キョウ さつき115
野間易通氏(旧しばき隊主宰)

Blog「みずき」:弁護士懲戒請求者らを提訴した自由法曹団常任幹事の神原元弁護士もそうですが、猪野さんの論の第6弾で批判されている香山リカさん(精神科医、立教大教員)も元しばき隊の隊員です。その「しばき隊の暴力問題をマスコミはなぜ報道しないのか?」という田中宏和さん(「世に倦む日日」主宰)のツイッター上の短文の論。私は下記の田中さんの指摘は当たっていると思います。田中さんの「マスコミにしばき隊の工作員が大量にいるからだよ」という指摘は「しばき隊≒共産党」と理解すればその影響力の大きさもわかりやすいでしょう。しかし、田中さんはなぜか共産党は批判しません。天皇主義者の田中さんにとっては共産党の右傾化=天皇主義政党化は願ってもないことだからでしょう。共産党の右傾化は田中宏和さんなどエセリベラルにとっても利用価値があるのです。いまや共産党はそういう存在になりおおせてしまいました。それがしばき隊が蔓延る大原因にもなっているのですが、その辺のところは田中さんにはわからないようです。

『しばき隊のスゴイところは、しばき隊の悪事と実態を一度もマスコミの表に登場させないところだ。完璧に押さえ込んでいる。タブーにして封殺することに成功している。物凄い権力。しばき隊の批判者がいない。しばき隊の対象化を阻止している。恐くて誰も批判しないし、分析研究の対象にしようとしない。なぜ、マスコミの表にしばき隊の報道が出ないのか。しばき隊の悪事と実態が封殺されているのか。大阪のリンチ事件が闇から闇に葬られるのか。マスコミにしばき隊の工作員が大量にいるからだよ。法曹にもいて睨みを利かせているからだ。右翼マスコミも迂闊な記事は書けない。例の週刊実話みたいになる。右翼マスコミがしばき隊について書かないのは、ある意味で「泳がせている」からでもある。安倍支配=右翼支配を続ける上で悪くない存在だ。右翼からすれば、何やら不気味で、かつ滑稽で、マイノリティ・エンスージアスティックなイメージの、「都市伝説」的な暴力表象に止めておくのが都合がいい。』(世に倦む日日Twitter 2018年5月22日)


【山中人間話目次】
・「しばき隊の暴力問題をマスコミはなぜ報道しないのか?」という田中宏和さん(「世に倦む日日」主宰)のツイッター上の短文の論――神原元(弁護士)、香山リカ(精神科医)なども隊員のしばき隊批判
・鹿砦社対李信恵裁判第4回口頭弁論、本訴について被告側は「新たな反論は不要」との「上申書」提出、「反訴」を裁判所がどう扱うかに注目! 鹿砦社代表・松岡利康
・6月25日から1週間は「ハンセン病週間」とされています。なぜか。この日が裕仁天皇の母、貞明皇后(節子)の誕生日だからです――ハンセン病と沖縄と天皇制 - アリの一言 
・原武史(放送大教授)と作家・高山文彦の高山文彦著『宿命の戦記』をめぐって」の対談――天皇制とハンセン病の関わりについて
・「表現の自由」という憲法上の権利としての大原則を掲げた圧巻の論陣です――京大出身弁護士有志138名連名による「京都大学の『立て看板』撤去問題に関するアピール」
・韓国記者団の朝鮮(北朝鮮)の豊渓里核実験場廃棄の取材は米朝首脳会談に向けての情勢は好転していますのでおそらく実現するのではないか――明日以降の報道を注視
・姜信子「ミナマタからハンセンへ ~語りえぬ命の記憶のために~ 9.人はいかにしてつながるのか?」(熊本日日新聞 2013年4月21日~6月23日)から

キョウ さつき113

Blog「みずき」:ハンナ・アーレントの「悪の凡庸さ」という言葉に倣えばこちらは「革新の凡庸」とでも言えばよいか。どちらも無条件に「NHKよい仕事をしています」「沖縄の新聞の自由さ」などという。ほんとうにそうか? 

NHKには「NHK(政治部)のアベチャンネル化」という大問題があるでしょう。また、沖縄の新聞(琉球新報、沖縄タイムス)にも「無批判な翁長県政礼賛」という大問題があるでしょう。こういう必要以上の讃嘆と褒め言葉は報道やテレビ番組を吟味することもなくただ受動的に受け入れるだけという批判の多い市民の受け身体質をさらに助長するだけで、報道やテレビ番組の問題点を衝くという市民の批判精神を結果として殺ぐことにならないか。こうして反省心の希薄な「凡庸な社会」=右傾化社会が形成されていくのです。あなたたちの発言はそうした無定見な発言のたぐいといってよいでしょう。私はそう思います。

『NHKスペシャル「日本の諜報」、政府によるネット諜報について機密ファイルに基づき告発。防衛省電波部は、米NSAと共同でマラードというシステムで民間衛星を経由するネット情報を1時間に50万回の能力で傍受しているという。プライバシーは政府にだだ漏れではないか。。』(宮本徹(共産党衆院議員)Twitter 2018年5月19日)

『沖縄の新聞の自由さ。』(金平茂紀FB 2018年5月21日)


【山中人間話目次】
・今日の言葉 ――ハンナ・アーレントの「悪の凡庸さ」という言葉に倣えばこちらは「革新の凡庸」とでも言えばよいか
・映画『ハンナ・アーレント』のトピックスの映像紹介と同映画監督のフォン・トロッタの貴重なインタビュー(この映画の核心場面のアーレントの有名な「悪の凡庸さ」の解説。映画、インタビューとも日本語字幕)
・米津篤八さん(朝鮮語翻訳家。元朝日新聞記者)の公共の電波を私物化=アベチャンネル化して「北朝鮮が約束を破ってきた」と大嘘を平然というNHK批判
・NHKスペシャル「日本の諜報-スクープ・最高機密ファイル」の映像と同ドキュメンタリーを観ての鬼原悟さん(「アリの一言」主宰)の感想
・宮城康博さん(沖縄在住、劇作家)の説経祭文語り(床屋談義調)の再度の「県民投票論」批判
・黒薮 哲哉さん(「メディア黒色」主宰)の「集団による弁護士懲戒請求事件、「反訴」した弁護士側の請求方法に問題、被告を増やすことで賠償金の高額化を狙ったスラップまがい」(MEDIA KOKUSYO 2018年05月21日)
・第5弾『真実と暴力の隠蔽』 ついに被害者M君の手記公開! 鹿砦社特別取材班――しばき隊NO.1の野間易通が過去ネトウヨとして暗躍した動かぬ証拠が発覚など 
・先週に続いて安倍内閣支持率の回復傾向がさらに顕著になりました。今回のNNN世論調査では安倍内閣の支持率は32.4%。前回調査から5.7ポイント上昇。この厚い右翼の岩盤を打ち砕くためにはどうすればよいか? 
・朝日新聞の世論調査でも安倍内閣の支持率は36%で前回調査の31%から5ポイント上昇

