身の苦痛軽からんことを祈るばかりである。(宇多喜代子「『残(のこん)の月』書評」(共同通信配信) 2016年1月23日)』

(2)元共同通信記者の魚住昭著『渡邉恒雄・メディアと権力』(講談社、2000年)に以下のような記述があります。「社会部の(安倍総理の、暴力団とのかかわりのスキャンダル)記事の握りつぶしは (中略)(安倍内閣の)官邸から嫌がらせをされることを恐れた共同の上層部が自主規制した結果でしょう。記事を差し止めたのは 編集局長の後藤(謙次)さんの判断だったと聞いています。社会部長の牧野も編集局長の指示には従わざるを得なかったということです」(p.29)

共同通信編集局長時代には安倍晋三と暴力団とのかかわりを暴いたスキャンダル記事を握りつぶして政権に媚を売り役得を得て生きてきた自称ジャーナリスト、テレビメディア(NEWS23、報道ステーション)でも 明らかに自民党寄りのコメントをしてきた体制側言論人、安倍晋三の「寿司友」の後藤謙次を清水潔(フリージャーナリスト)は自身のツイッターで「後藤謙次氏ズバッとなで斬り音が聞こえそうな切っ先鋭いコメントだ。『憲法改正は特定の政治家の業績や手柄のためにやることではない』」などと礼賛するツイートを発信し、それをリベラル・左派(共産党シンパサイザー)の中野晃一(上智大教授)がリツイートして得々としています。(
清水潔Twitter 2017年5月22日‏

私は天皇主義者のこの人を評価しませんが、以下のツイートの方がよほどまっとうです。「後藤謙次、若い視聴者をミスリードする「解説」はやめろよ。1971年はオイルショックの2年前で、高度成長の末期だ。高度成長の開始から15年、所得倍増計画から10年経っている。GNP世界第3位になって3年後。『高度成長に向かう途中』とか『みんな貧しかった』って何言ってるんだ。」(
世に倦む日日Twitter 2017年5月23日

ひとつ前の記事で批判した「左派・リベラルなるもの、とりわけ共産党及び傘下勢力の見る目のなさと理論的、思想的崩壊のさまの惨状」はその「左派・リベラルなるもの」の日常の所為としてこうしたところにも現われています。彼らは日々、私たちの社会の民主主義を破壊、堕落させています。私が彼らの行為を「犯罪的」と弾劾するのはそういうことなのです。


【山中人間話目次】
・死刑囚の大道寺将司が死んだという。私に言葉を発する資格はない。辺見庸(作家)の慟哭の声と宇多喜代子(俳人)の大道寺将司著『残(のこん)の月』書評のみをただ記す
・たしかにあの時代はそういう時代でもあった。私の友人も学生時代にあの時代の暴力で片目を喪失した。私自身もまた後遺症こそ残らなかったもののあの時代に命からがらの体験をした
・あるときは政権に媚を売り役得を得て生きてきた自称ジャーナリスト、テレビメディアでも 明らかに自民党寄りのコメントをしてきた体制側言論人の後藤謙次をリベラル・左派が持ち上げている
・籠池町浪(森友学園新理事長)の「転向声明」の偽善を見破れず、彼を民主主義者のように持て囃してきたリベラル・左派の責任は重い
・こういう人(中沢けい)がこの国のリベラル・左派の論客のひとりとして持ち上げられている。この国のリベラル・左派のあまりの低次元と「貧困の思想」に私は言うべき言葉を持たない
・これもこの国のリベラル弁護士と言われている人の水準。「恥ずかしい」のは伊藤和子さん、あなたではなく、私の方です
・衆院、「共謀罪」法案可決。地方自治体の反乱
・ある共謀罪法案強行採決批判――その国では、人々は朝、目覚めたら夢を役所に届けることになっているらしい
・目下、米政権を揺るがしている「ロシアゲート」疑惑。そのロシアはいま、着々とサイバーウォーを仕掛けつつあります

キョウ りっけんでもくらしーのかい
立憲デモクラシーの会(右端は中野晃一さん)

