キョウ まつおただす

Blog「みずき」:この盛田常夫さんの指摘は現在の戦前の社会大衆党化した日本共産党に所属する経済学者に多く当てはまるでしょう。その典型的なアベノミクス礼賛論者のひとりが松尾匡といういま立命館大学の経済学部教授をしているらしい人です。その松尾匡を小気味よく批判している論として時事解説「ディストピア」さんの「LITERAさん、松尾匡はアベノミクスを絶賛していましたよ?」という論をご紹介しておきます。この松尾匡の経済学ともいえないポピュリズムの論を好意的に紹介している「LITERA」というインターネット紙、そして、その「LITERA」をリベラルな雑誌のようにもてはやす「リベラル」なる人たちも同罪というべきです。なんとも情けない現象です。

また、盛田常夫さんが言及しているこの白井聡という最近「リベラル」なる人たちに人気のあるらしい政治学者も相当にきわものつきの人です。その本質は皇国主義者の内田樹と共著を出しているところからしてあやしむに足りる政治学者です。この白井聡のお仲間には実質的な改憲論でしかない「新9条論」を唱えている人たちが多いことでもそのことは知られます。この人は
言葉だけのラディカリストとでもいうべき人です。ゆめゆめ騙されてはならないでしょう。

【山中人間話目次】
・盛田常夫さん(在ブダペスト、経済学者)の「アベノミクスと属国民族主義」論。加えて私の松尾匡(経済学者)、白井聡(政治学者)批判。
・リベラルとラディカルをめぐる森川文人弁護士との本日付けの問答
・安倍首相のトランプ詣でを「近代日本の『地金』の露出」と見る大田英昭さん(日本近代思想史研究者)の安倍訪米批判
・翁長知事は「『視野に入れている』という耳にタコの逃げ口上で、この期に及んでもあくまでも『撤回』に背を向けています」という鬼原悟さんの指摘
・仲宗根勇さん(沖縄在住、元裁判官)の渾身の訴えとしての「辺野古阻止 承認撤回決断を」という沖縄タイムス「論壇」記事
キョウ きょうさんとう16
「小池与党」を標榜する共産党東京都議団

Blog「みずき」:いたばし区民タイムスの新年挨拶で(略)小池にすり寄った共産党都議にして元衆院選(第43~45回)東京11区共産党公認候補・徳留道信(写真、最後列左端)が、共産党の東京都の幹部であることを知った。徳留のサイトに掲載されているプロフィールを見ればすぐにわかる。下記が徳留自身が書いたと思われるプロフィールである。こんな人が小池百合子にすり寄っており、それに対するリベラル層からの批判がほとんど起きない。共産党幹部以下の党員や同党の支持者がこのざまでは、民進党やその支持者・シンパたちが一斉に小池へと雪崩を打つはずだ。(略)このように、この「崩壊の時代」にあっては、リベラルの人間の精神もどうしようもなく劣化していると痛感せざるを得ない。いや、もともとそんな程度だったのかもしれないが。(略)『小池百合子は過激な新自由主義者だから、仮にこの女を総理大臣にしてしまったら、それこそ日本版サッチャーの登場だ。日本版サッチャー首相は、任期の終わりの頃には人頭税でも導入しかねない。さとうさんの書く通り、「弱者から(順番に)切り捨てられる」ことになる。もちろん、改憲も仮に安倍晋三が成し遂げられなかった場合にも安倍と同じ路線で突き進む。フォークランド戦争ならぬ尖閣戦争も引き起こすかもしれない。小池百合子の野望など絶対許してはならない。それなのに東京の共産党の重鎮が小池百合子にすり寄り、それに対する批判がろくすっぽ起きない。リベラルたちのあまりのふがいなさに、怒りが収まらない「kojitakenの日記」2017-02-08

【山中人間話目次】
・小池百合子にすり寄る共産党。が、リベラル層からの批判がほとんど起きない現実。リベラルの精神の劣化が甚だしい
・何故、レンタカーの割り勘で逮捕されなければならないのか。恣意的な国家暴力の行使を許すな!
・大田英昭さんの日本近代思想史から見えるトランプを生み出した「アメリカという国」評
・官房長官のインチキ発言に反論もしない翁長県政にもはや安倍官邸と戦う意思はないものと見える
・12年前の大分県佐伯市大入島の海の埋立強行反対闘争の眼から辺野古の埋め立て強行を見る
・逆転有罪→出直し再選の美濃加茂市長 弁護団を増強して最高裁へ 「正しい判断を信じている」
・ロシア軍がイドリブ県で空爆し、住民多数を殺害。アレッポ虐殺から一息ついて、今度はイドリブ虐殺に乗り出すか

キョウ さいとうみなこ4

Blog「みずき」:私は半澤健市さんの「リベラル21」に掲載されるコラムのファンです。が、承服しがたい点も少なからずあります。今回の半澤さんの「文庫本「解説」の「解説」の面白さ―書評 斎藤美奈子著『文庫解説ワンダーランド』(岩波新書)―」という記事もそのひとつです。半澤健市さん曰く。『本書は、文庫本の「解説」を「解説」した本である。解説の解説なんて何が面白いのか。面白いのである。著者の斎藤美奈子(さいとう・みなこ)は、1956年生まれの文芸評論家。「序にかえて」の副題に「本文よりエキサイティングな解説があってもいいじゃない」とある。結論からいうと本書はなかなかエキサイティングなのだ。』『本書の軽妙な表現に惑わされないこと。「解説の解説」という形式を借りて、本書は21世紀が直面する多様なテーマを論じている。ポストモダン色に糖衣された文学批評の力作である。私はそう読んだ。』しかし、半澤さん。斎藤美奈子という文芸評論家の買いかぶりすぎではありませんか? 私は、失礼ながら、あなたの視力に陰りを見ます。私の斎藤美奈子評を対置しておきます。ご笑覧いただければ幸いです。以下、私のFB記事(2016年11月19日付)から。