・原武史(放送大学教授・政治思想史)の奥泉光著『東京自叙伝』(2017)書評
キョウ さつき111

Blog「みずき」:「人権派」弁護士(自由法曹団常任幹事ら)の弁護士懲戒請求者ら提訴問題――猪野亨さん(弁護士)の「「正義」とは何か 大量懲戒請求者に対する損害賠償請求の意義」第4弾。佐々木亮弁護士と北周士弁護士の記者会見での主張の反論がここでの論点になっています。繰り返しになりますが、私は、猪野弁護士の主張の方に「真」と「信」を見ます。私が繰り返し批判している「リベラル・左派」の右傾化の弁護士版の現象のひとつと見てよいのだと思います。振りかざす「正義」がうそっぽい(自己合理化のための「正義」でしかない)ということです。猪野亨さんの論は実例でよくそのことを証明していると思います。

なお、この問題については黒薮哲哉さん(フリーライター)もいち早く「現段階では、懲戒請求者全員が被告にされたわけではないが、かりに神原氏が勝訴した場合、次々と同じ主張の裁判が起こされる可能性が高い。それにともなって、神原氏が次々と賠償金を受け取ることが出来る構図になる。実際に、裁判がどう展開するかは、現段階では分からないが、少なくとも、訴訟の提起が弁護士を経済的に潤す構図が生まれはじめていることは否定しようがない。提訴の一次的な目的が原告の権利の回復にあるにしても、副次的には、損害賠償金が莫大な額になる可能性があるのだ。これにより裁判戦略がさらに広がる恐れもある」と猪野亨さんとほぼ同様の指摘をしています(「元「しばき隊」隊員で自由法曹団常任幹事の神原元弁護士が弁護士懲戒請求者らを提訴、エスカレートする差別をめぐる問題、訴訟社会の到来が言論の萎縮を招く危険性」MEDIA KOKUSYO 2018年05月11日)。


【山中人間話目次】
・「人権派」(リベラル・左派)弁護士の掲げる「正義」はうそっぽい――猪野亨さん(弁護士)の「「正義」とは何か 大量懲戒請求者に対する損害賠償請求の意義」第4弾
・私たちは安倍晋三によって殺される(1)――大学教員問題にとどまらない。この劣悪化した社会
・私たちは安倍晋三によって殺される(2)――事態は4年前よりさらに数段と劣悪化している
・私たちは安倍晋三によって殺される(3)――その安倍晋三を支持する愚かな、劣かなやからたち
・高林敏之さんが「この事案が落とし所というところか」という聯合ニュースの記事には「女性従業員の集団脱北は韓国情報機関が強制か ソウル地検が捜査」とあります
・木村剛久さんの「滝村国家論をめぐって(まとめ1)」――木村さんは滝村隆一を「アカデミズムに属することなく、生涯をかけて国家とは何かを考えつづけた世界的政治学者である」と紹介する
・醍醐聰さんが久しぶりにブログを更新してこれまで「森友問題をスクープしてきた」NHK大阪の記者の左遷問題を厳しく批判しています
キョウ さつき107

Blog「みずき」:柳美里さん

あなたの「『ネトウヨ』という先入観は捨てた方がいいです」という18日付ツイートの意味合いは、もう1本の同日付ツイートにある「ネトウヨ、という言葉は実態に即さないので、やめた方がいい。いまや、ネット内に留まらず、街に出てヘイトデモを繰り返し、政界や教育現場でも幅をきかせている。差別主義者・排外主義者は、社会的地位が高い、成功者の中にも数多く存在するので、10年前とは様相が異なる。深刻な事態です」という謂いですね。

それをあなたのツイートの文意を読めない者、すなわち、いわゆる「リベラル」(大学教授(あなたのいう「教育現場でも幅をきかせている」人)や市民活動家)が前者のツイートだけを特化して拡散しています。その大学教授や市民活動家らのリツイートの意図は、世間から「ネトウヨ」と先入観をもって呼ばれている人たちの大多数は「野球やサッカー好きの子煩悩な父親、看護師、医師、教師、編集者、社長、東日本大震災の被災地に度々訪れているボランティアーー、善人」だ。だから、「先入観は捨て」て彼ら彼女らを仲間として迎え入れよう、あるいは胸襟を開いて接しようというものでしょう。これは世間総体の「ネトウヨ」化=日本社会の「右傾化」現象を分析的、批判的に検証しようとすることもなく、ただあるがままに(ネットによる「デマ・ヘイト」の拡散という「深刻な事態」を野放しにしたまま)なし崩し的に許容しようとする軽薄な動きと見るべきものです。こうしてあなたの「深刻な事態です」というアラートは骨抜きにされて事態をさらに深刻化させる役割を負わされようとしています。これこそ「深刻な事態」だと私は思うのですが、柳さん、いかがでしょう?

『 「ネトウヨ」という先入観は捨てた方がいいです。彼らのアカウントに飛んで、TLを遡ってみてください。野球やサッカー好きの子煩悩な父親、看護師、医師、教師、編集者、社長、東日本大震災の被災地に度々訪れているボランティアーー、善人が、教養人が、平気で差別やデマを拡散していることが、怖い。』(柳美里Twitter 2018年5月18日)

『ネトウヨ、という言葉は実態に即さないので、やめた方がいい。いまや、ネット内に留まらず、街に出てヘイトデモを繰り返し、政界や教育現場でも幅をきかせている。差別主義者・排外主義者は、社会的地位が高い、成功者の中にも数多く存在するので、10年前とは様相が異なる。深刻な事態です。』(柳美里Twitter 2018年5月18日)

【山中人間話目次】
・柳美里さん。あなたのツイートの文意を読めない「リベラル」」(大学教授(あなたのいう「教育現場でも幅をきかせている」人)や市民活動家)があなたのツイートの文意を誤って拡散しています
承前。自由法曹団常任幹事ら弁護士の弁護士懲戒請求者ら提訴問題――池田賢太弁護士(札幌市 北海道合同法律事務所)と猪野亨弁護士(札幌市 いの法律事務所)のそれぞれの主張( 資料1~4)
・「世に倦む日日」の「朝日新聞ソウル支局の牧野愛博はCIAの工作員だよ」という見方はどうやら正鵠を射ているようだ――(朝鮮日報日本語版) 「核搬出打診は虚偽」 韓国大統領府が朝日を出入り禁止に
・わが国のリベラル(これに「左翼」を加えてもよい)という世間の「知名度依存症」という疾患がこの国を根っこから腐らせている、と私は再び、三度思う
キョウ さつき104