Blog「みずき」:「立憲デモクラシーの会」の声明は「自衛隊はすでに国民に広く受け入れられた存在で、それを憲法に明記すること自体に意味はない」「現状を追認するだけだから問題はないとも言えない」などと言う。「立憲デモクラシーの会」は安倍政権と同様の民間の自衛隊追認機関か。ここにはいま現にある「武力の行使の放棄」(憲法9条1項)と「戦力の不保持」(同2項)を規定した憲法を守ろうとする法律学者の使命感もその姿勢も微塵も見られません。この「立憲デモクラシーの会」の今回の声明はいわゆる「護憲」(リベラル・左派)勢力はここまで堕落していると自ら表明しているようなものです。「立憲デモクラシーの会」をリベラル勢力とはとてもみなすことはできません。「立憲デモクラシーの会」は市民を誤った方向に導いています。もちろん、「護憲派」(リベラル・左派)を自負する者はこうした堕落のきわみといってよい「立憲デモクラシーの会」の安倍改憲批判を追認するようなことはあっては決してならないでしょう。私は「立憲デモクラシーの会」に集う「学者」たちを弾劾する。

【山中人間話目次】
・「立憲デモクラシーの会」は安倍政権と同様の民間の自衛隊追認機関か。ここにはいま現にある「戦力の不保持」を規定した憲法を守ろうとする法律学者の使命感もその姿勢も微塵も見られない
・自民党内超タカ派でしかない小池百合子を共産党は「是々非々」などという戯言を弄しながらなぜ支持するか。共産党が安倍改憲反対をぶち上げても、小池支持と安倍改憲反対の主張にはまったく整合性はない
・菅官房長官、国連特別報告者を「個人」呼ばわり、「質問」に抗議――菅義偉官房長官は、何か勘違いをしているようだ
・国連のプライバシー権に関する特別報告者ジョセフ・ケナタッチ氏は菅官房長官の抗議の記者会見を「中身のない逆ギレ」と反批判しています。まさにそのとおりです
・ZEDさん(「Super Games Work Shop Entertainment」ブログ主宰者)のリベラル・左派が批判しない文在寅韓国大統領批判
・乗松聡子さんのうるま市「島ぐるみ会議」の翁長沖縄県知事宛「前知事の辺野古埋立承認行為の即時撤回を求める要請書」の紹介
・年金制度を厚生年金と国民年金に分断し、国民年金の場合は満額支給でも月額で約6万5000円(2015年度)と人としてまっとうに生きていくことのできない金額しか支給されない。ここに根本的な問題があります
キョウ うちだじゅ2

Blog「みずき」:内田樹に対して「悪い印象はもっていなかった」、「リベラルな陣営にある人との思い込みは強」かったと反省する澤藤統一郎さん(弁護士)が、遅きに失した感は免れないのですが、その内田樹の「象徴天皇制」論を「憲法論としては、トンデモ説と酷評せざるを得ない」と厳しく批判しています。この澤藤さんの論が「リベラル・左派」陣営における内田樹評価を見直す契機になることを私は期待します。以下、澤藤統一郎さんの論をご紹介させていただこうと思いますが、この問題については私も先日内田樹を批判しています。その弊論はこちらです。合わせてお読みいただければ幸いです。

さて、澤藤統一郎さんの
内田樹の「象徴天皇制」論批判(要旨)は以下のとおり。

「内田樹に聞いてみたい。あなたのお考えでは、象徴天皇は、その本務として天皇の戦争責任にどう向き合うべきなのか。どうして、象徴天皇が、父親である昭和天皇の戦争責任を抜きにして他人事のように戦死者を「鎮魂」する資格があると考えられるのか。天皇の名の下の戦争で天皇に殺されたと考えている少なからぬ人々に、「謝罪」でなく「鎮魂」で済まされると本気で思っているのか。象徴天皇の本務として、侵略戦争の被害国民や、被植民地支配国民への謝罪は考えないのか。天皇制警察の蛮行により虐殺された小林多喜二ほか、あるいは大逆罪、不敬罪の被告人とされた被害者やその家族も、象徴天皇の本務たる「鎮魂」と「慰霊」「慰謝」の対象なのか。また、東条英機ほかの戦争指導者についても、現天皇は鎮魂してきたというのか。上記内田の一文は、文化史的な天皇論と、憲法上の天皇論が未整理に混在していてまとまりが悪い。文化史的な論述は自由ではあろうが、憲法論としては、トンデモ説と酷評せざるを得ない。