『先日も私は酒井克明さんのFBに文芸評論家の斎藤美奈子の評価に関して以下のようなコメントを述べました。『斎藤美奈子さんのトランプ現象=ボナパルティズム説はなにかわかったようでわからない説ですね。斎藤さんは思いつきだけでこの文章を書いているのではないか。斉藤さんはおそらくトランプの当選はボナパルティズム的な「二度目の茶番」と言いたいのでしょうが、茶番であるならば相手にするのもバカらしいはず。「せめて『トランプ自伝』くらい読もうよ」というおススメになぜなるのか? わかりませんね。トランプ現象は貧困と格差の拡大への貧困者の反乱という米国がいま陥っている本質的な側面をよく示している、とみなさんもっと冷徹な目でトランプ現象を見ているから(もちろん、そうではない人もいるでしょうが)問題にしているのではないか。ちゃちゃを入れるようなことか。』(
酒井克明FB 2016年11月16日

その斎藤美奈子の記事を私の知らなかった視点からkojitakenさんが批判しています。以下のようなものです。『斎藤美奈子に関しては、小池百合子の批判などできるはずもありません。この女、なんと音喜多(おときた)駿と対談して意気投合してましたからね。どうしようもないな、この女は、と私は完全に匙を投げています。石原批判については、落ちぶれたとはいえ斎藤にもその程度のことくらいは言えるんだろうよ、としか思いません。浜矩子のトランプ批判もそれに近いですが、私の悪感情は斎藤美奈子に対しての方が浜矩子に対してよりもさらに強烈です。だって、斎藤は新自由主義者の権化みたいな音喜多駿にすり寄ってますからね。最低です。』(
kojitakenの日記 2016-11-19

いまだに斎藤美奈子をリベラルの論者のようにみなすリベラル人も少なくないようですので、先日の私のコメントの追記としてkojitakenさんの指摘をご紹介させていただきました。

【山中人間話目次】
・半澤健市さんの「文庫本「解説」の「解説」の面白さ―書評 斎藤美奈子著『文庫解説ワンダーランド』」という記事への異議申し立て
・「保護」というから誤解が生まれます。「生存権」と呼びましょう、という上野千鶴子発言の正論性
・トランプから「いわゆる判事」などとツイートで侮辱されたロバート判事は長いこと周囲から「保守本流」とみなされてきた共和党支持者
・仲宗根勇さん(沖縄在住、元裁判官)の「怒り」(1)――翁長知事の『12・26』裏切りの結果がかくのごとく 粛々と工事が進行する
・仲宗根勇さん(沖縄在住、元裁判官)の「怒り」(2)――アメリカでも承認撤回の意思を明確に言わなかった翁長知事

キョウ やまおしおり

Blog「みずき」:今回の民進党の山尾志桜里議員に関する赤旗の記事は、共謀罪の問題点を同議員の質問を通じて記事化したというよりも、共産党の進めようとしている「野党共闘」路線に民進党をなんとか取り込もうとする意図から記事化されたという打算の匂いの方を私は濃厚に感じます。それにしても山尾志桜里議員をさも民主的な議員であるかのように書く赤旗の書きぶりに私は大きな違和感があります。山尾議員は「今上陛下が大切に深めてこられた象徴行為、慰霊の旅や被災地激励のお姿などに、国民一人ひとりが心動かされ、自然と皇室に対する敬意へと結びついていく内的体験の共有は、天皇が「国民統合の象徴」であるための核心を担っている」などという天皇論を持つ価値観の持ち主です。山尾議員のこのような価値観は民主主義の理念とは相容れないものです。共産党はこのような皇国史観的といってよい思想の持ち主を持ち上げてどうしようというのでしょう? この地平から見えてくるのは皇国史観を容認するに等しい共産党の右傾化した姿だけです。「さすが元検事のしおりんこと山尾志桜里民進党前政調会長」などという徳岡宏一朗さん(弁護士)の書きぶりにも大きな違和感を持たざるをえません。

【山中人間話目次】
・のぼり旗よ、天まで旗めけ。青空を飛べ――治安維持法の再来 共謀罪反対
・山尾志桜里議員をさも民主的な議員であるかのよう書く赤旗の書きぶりに私は大きな違和感があります
・この道理ある仲宗根勇さんの訴えが沖縄県翁長県政弁護団にはどうして通じないのでしょう
・実際の安倍・マティス会談では「辺野古が唯一の解決策」などの合意はなかった模様
・朗報 トランプ政権の入国禁止差し止め無効要求を却下、米連邦控訴裁
・北島教行さん(福島第一原子力発電所事故収束作業従事者)の「松本市長菅谷のデマ。許しがたい。」という記事
・トランプのうそとプーチンとそのプロパガンダ・メディアのうその考量
キョウ しゃかいたいしゅうとう

Blog「みずき」:季節はひと巡りして今日から立春だが、外は戦前の冬の風が吹いている。戦前、労働者、無産者階級の政党であった社会大衆党が陸軍統制派・革新官僚に迎合、接近し、大政翼賛化していったあの時代の冬の風だ。「いたばし区民タイムス」というローカル紙に板橋区選出の共産党都議会議員が新年のあいさつを寄せて「小池与党」ぶりを一番アピールしていたという。共産党が丸ごと右傾化している。同党はすでに戦前の社会大衆党化している。同党を支持することは戦争の道に歩を進めることだ。同党を支持してはならない。(東本高志FB 2017年2月4日

注:上記の「社会大衆党が陸軍統制派・革新官僚に迎合、接近し、大政翼賛化していった」云々の部分は、「共産党が同党がいうところの「野党連合」の新政権づくりとその新政権入りの手段として民進党に迎合、接近し、大政翼賛化していった」云々と読み替えると「共産党の社会大衆党化」の意味がもう少し明確になるように思います。私の認識では民進党はその前の民主党の時代から十分に「大政翼賛化」的、すなわち、第2自民党的性格の政党です。共産党もかつては民主党をそのような政党とみなしていたのです。