Blog「みずき」:黒薮哲哉さん(フリーライター)が「元しばき隊の弁護士・神原元氏が懲戒請求者らを提訴、エスカレートする差別をめぐる問題、訴訟社会の到来が言論の萎縮を招く危険性」(MEDIA KOKUSYO 2018年5月11日)という神原元弁護士の弁護士としての節操のなさを批判する記事を書いています。(略)こうした黒薮さんのような神原元弁護士批判がある一方、同じ問題について澤藤統一郎さん(弁護士)のような神原弁護士を積極的に擁護する主張もあります(澤藤統一郎の憲法日記 2018年5月13日)。(略)

しかし、澤藤弁護士の神原弁護士擁護の主張は上記の黒薮さんの問題提起と論点を異にしています。もちろん、両者のこの主張の相違は、黒薮、澤藤間の直接的な論争ではありませんので当然と言えば当然ですが、私は澤藤弁護士に黒薮さんが提起している言論の自由の質の問題、訴訟行為から副次的に生じる弁護士の経済的利益の問題、さらに言えば弁護士のありうべき倫理観の問題について見落としている問題があるように思います。この点について札幌の猪野亨弁護士が参考になる意見を述べていますので、以下、紹介させていただこうと思います(「大量懲戒請求を受けた者として述べる 大量懲戒請求に対する訴訟提起はかえって弁護士としての品位が問われないか」猪野 亨のブログ 2018年5月17日)。

『(前略)神原元・弁護士も高島章弁護士のフェイスブックに見解を書き込んでいますが、ツイッターのものですが神原弁護士の見解にも違和感があります。(略)神原弁護士は「元朝日新聞記者植村隆さんの勤務先に届いた脅迫状の束は、私の所属弁護士会に届いた懲戒請求書の束と同質のものである。もしかしたら、同一人物によるものかもしれない。」とまで言ってしまって(根拠があるのでしょうか)、大学自治への攻撃と対比しています。しかし、大学自治への攻撃と大量懲戒請求が弁護士自治への攻撃と同じでしょうか。植村さんへの攻撃は脅迫行為が伴っているものですが、今回の大量懲戒請求は箸にも棒にもかからないもので、確かに弁護士会の事務作業量は膨大なもので、非常に大きな迷惑を被っていることは確かです。妨害ということでしょうか。脅迫行為とは明らかに違います。弁護士自治の観点から言うのであれば弁護士会としてどのように対応するのかが問われているのであって、対象となった個別の弁護士が賠償請求によって対処するというのとは違うでしょう。今回の大量懲戒請求は、大きな社会勢力から挑戦を受けたものでもありません。一部の世間知らずの人たちが乗せられてしまったという問題ですが、それ自体、社会の病理ではありますが、そういったレベルの人たちに訴訟まで起こすのか、ということです。私にしてみれば、今回の佐々木弁護士、北弁護士の行っている請求自体が過大であり、それこそ弁護士としての品位を欠く、つまり弁護士自治を貶める行為と考えざるを得ません。』

私も黒薮哲哉さん、 猪野亨さんの見方に賛成します。猪野亨弁護士の神原元、佐々木亮、北周士各弁護士の今回の行為は「弁護士としての品位を欠く、つまり弁護士自治を貶める行為と考えざるを得ません」という指摘はとても重いものがあるように思います。


【山中人間話目次】
・自由法曹団常任幹事ら弁護士の弁護士懲戒請求者ら提訴は実質的な過大請求事件と言うべきであり、彼ら弁護士の今回の訴訟提起は言論の自由の問題というべきではなく、弁護士としての品位を欠く、弁護士自治を貶める行為というべきではないか
・黒薮哲哉さん(フリーライター)の「前田朗氏がM君リンチ事件の大阪地裁判決を批判、被告弁護士らにも苦言、『人権侵害を許さない職業倫理をどう考えるのか』」
・この件は国立だけが対象ではない。私立や公立にもアンケート取るべき――大学の授業料無償化に関する政府の要件7割反対 「筋通らず」 毎日新聞
・ものごとの理非が国民の見ている公の場で捻じ曲げられたにもかかわらず、それを浄化する機能が失われた国家は必ず衰退する――佐川前国税庁長官を不起訴へ 「森友」決裁文書改ざん問題
・日本のメディアの報道の記録として――1980年NHK 戦争証言アーカイブス 「韓国・光州事件 戒厳軍が市民を鎮圧」
・1980年のこの日、韓国全羅南道の光州を中心に民衆蜂起が起こった。光州事件という――同じ五月に生きながら 同じ位置に居ない事を 共に死ねない生を恥じた
キョウ さつき101

Blog「みずき」:完全に同意します。

『沖縄県の翁長雄志知事が15日記者会見し、「ステージ2のすい臓がん」で、切除手術をしたことを明らかにしました。「公務をしっかりこなすための体力の回復がいま一番の眼目」と述べましたが、「見つかった腫瘍が悪性だったことで、与党の一部には不安感も渦巻く。与党県議の一人は『2期目は厳しいのではないか。…』と指摘した」(16日付琉球新報)と報じられています。翁長氏のこうした状況に対し、県政与党も野党、そしてメディアも、翁長氏が秋の知事選に出馬するのかどうかに関心を集中させています。しかし、いま翁長氏に求めなければならないのは「知事選出馬」ではありません。「辺野古埋立承認の撤回」を即刻実行することです。(略)退院したばかりで自ら「体力の回復が一番の眼目」と言い、再発も懸念される翁長氏を、なおあくまでも半年後に迫っているの知事選に出馬させようとする「オール沖縄」陣営の姿勢はまったく理解に苦しみます。なぜそこまで翁長氏に固執しなければならないのでしょうか。与党県議の一人はこう語っています。「翁長氏以外の候補だと『オール沖縄』の枠組みが維持できない」(16日付琉球新報)。つまり、「保守・中道・革新」がともに推せて選挙に勝てそうな候補は翁長氏しかいない、ということです。この発想はまったく逆立ちしていると言わねばなりません。