内田の結論は、「現代における天皇制の本義をこれほどはっきりと示した言葉はないと思います。何より天皇陛下ご自身が天皇制の果たすべき本質的な役割について明確な定義を行ったというのは、前代未聞のことです。私が『画期的』と言うのはその意味においてです。」というもの。これは、天皇の違憲行為の容認である。容認というよりは、むしろ称揚であり称賛でもある。天皇が、憲法上の天皇の役割を定義する権限はない。してはならないのだ。天皇の権限拡大を厳格にいましめたのが現行憲法にほかならない。

戦後の憲法解釈を良くも悪くもリードしたのは宮沢俊義(東大教授)である。彼の「全訂日本国憲法」(全訂第2版・芦部信喜補訂)74ページにこう記されている。「天皇の国事行為に対して、内閣の助言と承認を必要とし、天皇は、それに拘束される、とすることは、実際において、天皇を何らの実質的な権力をもたず、ただ内閣の指示にしたがって、機械的に『めくら判』をおすだけのロボット的存在にすることを意味する。そして、これがまさに本条(憲法3条)の意味するところである」

既述のとおり、天皇には「新しい憲法解釈を示」す権限はいささかもない。のみならず、天皇の行う『儀式』が宗教色をもつものであってはならない。「宮中で行う宗教的な儀礼」は、純粋に私的な行為としてのみ許容される。憲法7条の国事行為は、厳格な政教分離の原則に乗っ取って、一切の宗教色を排除したものでなくてはならない。天皇の行う『儀式』の中に、「祈り」や「鎮魂」「慰霊」を含めてはならない。世俗的に死者を悼む気持を儀礼化した追悼の行事は世俗的なものとして、天皇のなし得る「儀式」に含まれよう。しかし、死者の霊魂の存在という宗教的観念を前提とした鎮魂、慰霊は、政教分離違反の疑義がある。「祈り」も同様である。

いたずらに、形式的なことをあげつらっているのではない。天皇の、政治的・軍事的権力の基底に、天皇の宗教的権威が存在していたのである。天皇制の強権的政治支配の危険性の根源に、天皇の宗教的な権威があったことが重要なのだ。戦前の軍国主義も、植民地支配も、臣民に対する八紘一宇の洗脳教育も、神なる天皇の宗教的権威があったからこそ可能となったものであることを忘れてはならない。天皇に「鎮魂」や「祈り」を許容することで、再びの宗教的権威付をしてはならないのだ。日本国憲法は、天皇に再び権力や権威を与えてはならないと、反省と警戒をしている。内田の説示が天皇礼賛一色で、何の警戒色もないことに、驚かざるを得ない。」

【山中人間話目次】
・内田樹に対して「悪い印象はもっていなかった」、「リベラルな陣営にある人との思い込みは強」かったとという澤藤統一郎さん(弁護士)の反省――私がけっして天皇主義者にならないわけ
・澤藤統一郎さん(弁護士)の再度の「天皇制」批判――毎日新聞の天皇礼賛報道の虚に即して
・蟻塚亮二さん(仙台市在住、医師)の「実は基地引き取り運動の本当の矛先は、『本土の沖縄化反対』というような左翼の人たちに向けられているのではないか?」という指摘
・「きまぐれな日々」ブログ(kojitakenさん主宰)の「9条改憲もアブナイが、「リベラル」の現天皇依存症はもっとアブナイ」(2017.05.22)。私はこの論にまったく賛成するものです
・「ある文科省の職員は「『なかった』という結論は官邸の指示。調査は出来レースだった」と言い切った。」(毎日新聞 2017年5月19日)そういうことだと私も思います
・醍醐聰さん(東京大学名誉教授)はなれあいのシンポジウムをして、それでよしとするような人ではありません。私はこの森友・加計問題を考えるシンポジウム」に期待します