【山中人間話目次】
・いま、戦前、労働者、無産者階級の政党であった社会大衆党が大政翼賛化していったあの時代の冬の風が吹いている
・「kojitakenの日記」の「長谷川幸洋とは何者か」という記事は秀逸です
・安倍政権高支持率のナゾ。その“陰の功労者”は「夜の会食」などで親密な関係を続ける日本の“仲良しメディア”ではないか
・橋下徹の対野田医師訴訟 最高裁で敗訴確定
・多数派が招いた沖縄の悲惨な現状況が進行するただ中で、ようやく千里眼の少数派の意見がまともに注視され始めた
・乗松聡子さんの緊急シンポジウム「沖縄はどうすべきか」 報告
・安倍首相の「パレルモ条約)を批准するためにテロ等準備罪(共謀罪)の成立が必要」といううそを報ステの報道が暴く
・郷原信郎弁護士の「“美濃加茂市長選、藤井氏圧勝”に、誤った「憲法論議」で水を差す中日新聞」
キョウ きょうさんとう11
小沢一郎の来賓に喜ぶ顔、顔、顔。これが共産党員の顔なのか?

Blog「みずき」:阿部治平さん(元青海省青海師範大学などの講師)の日本共産党第27回大会決定批判。「いいところもあるのだが」というのは「悪いところの方が多い」という意味でしょう。阿部治平さんは言います。「今は亡き親友のKは生涯をこの党のためにささげた」。そういう共産党員の純情が私がおよそ半世紀にわたって共産党を支持する理由でもありました。しかし、私は、阿部治平さんのように「だから私は(共産党に)どうか頑張ってほしい」とは思いません。私はいまの共産党に見切りをつけています。その点が私と阿部治平さんの違うところです。阿部治平さんに真の政治革新の構想が生まれることを望みます。真の政治革新は「いまの共産党ではだめだ」という認識から出発するほかないというのが私の認識です。阿部さんには以下に書かれている共産党の第27回大会決定を支持しえない理由のほかに同党の後退し続ける「象徴天皇制」認識、慰安婦問題に関する「日韓合意」評価問題の負の認識の重大性についてさらに考察を深めていただきたい、と私は思うものです。

【山中人間話目次】
・阿部治平さん(元青海省青海師範大学などの講師)の日本共産党第27回大会決定批判の足らざるところ
・辺見庸の1月30日の新宿・紀伊國屋ホールでの講演会について
・『kojitakenの日記』主宰者の「単に『深く反省』と書いた記事を載せただけで長谷川の処遇が現状維持ならば、東京新聞を評価することは私にはできない」の論に賛成する
・東京MX「ニュース女子」沖縄ヘイト問題。東京新聞が社として本日2日付けの朝刊1面で謝罪
・浅井基文さん(元外交官、政治学者)のシリア“停戦合意”の中東の平和に関する政治情勢分析にはアサド政権やロシア軍の非道(人道に対する罪)に対する怒りが見えてこない
・県内外の世論形成に大きな力をもつ琉球新報と沖縄タイムスの「辺野古埋立承認撤回」に関する軟弱な姿勢は正されなければならない-アリの一言 2017年02月02日
・仲宗根勇さん(沖縄在住、元裁判官)の指摘につけ加えることがあるとすれば、それは翁長知事の責任をほおかぶりし続ける琉球新報、沖縄タイムスの責任の問題です
キョウ にゅーす23
NEWS23 オリバー・ストーンインタビュー

Blog「みずき」:ジャーナリスト、伊藤力司氏(元共同通信論説副委員長)のオリバー・ストーン擁護論ないしはトランプ擁護論を駁す。伊藤力司氏は言います。アカデミー賞映画監督オリバー・ストーンは「反権力・リベラルの映画人だ」、と。だから、どうしたというのだ。という前に、その認識自体が底が浅いといっておくべきでしょう。「kojitakenの日記」ブログ主宰者のkojitakenさんはオリバー・ストーンは「もともとはアメリカの愛国主義的右翼で、志願兵としてベトナム戦争を戦った」人だと指摘しています。同様のことはウィキペディアの「オリバー・ストーン」の項目にも記載がありますからkojitakenさんの指摘は事実とみなしてよいでしょう。オリバー・ストーンは「反権力・リベラルの映画人」とばかりはいえない側面があるのです。伊藤氏は先の言葉に続けて次のように言います。「そのストーン氏が『アメリカにとってヒラリー・クリントンよりドナルド・トランプの方が良かった』と言っているのだ」、と。ここで正真正銘に「ストーン氏が『アメリカにとってヒラリー・クリントンよりドナルド・トランプの方が良かった』と言っているからと言って、だからどうした」と言っておかなければならないでしょう。客観的な明証も示さずにストーンの言説はすべて正義だと言わんばかりの伊藤氏の言説はジャーナリストの言説としては失格というべきでしょう。論の体をなしていないのです。ヒラリー・クリントンがタカ派で大国主義的、膨張主義的な戦略を持つ政治家であることはメディアの国際欄をよく読む人であれば誰でも知っている事実というべきものですが、だからといってドナルド・トランプがヒラリーよりも非好戦的な政治家ということには当然なりません。大統領に就任したトランプの排外主義的、暴力的な大統領令の乱発はそのことをよく示してあまりあります。
 