選挙の出発点は言うまでもなく政策です。政策協定があって、それを実行する人物を擁立するのが選挙共闘の原則であることは言うまでもありません。翁長氏はどうでしょうか。辺野古・高江での公約違反・背信をはじめ、泡瀬干潟などの環境破壊、「沖縄戦」の県庁ロビー展示不許可、夜間中学への補助打ち切り、そして嘉手納はじめ米軍基地の容認(全基地撤去反対)、「離島」や「本島」への自衛隊配備強化の容認・推進。それが翁長県政です。その根底にあるのは、「沖縄県は日米安保条約の必要性を理解する立場だ」(3月16日付琉球新報)、「(アメリカと日本・沖縄が)日米安保体制の強い絆で結ばれるのはいい」(同15日付沖縄タイムス)、「日米が世界の人権と民主主義を守ろうというのが日米安保条約だ」(2017年11月20日、在沖米軍トップ・ニコルソン四軍調整官との会談で。同21日付沖縄タイムス)などと公言してはばからない、翁長氏の日米軍事同盟=安保条約容認・賛美の基本的政治信条です。こうした翁長氏がほんとうに沖縄県知事にふさわしいのか、日本共産党、社民党など「革新」政党、平和を願う市民勢力は、いまこそ再考すべきではないでしょうか。朝鮮半島に新たな動きが出ている今、日米軍事同盟に反対し、米軍基地・自衛隊基地増強を許さず、真に県民・市民の側に立って安倍政権と正面から対決する人物を擁立することが、沖縄の知事選にとどまらない、歴史的な意味を持つのではないでしょうか。』(アリの一言 2018年05月17日)


【山中人間話目次】
・完全に同意します――いまこそ日米軍事同盟に反対する沖縄県知事候補の擁立を - アリの一言 
・これはおそらく翁長知事側近の沖縄タイムスへのリークでしょう。しかし、またもや翁長県政の得意とする観測気球ではないか、と私は疑う
・留意しておくべきニュースだと思います。問題は、トランプ政権がボルトンら同政権内強硬派をどのように処遇するかにかかっているでしょう――米朝首脳会談が実現するか不明、非核化引き続き主張=トランプ大統領  ロイター
・続報:米ホワイトハウスはボルトン氏の発言を明白に否定はしていないが、大統領執務室と同氏のコメントの間に距離を置こうとしていることは明白だ――北朝鮮、タカ派の米大統領補佐官ボルトン氏に激怒 AFP
・この男、先のNHKの南北首脳会談の同時中継の際、北朝鮮情勢に詳しい解説者として出演して「北朝鮮はこれまでにも何度も約束を破ってきた」と何度も何度も繰り返した南山大学教授の肩書を持つ男だ
・高世仁さん(放送ジャーナリスト)のトランプ批判「自爆するトランプ」――イスラエルとパレスチナという当事者たちが決めるべきことだ」とよくいわれるがパレスチナ人たちはその「当事者」性さえうばわれてきた
・岸井成格追悼。私が知っている岸井成格は、『筑紫哲也 NEWS23』で筑紫のワシントン支局長時代のライバル紙の友人(毎日新聞ワシントン支局長)としてデビューした岸井成格でした
・高橋純子記者(編集委員)の政治断簡「私たちは、黙らない」(朝日新聞 2018年5月14日)への断簡――軽妙な語り口と軽薄な語り口との断層について
キョウ さつき98

Blog「みずき」:この場合、前田朗さんの紹介は東京造形大学教授とするよりも、のりこえねっと共同代表のひとりとしておいた方がよいでしょう。同のりこえねっとの実質的代表の辛淑玉は前田さんからも批判されている李信恵(フリーライター)の擁護者という側面があり、また、前田さんはその辛淑玉との長年の同志的親愛関係を隠さない人であり、前田さんの今回の李信恵批判は人権団体を標榜するのりこえねっとという組織そのものへの批判にもつながっていく可能性をも持つものだからです。ぜひ、そうあってほしいと私は思います。「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」を看板にしている団体が「唾棄すべき低劣さは反差別の倫理を損なう」とまで批判されている人物や団体(この場合は野間易通を主宰者とする旧しばき隊。現C.R.A.C.)を擁護するような行為は自ら民主主義を自壊させる行為そのものです。

『先に本件リンチ事件について論評された前田朗東京造形大学教授が、「カウンター大学院生M君リンチ事件」一審判決について怒りの論評をされました(『救援』5月10日号)。ここで、李信恵(文中では「C」と記載)を「唾棄すべき低劣さは反差別の倫理を損なう」と批判され、さらに加害者側弁護士らに対しては「被告らの弁護人には知り合いが多い。かねてより敬愛してきた弁護士たちであるが、彼らはいったい何のために何をやっているのだろうか。(中略)あまりにも情けないという自覚を有しているだろうか。差別と暴力に反対し、人権侵害を許さない職業倫理をどう考えるのか」と厳しく喝破されています。この論評にはあらためてコメントします。まずはご一読お願いいたします。』(松岡利康さん(鹿砦社代表)FB 2018年5月16日)


【山中人間話目次】
・前田朗さんはこの場合はのりこえねっと共同代表のひとりとしておいた方がよいでしょう――前田朗教授がM君リンチ訴訟一審判決に怒りの論評!
・気になるニュースが飛び込んできた。朝鮮(北朝鮮)国営の朝鮮中央通信は16日未明、韓国とアメリカが行っている空軍などによる定例の共同訓練を非難して、16日に予定されていた韓国との閣僚級会談を中止すると表明したという
・南北閣僚級会談中止問題。ひとつの見方。とはいえ、朝鮮側のねらいは過剰発言を繰り返すトランプ政権内強硬派のボルトンの押さえ込みにあるのではないかと言う本質を押さえたとても参考になる説得的な見方だと思います
・歴史的な南北首脳会談は和平に向けた地ならしとなった(それに対するワシントンの評論家たちの憎悪反応)――Peace Philosophy Centre Monday, May 14, 2018
・いまの日本の「民主主義」社会なるもののありさま――なんだこれ。なんでこの日の社説(東京新聞)に沖縄を取り上げておいて、「野中」なの。絶句
・いまの「民主主義」社会なるものの正味の正体と「リベラル」を標榜する陣営(政党、市民団体)の正味の問題点をよく剔抉されていると思います――自民VS野党と言う構図しか頭にないようだ。実は、どちらもあまり変わらないのだが
・気づけ、はやくポスト翁長を協議すべきだ。本人は元気でやる気満々なのだとしたら、なおのこと、承認撤回を一刻でも早くだ――翁長知事、膵臓がんの切除公表 知事選の対応は明言せず:朝日新聞デジタル
・私の個人的な備忘録として阿部治平さん(中国在住歴11年。青海省青海師範大学講師など歴任)の「ダライ・ラマ15世はなぜインドに行ったか」(リベラル21  2018.05.15)という論を記録しておきたい
キョウ さつき94

Blog「みずき」:乗松聡子さんの高實康稔さん(「岡まさはる記念長崎平和資料館」元理事長、長崎大学名誉教授・フランス文学)追悼の言葉。心のこもった「最後のメール」です。

乗松さんは感謝と自省の念をこめて次のように言います。

『昨今、「護憲派」とされる日本の識者たちが次々と天皇賛美に走る姿は、あの頃の自分と重なります。だからこそあのとき厳しく軌道修正のきっかけを与えてくれた高實さんに感謝しています。』