さて、オリバー・ストーンの評価について伊藤氏は以下のように結論します。「シリアでは昨年12月末、アサド政権側のロシアと反体制側のトルコの合意に基づいて全土で停戦が発効した。これに続いて本年1月23日から2日間、ロシアとトルコが主導する新たな和平協議がカザフスタンの首都アスタナで開かれた。この会議ではアサド政権と反体制派の和平合意には至らなかったが、アサド政権を支持するロシアとイラン、反体制派を支援するトルコの3カ国が停戦を監視し、2月8日にジュネーブで開かれる国連仲介の和平協議を支援するとの合意が得られた。シリアからは昨年末以来、この停戦合意が明白に侵犯されたというニュースが伝えられていない。もしロシアとトルコを仲立ちとする停戦が今後も継続し、国連仲介の和平協議が進展すれば、中東情勢は転機を迎える。トランプ=プーチン関係が進展して、IS撲滅を目指す米ロ共同作戦が始まるとすれば、ストーン監督の予言は当たることになる」、と。ここにもトランプとプーチンの「同盟」が中東にどのような深刻な影響を及ぼすか(現にロシアのシリア介入と空爆は大量の死者と難民をつくりだしています)についてのジャーナリストらしい省察はありません。私は先にも伊藤氏の「リベラル観」の空疎さを批判したことがありますが、この人の空疎な「リベラル観」はさらに募っていっているようです。この人を登場させるようでは「リベラル21」のリベラル性も当然疑われることになります。すでに私はそのリベラル性を十分に疑っています。


【山中人間話目次】
・ジャーナリスト、伊藤力司氏(元共同通信論説副委員長)のオリバー・ストーン擁護論ないしはトランプ擁護論を駁す
・いまのリベラル・左派の頽廃についてわかりやすい例を置きます
・森川文人さんの「『逆らうな!』『考えるな!』が支配者からのメッセージ。だったら、ともかく、逆らい、考え、動くしかない」
・徳岡宏一朗さん(弁護士)の「トランプ大統領の入国禁止令は悪者を国に入れないための措置は正気か?」
・公然とトランプ支持を表明し、当選時に大喜びでツイートしていたイーストウッドがすべてのツイートを消している
・ハフィントンポスト日本版編集長の竹下隆一郎さんのトランプ批判・チャップリン 独裁者 ラストの演説
キョウ とらんぷ11

Blog「みずき」:昨日の「今日の言葉」の水島朝穂さん(早大教授・憲法学)のトランプ批判に続く加藤哲郎さん(一橋大名誉教授)のトランプ批判。いま、世界の知性はこぞってトランプ批判に乗り出しているかのようです。米国のトランプ政権はそれほど危険な政権です。問題なのは、その危険な政権にこの国の安倍政権が「ジャパン・ファースト」さえ言うことができない忠犬になって核のボタンを持つ独裁者にまたしても取り入ろうとしていることです。その上さらに問題なのは、この国のメディアが忠犬安倍晋三のさらに忠犬に成り下がってまともな報道を放棄していることです。加藤さんは言います。「この国のマスコミの場合は、すでに「真理省」の支配下にあるごとく、外交・安全保障でも経済摩擦でも、安倍首相のトランプ追随に期待するが如くです。今日の日本でこそ、オーウェル『1984』が読まれるべきです。「愛情省」による思想統制完成、「平和省」による戦争犠牲者を出す前に」。
 
【アメリカでジョージ・オーウェル 『1984』が突然ベストセラーを解読する】
アメリカ合衆国は、もともとイギリス国教会に追われたピューリタンが入った、イギリスの植民地でした。1776年の
独立宣言には「すべての人は生まれながらにして平等であり、すべての人は神より侵されざるべき権利を与えられている、その権利には、生命、自由、そして幸福の追求が含まれている。その権利を保障するものとして、政府が国民のあいだに打ち立てられ、統治されるものの同意がその正当な力の根源となる。そしていかなる政府といえどもその目的に反するときには、その政府を変更したり、廃したりして、新しい政府を打ちたてる国民としての権利をもつ」と普遍的人権・革命権が謳われました。「新世界」とよばれ、その自由を求めて地球上の隅々から異なる民族・言語・宗教を持つ人々が集い、かつては「人種のるつぼ」といわれました。多文化主義の時代には「サラダボール」とも言われました。それが「自由と民主主義の国」という正統性を与え、時には「世界の警察官」としての横暴にもつながりました。合衆国憲法修正第1条[信教・言論・出版・集会の自由、請願権][1791 年]には、「連邦議会は、国教を定めまたは自由な宗教活動を禁止する法律、言論または出版の自由を制限する法律、 ならびに国民が平穏に集会する権利および苦痛の救済を求めて政府に請願する権利を制限する法律は、こ れを制定してはならない」 とあります。こんな流れが、大きく変わろうとしています。TPP離脱からメキシコとの国境に壁、ついには 中東イスラム圏7カ国からの入国禁止、それに反対した司法長官代理の解任です。なぜか「テロリスト」を輩出したサウジアラビアやトランプ・ビジネスの拠点UAE(アラブ首長国連邦)は入っていません。 就任10日間、まだ閣僚もそろわぬ段階で、次々とツイッターで勝手につぶやき、大統領令を乱発するトランプ大統領の政策は、これまでのどの大統領の政権交代時とも違います。 同じ選挙で選ばれた独裁者では、1933年1月30日のヒトラー政権成立時を想起させます。2月4日の「ドイツ民族保護のための大統領令」(Verordnung des Reichspräsidenten zum Schutze des Deutschen Volkes)で政府による集会・デモ・政党機関紙の統制が行われ、2月6日には中央政府に反対するプロイセン州政府に「プロイセン州における秩序ある政府状態を確立するための大統領令」、2月27日の国会議事堂放火事件を「共産主義者による叛乱の始まり」とフレームアップして、3月23日の全権委任法でワイマール憲法を停止しました。反対党も禁止されて、ユダヤ人排斥が本格化しました。その延長上に、第二次世界戦争とホロコーストがありました。戦前の日本は、そうしたヒトラー独裁の勢いに便乗してアジアの盟友となり、軍事同盟を結んで、ファシズムの手先、世界戦争の敗者になりました。ヒトラーの1930年代ドイツとの違いは、イスラム教徒やスペイン系、アラブ系の市民ばかりでなく、トランプ政権には白人労働者、学生、女性、黒人などあらゆる階層に強固な反対派がいて、「私たちの大統領ではない」と声をあげていること。ワシントン政府の内部にも、共和党の有力議員にも、シリコンバレーのIT業界からも、新大統領への異議申し立てが続出しています。無論、入国禁止とされた当事国ばかりでなく、隣国カナダやヨーロッパの首脳からも、トランプの移民・難民排斥、自国中心主義・排外主義・人種宗教差別への危惧の声があがっています。法廷闘争も始まりますが、アメリカの権力分立が試される時です。 アメリカでは、トランプ当選後、ジョージ・オーウェル 『1984』が突然ベストセラーになっています。いうまでもなく、トランプ政権の嘘、オバマ前大統領を「米国生まれでない」と公言したあたりから頻発する「真理」への挑戦に、危機感を持っているからです。オーウェル『1984』の「真理省」の3つのスローガンとは、「戦争は平和である、自由は屈従である、無知は力である」でした。「みえみえの嘘をホワイトハウスがばらまいているこの光景は、米国の民主主義にとって悲劇である。世界のほかの国々、とりわけ米国の同盟国も恐ろしい気持ちになるはずだ。『大きな嘘』をつくことにすっかり慣れてしまっているトランプ政権は、世界の安全保障に非常に危険な影響を及ぼすからだ」とは、イギリス・ファイナンシャル・タイムズの辛辣な論評です。 「ポスト・トゥルース」 や「フェイク・ニュース」といった言葉が、インターネット上では飛び交っています。そのトランプ大統領に、先進国首脳で初めて就任前に会見し、いままた「自由は屈従である」とばかりに2月首脳会談に向かう日本の安倍首相は、トランプの「真理省」の小役人とみなされるでしょう。「ジャパン・ファースト」さえ言うことができない忠犬になって、「戦争は平和である」と、核のボタンを持つ独裁者に懇願するのでしょうか? フクシマは「アンダー・コントロール」とか「TPP断固反対と言ったことは1回もございません」 とか、嘘八百のダブル・スピークでは、日本の首相の方が先輩です。「アベノミクス」の効果にいたっては、「無知は力である」そのまま。 トランプ大統領は、まだ批判的なメディアと格闘中で、ニューヨーク・タイムズを「偽ニュースで経営不振」「誰か適性と確信を持つ人が買収し、正しく経営するか、尊厳をもってたたませる(廃刊させる)べきだ」とツイッターで発信しましたが、この国のマスコミの場合は、すでに「真理省」の支配下にあるごとく、外交・安全保障でも経済摩擦でも、安倍首相のトランプ追随に期待するが如くです。今日の日本でこそ、オーウェル『1984』が読まれるべきです。「愛情省」による思想統制完成、「平和省」による戦争犠牲者を出す前に。(加藤哲郎のネチズン・カレッジ 2017.2.1

【山中人間話目次】
・サリー・クイリアン・イェーツ讃歌。私はイェーツの存在にアメリカという国の本来の健全性を見る
・トランプ最初の軍事作戦は8歳のアメリカ人少女を殺害
・アンネ・フランクの家族はアメリカに逃れようと1941年にビザを申請していましたが、却下されました。
・英 トランプ大統領を国賓とすべきか議会が議論へ
・「ポスト・トゥルース」の危うさ 「真実」は二の次…日本は無縁と言えるか
キョウ おーうぇる2

Blog「みずき」:トランプ新大統領が就任した米国で、ジョージ・オーウェルの小説「1984年」がベストセラーランキングの上位に浮上しているといいます(CNN 2017年1月25日)。トランプ新政権のショーン・スパイサー大統領報道官は20日に行われた大統領就任式の聴衆の規模について就任式の「期間」としては史上最大だったと発言しましたが、写真や統計が裏づける「真実」はその逆でした。米国の人々はこのときジョージ・オーウェルの小説「1984年」に登場する「真実省」のことを想起したようです。オーウェルの「1984年」によれば「真実省」はうそを操る組織でした。米国の多くの学校では同小説を必読書と位置づけているといいます。そういう米国という国の一面の下地もあってトランプ新政権の誕生以来、とりわけスパイサー大統領報道官の「ポスト真実(post-truth)」発言以後、米国の人々はジョージ・オーウェルの小説「1984年」を買い求めるようになったのではないか。日本でもトランプ新政権の「ポスト真実」政治の危うさについては朝日新聞が本日づけの社説で危惧を表明しています。「ゆゆしい事態である」、と。しかし一方で、日本の安倍政権は、その危うい「ポスト真実」政治を続けるトランプ新政権を「就任直後から精力的に行動され、トランプ時代の幕開けを強烈に印象づけた。トランプ氏の指導力によって、米国がよりいっそう偉大な国になることを期待しており、信頼できる同盟国として役割を果たしていきたい」(朝日新聞 2017年1月29日)と外交辞令が含まれるとはいえ大評価しています。これは日本にとっての最大の「ゆゆしい事態」というべきでしょう。“post-truth era”(「ポスト真実」の時代)は人さまの国の話とばかりはいえません。

【山中人間話目次】
・トランプ新大統領が就任した米国で、ジョージ・オーウェルの小説「1984年」がベストセラーランキングの上位に浮上しているといいます
・アムネスティが山城博治さんの即時釈放を求めるための国際運動を開始しました
・トランプはナチスドイツが定期的に発表していた「ユダヤ人が犯した」犯罪リスと同じようなト毎週「外国人によって犯された」犯罪リストを発表する大統領令に署名しました
・9.11以来、テロリストの多くはサウジアラビア出身だがサウジは対象外というトランプのムスリム入国拒否の矛盾
・トランプ氏はが国家安全保障委員会から国家情報長官と統合作戦本部議長を追い出して、ネオナチ系陰謀論サイトを運営していたスティーブ・バノンに権力を集中させた
・カナダ首相「難民を歓迎」とツイート、米大統領とは対照的
・イギリス労働党党首コービンがトランプによる難民拒否へのコメントを避ける同国首相メイに対して発したアパルトヘイトと闘い続けた聖職者の言葉を引用したツイート
キョウ てんのう11