もはや、「違和感」という言葉は適切ではない。雪崩をうつ「護憲派」の「天皇賛美」の醜悪さに私も激しい「怒り」を抱いています。

『「天皇の呪縛」を解いたきっかけ

いま、2016年10月23日にいただいたものが最後となった、高實さんとのメールのやり取りを見直しているところです。メールをするたびに、申しわけないと思うほど丁寧で心のこもったお返事をくださいました。きっとそう思っていた人は私だけではないはずです。私はきょう、この文集のスペースをお借りして、本当に届くと自らに言い聞かせながら、高實さんに「最後のメール」を送りたいと思います。10年余にわたり、アメリカン大学と立命館大学合同の「広島・長崎学習の旅」に主に通訳として参加してきましたが、その旅の一環として2007年に初めて「岡まさはる記念長崎平和資料館」と出会い、8月9日の早朝集会にも参加するようになりました。振り返れば、資料館と、毎年8月9日の「メッセージ」と、高實さんとのメールのやり取りから学んだことが今の自分の生き方と活動の基礎となったと言えると思います。特に恥ずかしさと共に思い出に残っているのは、2009年の7月17日にいただいたメールでした。約10年間の交流の中で、高實さんに苦言をもらったのは後にも先にもこのときだけだったと思います。明仁・美智子夫妻がカナダを訪れるときに、アジア系の仲間たちと一緒に「公開書簡」を出しました。それは、天皇による戦争被害者に対する一連の「慰霊」行為を評価し、日本の侵略戦争の被害者に正義と癒しがもたらされることの必要性を訴え、9条を守る平和運動への支持を求めるものでした。高實さんは、「天皇制が犯した言語を絶する惨い戦争犯罪」の被害者に関心を持たせるとの意図には賛同しつつも、実質的にはこの書簡が、天皇に戦後憲法上許されない「権威」を与えてしまっていることを気づかせてくれました。「外国訪問自体、一つの政治行為である」と指摘し、現在も天皇が現実的に持つ、「象徴」では言い表せない「『権威』の根深さ」や、「日本の社会に深く息づく、天皇制のもつ恐るべき下地」を考えると、「支持」や「理解」を天皇に求めるような行為は「慎重のうえにも慎重であるべき」と言われました。

当時、私自身が高實さんの指摘される「天皇制の見えざる呪縛」の中にいたのです。振り返れば、そこを起点として私は「呪縛」から自己を解放するプロセスを開始したと思います。今その時の書簡を読み返すと穴があったら入りたいとさえ思いますから!昨今、「護憲派」とされる日本の識者たちが次々と天皇賛美に走る姿は、あの頃の自分と重なります。だからこそあのとき厳しく軌道修正のきっかけを与えてくれた高實さんに感謝しています。このときのお礼をいつか高實さんに伝えたいと思っていました。今、「わかってくれてよかったです」と微笑む高實さんのお顔が目に浮かびます。2016年の8月9日11時2分前後は、私は長崎市の公式の式典を避け、朝鮮人被爆者を記憶する岡資料館にいました。高實さんには特別展示「弾圧に抵抗し、戦争に反対した人たち」の説明をしてもらいました。あの時、スタッフ以外誰もいない資料館で、高實さんと一対一で静かに過ごした時間が、どれだけ貴重なものだったか、翌年4月に、知ることになりました。「最後のメール」、読んでくださりありがとうございました。高實さんから教わったことを胸に一歩一歩進んでいきます。』(乗松聡子 カナダ・バンクーバー市)


【山中人間話目次】
・乗松聡子さんの高實康稔さん(「岡まさはる記念長崎平和資料館」元理事長、長崎大学名誉教授・フランス文学)追悼の言葉。心のこもった「最後のメール」です
・この国の絶望の風景――安倍政治の時代錯誤、ここに極まれりということと安倍支持率微増というメディア世論調査結果
・加藤哲郎さん(一橋大、早大元教員)の「「朝鮮戦争終結」と「完全非核化」のはざまで進むファシズム化」加藤哲郎のネチズン・カレッジ 2018.5.15
・「適正化をはかった」、だと。なにをぬかしている。憲法の理念のイロハのイも理解しえないこの腐れきった安倍政権の太鼓持ち官僚どもが!――生活保護引き下げ 「憲法違反」と提訴 NHKニュース
・職組と比較的良好な関係を維持してきた「リベラル派」の山極総長と川添副学長は、足元をピストルで撃つようなことをして、この代償は安くないと思うよ。――職員組合の立看板の強制撤去に強く抗議する 京都大学職員組合 中央執行委員長白岩立彦
・エルサレム首都移転は中東諸地域の「決壊」の起点になるだろう」(金平茂紀FB 2018年5月15日)――イスラエル軍、エルサレムで米国大使館に抗議する数十人のパレスチナ人を殺害(報道写真)
・予告編を観てみましたが、予告編だけからでも本編の面白さが伝わってきました。女相撲とギロチン社(アナキスト)の組み合わせが意外でもあり、面白い――瀬々敬久監督『菊とギロチン』
キョウ さつき91

Blog「みずき」:鬼原悟さん(「アリの一言」主宰) は言う。「沖縄の夜間中学への支援は「戦後補償」の一環であり、本来、日本政府の責任です。そして沖縄に犠牲を押し付けてきた「本土」の日本人の責任です」。だとしても、沖縄・翁長県政が夜間中学・珊瑚舎スコーレへの補助金を今年度から打ち切ったことが私には許せない。これが翁長「オール沖縄」県政というものか、と。翁長県政(「革新」を標榜しているが実質は保守)の歪み、オール沖縄県政なるものの歪みはこういうところにも如実に現れている。失礼ながら、私は思う。沖縄県民(ことにリベラルを標榜する沖縄県民)は「オール沖縄」なるものの幻覚にいつまでも欺かれずに翁長県政の保守性と反動性にいい加減に気づいたらどうか、と。

【山中人間話目次】
・鬼原悟さん(「アリの一言」主宰) は言う。「沖縄の夜間中学への支援は「戦後補償」の一環であり、本来、日本政府の責任です」。だとしても、沖縄・翁長県政が夜間中学・珊瑚舎スコーレへの補助金を今年度から打ち切ったことが私には許せない
・現在日々報道されている政治家およびトップ官僚たちの信じ難いまでに愚劣で低劣な言動には、こんな首相を辞任に追い込むこともできないでいる私たちのありのままの姿が映っている――太田昌国さんのコラム「サザンクロス」 第19回
・大田英昭さん(日本近代思想史、社会・労働運動史研究者。東北師範大学(長春市)教員)の久しぶりの投稿。「二村一夫氏の反論に答えるーー「労働者の声」(『国民之友』95号、1890年9月23日)の筆者をめぐって」
・中国政府も「1994年の米朝枠組み合意と2005年の6者協議合意」の反故は朝鮮(北朝鮮)ではなく、当時のアメリカのブッシュ政権に責任がある、という見方のようです――浅井基文のページ 2018.05.14
・片岡健さん(フリーライター)の「こんな終活も……88歳になった『警察庁長官を撃った男』より届いた本15冊」
・姜信子「ミナマタからハンセンへ ~語りえぬ命の記憶のために~ 2.徳松さんはどこに行った?」(熊本日日新聞 2013年4月21日~6月23日)から
キョウ さつき88