Blog「みずき」:17年前の日本ではいまのような天皇賛美の風潮はなかった。「小平高校PTA会報」(72号)はそのことをはっきりと示しています。誰がいまの天皇賛美の風潮をつくったのか。私はいわゆる「リベラル・左派」の影響が大きいと思います。まずは共産党の「赤旗」、岩波の『世界』、週刊金曜日。これらの媒体が日本の右傾化の素地をつくった。その上での天皇賛美の風潮、というのが私の見るところです。日本の右傾化に関して共産党の責任はきわめて重大なのです。

【山中人間話目次】
・17年前の日本ではいまのような天皇賛美の風潮はなかった。「小平高校PTA会報」(72号)はそのことをはっきりと示している
・石田昌隆さん(フォトジャーナリスト)の星浩批判と塩見卓也さん(弁護士)の『報道ステーション』批判
・盛田常夫さん(在ブダペスト、経済学者)の吉川洋東大名誉教授(経済学)のアベノヨイショ学批判
・トランプは反エスタブリッシュメント大統領ではない――徳岡宏一朗さん(弁護士)のトランプ批判
・岡本朝也さん(社会学・家族・福祉系の非常勤と主夫)のファイナンシャルタイムズ記事批判
キョウ とらんぷ7

Blog「みずき」:トランプ排外主義政権始動。歴史の歯車が逆回転し始めた。「『暗黒の21世紀』の序章」のゴングは鳴った。

【山中人間話目次】
・トランプ排外主義政権始動。歴史の歯車が逆回転し始めた。「『暗黒の21世紀』の序章」のゴングは鳴った・高林敏之さん(アフリカ国際関係史研究者)の堀茂樹慶大教授(エマニュエル・トッドの翻訳者)批判
・ピケティのヨーロッパの「『暗黒の21世紀』の序章」への警鐘
・田中宇の驚くべきトランプ礼賛言説
・高林敏之さん(アフリカ国際関係史研究者)のEU離脱に関する英国最高裁判決のもたらす影響についての緻密な分析
キョウ はんせんし

Blog「みずき」:内野光子さん(歌人、短歌評論)のハンセン病問題と象徴天皇制考。『ハンセン病対策に皇室がかかわったことによって差別が助長されたと、つぎのような報告がなされている。「このように、藤楓協会は、その誕生から厚生省と一体の関係にあったのである。皇室の「仁慈」を強調することにより、全患協の運動を抑制し、「純然たる民間団体」を装って、「文化国家」に反するハンセン病患者の絶滅を目指し、隔離強化という国策を支持する世論を喚起したのである。」(『ハンセン病問題に関する検証会議最終報告書』2005年3月 150頁)』(内 野光子のブログ 2017年1月22日)『天皇の短歌や発言によって、沖縄の戦争犠牲者の慰霊を続け、沖縄の人々の心に寄り添い続けるということは、昭和天皇の沖縄にかかる「負の遺産」、敗戦末期の本土防衛のための沖縄捨て石作戦、敗戦直後の国体維持のための「天皇メッセージ」を払拭しようとする意図があるように思われたからである。さらに、敗戦後から現在に至るまで「国益」と称して、沖縄を差別し続けている政府の沖縄対策の欠陥を、情緒的に慰撫し、補完していないかとの危惧をいだいたからであった。』(同上)『私の報告は、ほぼレジュメのような流れで進めた約1時間半で終了、最後に、近年、いわゆるリベラル派と称される論者や表現者が、現天皇の発信や振る舞いから、その人間性に、親しさや信頼を寄せる発言が相次いることが、現憲法下での「象徴天皇制」の本質を見極めることへのバリアになっていないかとの不安を語った』(同上)


【山中人間話目次】
・内野光子さん(歌人、短歌評論)のハンセン病問題と象徴天皇制考
・「暗黒の21世紀」序章 欧州版――2017年は欧州が目を覚ますべき、米英に追随を=仏極右ルペン氏
・三浦英之朝日新聞記者(アフリカ特派員)のコンゴに置き去りにされた23人の日本人遺児たちの父親を探しています
・安倍・トランプ会談が実現できたのは 「統一教会という不愉快な非公開ルートがあったからだ」
・澤藤統一郎さん(弁護士)の「2016年は、大統領罷免の当たり年だったようだ。行け、颯爽と続け、ドナルド・トランプよ。」
キョウ ヒトラー

Blog「みずき」:高世仁さん。あなたのような「トランプ支持のまっとうな人々」という一見デモクラティックにも見える言説が「米メディアはなぜヒトラーを止められなかったか」(ニューズウィーク日本版 2017年1月19日)的な状況をつくっていった、ということはできませんか? 2017年1月19日付けのニューズウィーク日本版の記事をよくお読みください。それに保守派の論客の「三浦小太郎さんのブログがとてもおもしろい」とも言われますが、「私は本多氏の多くの主張にも報道記事にも正直全く共感しない人間ですし、そのジャーナリストとしての姿勢にも疑問を感じる」という三浦氏が本多勝一元朝日新聞記者(現週刊金曜日編集委員)の「田中角栄を圧勝させた側の心理と論理」という記事を「素晴らしかった」と評価しているのは、単に昔からの共産党支持者として名高い本多勝一がこの件については保守派の三浦の琴線に触れる記事を書いたということにすぎないのではありませんか? この三浦の本多評価は「公正」「公平」とは無縁なものです。あまり買いかぶりされない方がよろしいか、と私は思います。


【山中人間話目次】
・高世仁さん。あなたのような一見デモクラティックにも見える言説が「米メディアはなぜヒトラーを止められなかったか」的な状況をつくっていった、ということはできませんか?
・宮古島市長選の奥平一夫さんの落選と市議補選の石嶺香織さんの当選
・青島記者渾身の記事――「スパイ」にされた姉 戦時下、カトリック信者弾圧
・内藤正典さん(同志社大教授、トルコ・中東政治)の「西欧の『暗黒の21世紀』序章」報告
・米国 2017年1月20日のドラマ―― TBS「報道特集 トランプ大統領就任式」(2017/1/21 放送)
・この現象はやはり辺見庸のいう「『暗黒の21世紀』序章」というべきか
キョウ きょうさんとう

Blog「みずき」:徳岡宏一朗弁護士は共産党が言い募っている「野党連合政権」構想の実現性が乏しい理由を大きく2点あげています。第1。野党第一党の民進党が否定的なこと。第2。安易な妥協をした野党連合政権を目指すことは共産党の良さを消してしまうこと。すなわち、国民=市民(とりわけ共産党の古くからのコアのシンパサイザー)の支持を得られない、ということでしょう。第2の「安易な妥協を排する」指標としてはこれも大きく2点あげることができるでしょう。第1。天皇臨席の国会開会式の出席をやめること。第2。「日韓合意」評価を取り消すこと。共産党がこの2点をとりやめ、取り消す姿勢を見せれば、安易な妥協を排した「野党連合」(「野党連合政権」ではありません)と私もみなすことはできます。その限りでという前提のもとに私は徳岡弁護士の提案を了とします。が、いまの共産党にそういうことを望むのは無理な相談というものでしょう。結論として私の共産党支持はありえません。ほかに投票すべき政党も人もありませんので選挙は棄権(積極的投票棄権)するほかありません。

【山中人間話目次】
・徳岡宏一朗弁護士の共産党の「野党連合政権」構想の非実現性の指摘と指摘の盲点
・ミサオ・レッドウルフ(首都圏反原発連合共同代表)を持ち上げる共産党の目の節穴と右翼性について
・内田樹の共産党の右傾化と頽廃に呼応するかのようなツイート
・NYタイムズのファクトチェック入り記事に見るジャーナリスト魂というものと日本のメディアの相違
・私は、岐阜県美濃加茂市の前市長・藤井浩人さんの辞職・出馬を完全に支持します。
・国立市の上原公子元市長に対する訴訟提起は「報復的スラップ訴訟」「鬼畜訴訟」なのか?
・小田原市「なめんな」ジャンパー着用の生活保護行政について
・DHC会長の吉田嘉明の驚くべき在日朝鮮人差別と澤藤統一郎弁護士の告発
・盛田常夫さん(在ブダペスト、経済学者)の三百代言を弄する三文「評論家」(森永卓郎、高橋洋一ら)批判
キョウ きょうさんとう

Blog「みずき」:「日本共産党の大会への四野党の挨拶。これは聞き物でした。これで進めるしかない」(保立道久さん)とはほんとうか? 「野党共闘は安倍官邸独裁を打ち破るための唯一の対抗策」(内橋克人さん)とはほんとうか? 第27回党大会で共産党の志位委員長が強調していたのは「野党連合政権」についてです。しかし、野党第1党の民進党の蓮舫代表はその「野党連合政権」を「共産党と私たちとは考え方が違う」として否定しています。連合相手として想定している政党が否定している「野党連合政権」など実現できるはずもありません。これは誰が考えてもわかることです。しかし、民進党は「野党連合」自体は否定していません。民進党が共産党の党大会に来賓として出席したのはそういう事情があるからです。保立道久さんや内橋克人さんは「野党連合政権」と「野党連合」の違いを認識しているのでしょうか? 「これで進めるしかない」とまで言うのであれば、共産党に「野党連合政権」の「政権」を外さなければ「野党連合」の実現は無理だということを説得すべきでしょう。そうでなければ現実的な賛意の表明とは言えません。

第2。保立道久さんや内橋克人さんは仮に「野党連合政権」が実現したとして、その「政権」がどのような政権になるのかに思いを凝らしたことはあるでしょうか? それが「象徴天皇制」であるにせよ「人間の平等」という本質的な「人権」の確立と逆行する「天皇制」を進んで容認し、戦前の日本の朝鮮の植民地化とアジア侵略の歴史に端を発する「慰安婦」問題に関する反省的な総括とはいえない日韓合意を「評価」する姿勢はいまの安倍政権の反動的な政治姿勢とそう大差ないものです。そうした「野党連合政権」が実現したとしてどのように日本を進歩の方向に導くというのでしょう? 少なくとも私は肯定的な展望を持つことはできません。保立道久さんや内橋克人さんの「野党連合政権」期待論は、そうしたことどもについて思いを凝らした上での論とはとても思えません。私は保立道久さんや内橋克人さんの認識には賛成できません。


【山中人間話目次】
・私は保立道久さんや内橋克人さんの「野党連合政権」期待論に期待できない
・共産党はいま「象徴天皇制」評価に関する理論的、思想的後退の坂を急坂を転がり落ちるような勢いで激しく転がり落ちている
・ニューズウィーク日本版の「米メディアはなぜヒトラーを止められなかったか」という指摘のまっとうさ
・トランプの大統領就任演説にファクトチェックを入れたNYタイムズの快心の記事――これがジャーナリズムというものではないか
・黒井文太郎さん(フリージャーナリスト)と常岡浩介さん(同左)の「NEWS23」キャスター星浩批判とシリア民間NGO「人権ネットワーク」の「2016年間被害統計報告」
・田中真知さんの友人Y君への追悼文
キョウ はいきょうしゃ
聖アントニオス修道院

Blog「みずき」:私はやはり書いておくことにします。このビデオに映る共産党幹部の得意げ、満足げな顔、顔、顔はなんでしょう。私にはこの顔どもは社会主義という理想を「野党共闘」という理念のない主張を掲げて保守補完勢力に売り渡してしまった背教者たちの病者の顔、顔、顔にしか見えません。改めて言っておきます。共産党は結党95年の歳月の後に多くの先輩たちの社会主義の理念の実現に向けたその人の人生のすべてと死を賭した党活動を粉々に粉砕した末に自壊、自滅しました(私は自壊、自滅したものとみなします)。この病者たちの顔、顔、顔はまさに背教者の顔、顔、顔というべきなのです。