Blog「みずき」:共同通信がこの12、13両日に実施した全国電話調査によると安倍内閣支持率は38.9%で、前回比1.9ポイント増で微増しました(ただし、不支持率も50.3%と依然として高い)。前回の世論調査から今回の世論調査までの間、メディアもいわゆるリベラル世論もこのときとばかり柳瀬首相秘書官(当時)のうそと麻生太郎の「はめられた」発言を糾弾してきました。にもかかわらず、この世論調査の結果を見る限り、「安倍内閣を退陣に追い込む」はずの国会追及は世論になんらの影響も与えていなかった、と断ぜざるをえません。世論はこの国会での野党の追及に本気さを感じず、安倍内閣の揚げ足取り程度にしか見ていなかったということなのでしょう。正直なところ、私も、「野党の追及」なるものに田舎芝居の匂いは感じても、本気さを感じることはできませんでした。私は彼ら(野党勢力とリベラル世論)と同じ土俵に立つ気はせず、私のブログやFBでもこの件をとりあげることはしませんでした。それはおそらく「野党共闘」なるものに対する私の決定的な不信感からきているでしょう。私の「野党共闘」に対する不信感は理念的なものですが、それは形としては野党間の単なる数合わせや離合集散という現象として現れます。単なる数合わせや離合集散に本気さが感じられないのはいわば当たり前のことです。国民世論はその野党間の本気度のなさを敏感に感じ取っているのではないでしょうか。それが今回の世論調査の結果にも反映しているのだろう、というのが私の見方です。ここから導き出される結論は「真の野党共闘の確立を」というほかありません。しかし、いまの野党間のありさまではそれも期待できないのです。この絶望感・・・

【山中人間話目次】
・国民世論は野党間の「安倍内閣を退陣に追い込む」はずの国会追及について本気度のなさを敏感に感じ取っている。それが今回の世論調査の結果にも反映しているのでしょう――共同通信全国電話調査、内閣支持率は38%
・目取真俊さん(作家、沖縄在住)の再々々度の「県民投票」論批判。ただ、目取真さんには、「県民投票」論者を揶揄するだけでなく、翁長知事自身が「県民投票」論者であることの不条理の意味についてさらに考察を重ねていただきたいものです
・1980年光州の映像――市民を虐殺した後の光州市内で笑いながら握手する軍幹部たちの姿も
・日本人こそが手に取るべき一冊、「過去から学び、現在に橋をかける」――朴日粉朝鮮新報文化部記者(この5月まで現役)の小田実、辺見庸、三國連太郎など作家、文化人など35人の本音を聞き出すインタビュー
・姜信子「ミナマタからハンセンへ ~語りえぬ命の記憶のために~ 1.巡礼」(熊本日日新聞 2013年4月21日~6月23日)から。
キョウ さつき85

Blog「みずき」:沖縄タイムスは阿部岳同紙記者を自画自賛的に顕彰する前に以下のような視点が必要ではないか。なお、故日隅一雄さんは弁護士界にジャーナリズムの視点を持ち込んだという点で(ご自身も元産経記者でした)私も高く評価しているのですが、惜しむらくは彼が連携をめざした「自由報道協会」というフリージャーナリスト団体は私の見る目でイエロー・ジャーナリストの巣窟でした。日隅弁護士は客観的には日本の政治とメディアの右傾化に貢献した、というのが残念ながらの私の評価です。 

『名護市長選の結果に対する「稲嶺進氏が落選したのは、工事がじりじりと進んだことが大きい。市民は実際に止められるという希望が持てなかった」という阿部岳記者(沖縄タイムス)の認識は正鵠を射ていると私も思います。しかし、阿部記者のこの記事の問題点は辺野古埋め立ての危機の問題を「日本の民主主義」の劣化一般の問題にしてしまっていることでしょう。なぜ「工事がじりじりと進ん」でしまったのか。阿部記者のこの記事には「工事がじりじりと進ん」でしまった翁長知事、もしくは翁長県政批判の視点はまったくありません。沖縄の地元の問題を正視することもできずに「沖縄に辛うじて息づいていたこの国の民主主義」などとどうして言えるでしょう(しかし、本土の「リベラル・左派」がこの阿部記者の記事を拡散しています。そして、またもや愚劣な「小さな英雄」づくりをはじめています)? 「見えない眼」で「この国の民主主義と地方自治は、ついにへし折られた」などと「日本の民主主義」一般の問題を弾劾しても説得力などありはしないのです。阿部記者には「2016年12月26日に翁長知事が承認取消処分を自ら取り消した結果2017年2月6日から始まった本格工事が2018年2月4日の名護市長選挙の敗北を導いた」(仲宗根勇FB 2018年1月5日)と翁長知事の二枚舌政治(沖縄政治の固有の問題)を弾劾する仲宗根勇さん(うるま市在住、元裁判官)の視点に学んでほしいものです。』(『今日の言葉 ――阿部岳沖縄タイムス記者の「記者の視点 名護市長選 陰の敗者は日本の民主主義」 はものの見えていない記者の視点だ。阿部記者の視点に沖縄と本土の「リベラル」の目の相似形の劣化を思う。』
Blog「みずき」 2018年2月7日 

【山中人間話目次】
・沖縄タイムスは阿部岳同紙記者を自画自賛的に顕彰する前に辺野古埋め立ての危機の問題を「日本の民主主義」の劣化一般の問題にしてしまっているという視点が必要ではないか――本紙・阿部岳記者に「日隅一雄賞」奨励賞
・米朝首脳会談が来月12日にシンガポールで開催されることに決まったという。この5月のはじめにトランプが「米朝首脳会談の日時・場所は決まった」と発言して以来同会談の開催はほんとうに実現するのかどうかを含めて二転三転してきた
・私は先に米朝首脳会談開催までの1か月の間、場合によっては決裂含みのさらなる攻防は続くだろう」という見通しを述べましたがそのひとつの根拠になっているのが時事通信の記事に出てくるようなトランプ政権内の強硬派の動きです
・この習近平の「米朝首脳会談現地入りか」の情報も二転三転していた米朝首脳会談が金正恩の第2次訪中を受けて急速に同会談の現実化に向けて動き出した消息と符合するものです――米朝首脳会談:習主席が現地入りか - 毎日新聞
・坂井定雄さん(龍谷大学名誉教授、元共同通信ベイルート特派員)の怒りの論説――「米大使館のエルサレム移転を強行」(「リベラル21」2018.05.11、12)。トランプ政権の「アメリカ第一主義」ドクトリン批判です
・トランプ政権の米大使館エルサレム移転強行問題に関連してその不法、不当性を認識する上で知っておくべき貴重な歴史資料――「エルサレムの歴史」の基本(『ハアレツ』より)
・白川真澄さん(季刊『ピープルズ・プラン』編集長)の「アベノミクスの5年と行き着く先」(ピープルズ・プラン研究所 2018年4月7日)
・姜信子「旅するカタリ 曲師澤村豊子とともに」(2017年3月より西日本新聞連載)から
キョウ さつき80

Blog「みずき」:阿部小涼さん(琉球大学教員)の「最近その沖縄で『県民投票』の語がキャンペーン化している」という「『県民投票』キャンペーン」批判です。強く同意します。

『最近その沖縄で「県民投票」の語がキャンペーン化しているのだが、これを直接行動と短絡する向きには注意が必要だ。県民・市民投票の経験や反省を超えて辺野古で直接行動する人々からは、「県民投票」キャンペーンは過去への適切な評価を欠いているのではないかと問われている。加えて未来への省察もない、と言うべきだろう。政治の創出を阻害することに無自覚な投票の呼びかけに、私はのらない。空から降り注ぐ危険と世界への攻撃がやまないなかで、極めて限定された「辺野古の米軍基地建設の是非」という選択肢は、果たしてわたしたちの問いなのか。(略)…体裁のよい員数に成型された市民の投票から出る結果であれば日米両政府や司法も受け容れると仮想することは、人びとの身体に直接加えられている暴力に政治が無関心を決め込んでいる現状を、結果的に肯定していないか。』(図書新聞 2018年5月5日)


【山中人間話目次】
・阿部小涼さん(琉球大学教員)の「最近その沖縄で『県民投票』の語がキャンペーン化している」という「『県民投票』キャンペーン」批判です。強く同意します
・「『県民投票』キャンペーン」とオール沖縄及び沖縄弁護士会の新垣勉弁護士の負の役割――琉球朝日放送Qプラスの「県民投票へ署名集め始動」(2018年5月7日放送)
・韓国ハンギョレ紙の金正恩の2次訪中の意味の分析記事。大変参考になる見方です。「北朝鮮に対して無条件に譲歩ばかりを要求してはならないというメッセージを米国に再び送った」という指摘はとりわけ重要な指摘だと思います
・米大統領のトランプは日本時間の今日の早朝、 JCPOA署名国のうち米国を除く5か国の反対を押し切ってイラン核合意の離脱を発表した。米朝首脳会談は破局含みの様相を見せて歴史の歯車をぎしぎしと回している
・しかし、韓国と朝鮮の南北会談の成果は着実にこういうところにも及んでいる(1)――[インタビュー]「在日朝鮮人に『南か北か』を問わないでほしい」 政治•社会 hankyoreh japan
・しかし、韓国と朝鮮の南北会談の成果は着実にこういうところにも及んでいる(2)――光州「5・18」最後の放送をした学生、35年ぶりに無罪 hankyoreh japan
・辺見庸流滑稽譚、あるいは言葉遊び、というべき表現だが、「見識」と「根性」が相似しているところが辺見たるゆえん
キョウ さつき76

Blog「みずき」:澤藤統一郎さん(東京在住、弁護士)の紹介する新垣勉弁護士(自由法曹団沖縄支部)の「埋立予定海域の活断層の存在と地盤の軟弱性の疑い」という報告は、これまで翁長沖縄県知事が「辺野古埋め立て承認撤回」に踏み切らなかった理由を「なかなか撤回に踏み切る適切な事由を探し出せずに苦しんできた」と糊塗するとともに、「埋立予定海域の活断層の存在と地盤の軟弱性の疑い」だけが撤回の「適切な事由」であるかのように矮小化する点で2重の誤りを犯しているというべきでしょう。

実際には辺野古埋め立て承認撤回に関わる「適切な事由」は「国・防衛局の責めに帰すべき事由によって生じた撤回原因」と「国・防衛局と関係なく、公益に適合させるための撤回原因」と合わせて少なくとも18事項もあるのであり(「辺野古埋め立て承認撤回の諸原因・私論」仲宗根勇FB 2018年4月9日)、「埋立予定海域の活断層の存在と地盤の軟弱性の疑い」の問題はその「適切な事由」の中のひとつでしかないのです。


【山中人間話目次】
・新垣勉弁護士の「埋立予定海域の活断層の存在と地盤の軟弱性の疑い」という報告は、これまで翁長沖縄県知事が「辺野古埋め立て承認撤回」に踏み切らなかった理由を糊塗するなど2重の誤りを犯しているというべきでしょう
・「『北朝鮮は合意を破り続けた』は本当か」という鬼原悟さんの「アリの一言」ブログのきわめてアクチュアルな問題提起(上・下)
・米朝首脳会談開催の雲行きがなにやら怪しくなってきました。背景としてトランプ政権内の右派勢力のさらなる強硬派といわれるボルトン・ポンペオラインが先の米朝の準備会談での合意内容(内定)を混ぜ返している可能性があるように思われます
・承前。5月7日付の「朝米よ、金正恩・トランプ会談に向けて勇敢に前進せよ」と題された環球時報の社説は今回の金正恩の2度目の電撃的な中国訪問(おそらく事実と思われます)の意図も説明しているように思います
・姜信子「『貝祭文の芸態』(小山一成)より メモ」から―― 『近世寛永頃に上方において山伏祭文から派生した「歌祭文」、江戸の山伏祭文とかかわりの深い「説経祭文」、その成立を貝祭文から推測するというアプローチ
キョウ さつき73 
と言うが…

Blog「みずき」:「リベラル21」の常連執筆者のひとりの伊藤力司さん(元共同通信論説副委員長)は決してリベラルな論者ではないこと、また、決してリベラルな論者とはみなせないことについては私はこのFBでも2度ほど具体例をあげて批判しましたが、今回の「朝鮮半島の非核化をどう実現するか――米朝首脳会談に期待高まる」(リベラル21 2018.05.07)という論についても同様のことをいわなければならないでしょう。同論のトーンははじめから反北バッシング亜流者流の「朝鮮(北朝鮮)は信用できない国だ」という調子のものです。「だがどのように非核化するかについては、一切触れられていない」「先送り」「昨年まで核実験や中・長距離弾道ミサイル実験を重ねて世界中から異端視されていた北朝鮮」などの伊藤氏の使用する文言は朝鮮をはじめから「信用できない国」と決めつける色合いを帯びた性質のものであることを証明しています。極めつきは「北朝鮮はこれまでに2回核廃棄を国際公約したが2回とも約束を破った前歴がある」という根拠のない断言です。

しかし、この点については、鬼原悟さん(「アリの一言」主宰)が本日付の「「北朝鮮は合意を破り続けた」は本当か<上>」というブログ記事で根拠のない断言であるゆえんを説いています。曰く、

「「良好に進んでいた朝米関係改善の流れが滞り始めたのは、ブッシュ政権の発足によってである。対朝鮮政策を全面的に再検討した米政権は2002年10月、大統領特使としてケリー国務次官補を朝鮮に派遣した。米国務省は訪朝から10日余りたった後に突然、朝鮮側が米大統領特使に対し、『濃縮ウラン核兵器開発』を認めたという発表を行った(略)。「ケリー発表」を”根拠“に、ブッシュ政権は「枠組み合意」を破棄しました。(略)重要な契機となった「ケリー発表」ですが、その信ぴょう性は当時から極めて疑わしいものでした。「この段階で、北朝鮮の核計画はまだはっきりしていなかった」(略)「米国政府の高官であり北朝鮮との関わりが長いセリグ・ハリソンは北朝鮮の核保有の証拠は確たるものではなく、『最悪のシナリオ』に基づく情報を故意に優先させたものであると断言した(略)ブッシュ政権が朝鮮の「濃縮ウラン核兵器開発」をねつ造し、それを”根拠“に「枠組み合意」の約束を放棄し、合意を一方的に破棄した可能性が極めて濃厚です。これはブッシュ政権がパウエル国務長長官(当時)の「イラクの大量破壊兵器開発計画」でっちあげ発言(2003年2月)を口実にイラク戦争を仕掛けた手法とウリ二つです。」(アリの一言 2018年05月07日)

伊藤力司さんの論はすでに多くの論者から論破され尽くされている論の元共同通信論説副委員長の肩書が泣く体の、それも根拠のない反北感情を丸出しにした勉強不足の蒸し返しにすぎないのです。彼をやはりリベラル論者とみなすことはできません。


【山中人間話目次】
・これをしも「リベラル」というか?~「リベラル21」常連執筆者の伊藤力司さん(元共同通信論説副委員長)はリベラル論者とはみなせない再論
・黒薮哲哉さん(フリーライター、「メディア黒書」主宰)がC.R.A.C.(クラック=対レイシスト行動集団)が旧しばき隊にほかならないこと、共産党と密接な関係にあることを改めて実証しています
・ここ一両日の以下のようなニュースを見ていると、米朝首脳会談の実現のゆくえも非常に懸念される――米海軍 第2艦隊7年ぶり復活 ロシアの脅威高まり NHKニュースなど
・安倍晋三は悪名高い中東歴訪(4月29日~5月3日)を終えるや否や早々とこれまた悪名高い友人どもとゴルフにいそしんでいたのですね
・辺見庸の久しぶりの音信――『原一男と疾走する映画たち』所収ロングインタビュー、朴日粉『過去から学び、現在に橋をかける』所収ロングインタビューのことなど
キョウ さつき71

Blog「みずき」:河津聖恵のブログ「詩空間」の頁を開く。その頁はこのところ紙幅の大部分をしんぶん赤旗「詩壇」に連載されている詩評で埋められている。たとえば4月20日付の「『モダニズム』の自覚」と題のある詩評。

『現代詩とは、形式とテーマにおいて「絶対に現代的であらねばならない」(アルチュール・ランボー)詩のジャンルだ。では「現代的」とは何か。それは、詩人が自分と自分の生きる時代を考え尽くすことから獲得される、時代を乗り越える言葉の新しさ、ではないか。現代詩から思想やテーマが消えたと言われて久しい。自己愛や幼い叙情、仲間うちだけで了解しあう曖昧な晦渋さが、実際眼につく。ある種の若い書き手たちは「ゼロ年代」と呼ばれるが、それも年代というより思想やテーマの希薄さを指す。そうした「不毛さ」において、詩が唯一依拠しうる思想があるとすれば、それは「モダニズム」ではないか。希薄さの下ではあれ、誰もが新しさを求めて書いているのだから。問題は書き手が自分の「モダニズム」をどう自覚し、深めていくかだ。中原秀雪『モダニズムの遠景』(思潮社)は丸山薫、春山行夫、金子光晴を扱う。いずれも一九二〇年代に隆盛したモダニズム詩で、大きな役割を果たした詩人たちだ。特に春山論は力作だ。春山は明治期以来の理論を持たず旧態依然たる詩に、「理論化され、方法化された詩的思考」で対抗した。その詩は現実離れしたメルヘンにも見まごうが、そこには詩を絶対に現代的にしようとする意図があった。戦争詩を書かないことで権力に抵抗したという見方もある―。だがモダニズム詩に生まれたかすかな抵抗の萌芽も、やがてファシズムに摘まれていく。その後戦争詩を書いた詩人もいれば、少数ながらコミュニズムに向かった詩人もいる。その差は何によるのか。一九二〇年代から百年が経とうとする今、モダニズムという視点から今と過去を繋げてみたい。』

私は2月5日のFB記事に「詩壇の芥川賞とも呼ばれるH氏賞受賞詩人の河津聖恵が今年から「しんぶん赤旗」文化欄の「詩壇」を担当しているという。河津も「赤旗」の「有名人縋りつき作戦」に籠絡したかという思いが走る」と書いた。私は本人の主観的な思いはどうであれ、客観的に見て今日の右傾化した「赤旗」に利用されるところに本質のある「詩評」を拒否する。そのこと自体が河津の「批評」の眼のなさを示している。


【山中人間話目次】
・河津聖恵さんの赤旗「詩壇」連載詩評――私は本人の主観的な思いはどうであれ、客観的に見て今日の右傾化した「赤旗」に利用されるところに本質のある「詩評」を拒否する
・黒薮哲哉さんの「写真が露呈した民族差別反対「市民運動」のでたらめぶり、立憲民主・有田芳生の写真も確認、国際感覚の欠落か?」(MEDIA KOKUSYO 2018年4月25日)
・太田昌国さんの「板門店宣言を読み、改めて思うこと」。太田さんの言うように「社会は何ものかに向かってさらに転げ落ちてゆく」のか? 私たちは日本社会の今後についても希望のない「展望」しか持ちえないということか?
・浅井基文さん(元外交官、元広島平和研究所所長)の王毅中国外交部長訪朝の見方――中朝関係(王毅外交部長訪朝) 浅井基文のページ 2018年5月6日