【山中人間話目次】
・共産党の頽廃を象徴する第27回党大会の顔、顔、顔。
・共産党は政治的側面だけでなく、文化的側面においても、科学的分野の側面においても確実に右傾化、腐敗している
・歌会始選者が『赤旗』の歌壇選者になったことへの内野光子さん(歌人)の指摘再論
・赤旗政治記者までも「歌会始 皇后・美智子さんの『お歌』」などと言っている。ここには天皇制批判の視点など微塵もない
・共産党が陥っている凄まじい理念的頽廃に呼応するかのような内田樹のツイート
・五十嵐仁さん(法政大学名誉教授)の「『アベ政治を許さない』のが真の『保守』なのだ」という論は我田引水の論でしかない
・再び五十嵐仁さん(法政大学名誉教授)の牽強付会な論について
・辺見庸の「平成二十九年歌会始」批判
・大田英昭さんの天皇明仁の生前退位論の新しさについて
・沖縄県の謝花喜一郎知事公室長の「辺野古承認の撤回を具体的に検討する」発言について
キョウ いわつき

Blog「みずき」:岩月浩二さん(弁護士)のこの文章のタイトルは「20年この長き賃下げ 日本人は耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶのか」というものです。しかし、岩月弁護士はこの「20年」にわたる「長き賃下げ」を単に憂えているだけではないでしょう。この文章の行間からは岩月弁護士の憤怒と怒りの声が聴こえます。私は岩月弁護士の憤怒と怒りの声に強く共感します。最終行で岩月弁護士は「国民の生活にゆとりをもたらす、明確な対立軸を持つ、政治勢力が生まれることを望んでやまない」と述べています。しかし、いまの日本に、岩月さんが「望んでやまない」ような「国民の生活にゆとりをもたらす、明確な対立軸を持つ、政治勢力」などあるでしょうか? 昨年末に私は今回と同様の趣旨の岩月さんの文章をシェアしたときに「20年」もの「長き賃下げ」を支えてきた日本労働組合総連合会(連合)を「企業の利益に対し、労組は賃上げにもっと熱心であってもよい。労組の経営への物わかりのよさは目に余るものがある。旧民主党(民進党)の支持団体としての連合は一体何を考えているのだろう」と批判する珍しくパンチの利いた朝日新聞の記事もあわせてシェアしておきました。この10年ほどの間にめっきりと保守化した朝日新聞からさえ批判される連合の労働組合らしからぬていたらくは私たちの「怒り」の矛先を同連合に向けてもまったくおかしくない体のものです。だとすれば、そうした連合から支持されるいまの民進党という政党を「明確な対立軸を持つ政治勢力」とみなすことはとてもできないでしょう。しかし、その民進党と「野党共闘」という名の下に手を組もうとしてまさに民進党のレベルまで政党としての品度を下げているのが共産党という組織です。だとすれば、この政党も「国民の生活にゆとりをもたらす明確な対立軸を持つ政治勢力」とみなすこともできません。私が「いまの日本に、岩月さんが『望んでやまない』ような『国民の生活にゆとりをもたらす、明確な対立軸を持つ、政治勢力』などあるでしょうか?」と問うているのはそういうことなのです。私は岩月弁護士ほど楽観的にはなれません。

【山中人間話目次】
・岩月浩二さん(弁護士)の「20年この長き賃下げ 日本人は耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶのか」
・「天皇退位」をめぐる度重なる天皇・政府(安倍政権)・メディア三位一体の情報操作に関する鬼原悟さん(「アリの一言」主宰者)の指摘
・生活保護者の「逮捕・勾留」を口実にした政府、自治体の貧困者狩りを許してはならない
キョウ こっかいまえ
8月30日に警察が守っていたのは市民ではなかっ

Blog「みずき」:岩垂弘さん(元朝日新聞記者)の以下の見方(略)には私もその認識を共有します。しかし、「日本の大衆運動は4半世紀の長きにわたる沈滞期が続くが、2011年によみがえる」以後の岩垂さんの認識(略)は、この時期に大衆運動の戦線で起こった事態を正確に見ていない認識だと私は思います。その理由。第1。2011年の福島第1原発事故を機に起こった脱原発運動はたしかに国民の怒濤のような怒りを反映したもので、その怒りの規模も最大時で代々木公園に約17万人もの市民が結集し(「さようなら原発10万人集会」、主催者発表)、毎週金曜日に総理大臣官邸前で開かれていた脱原発集会にも最大時で12万人規模の市民が結集するなど凄まじいものがありました。しかし、官邸前の集会をたまたま主催したにすぎない首都圏反原発連合ミサオ・レッドウルフ野間易通がリーダー)はその後まるで「権威者」にでもなったかのようにふるまい、2012年6月29日の金曜日の官邸前抗議では警察指揮官車のマイクとスピーカーを使って警察と協同した「整然とした行動」を訴え、それに反対する市民を在特会も顔負けするほどの汚いヘイトスピーチで攻撃するなど脱原発運動を含む市民運動を決して「リベラル」とは言えない理念的には「反権力」とはおよそ言い難い「権力との協調」を強調する「権力」的なもの、組織的には反市民的、反社会的なものにしてしまいました。それ以後、根拠のない「放射能デマ」を拡散して得意然とするデマゴーグ、ヘイトスピーカーがこの世の春を謳い、脱原発運動、市民運動を誤誘導し、かつ、その誤誘導に感化される市民を増加させ、逆に多くの市民は脱原発運動なるものに見切りをつけていきました。第2。その延長線上に岩垂さんのいう2015年から2016年にかけての安保関連法制定反対運動もあります。シールズなる若者の運動体は首都圏反原発連合の警察との協同を強調する「整然とした行動」論を踏襲した理念的に未熟な、というよりも誤った運動体にすぎませんでした。その結果として安倍内閣と同様の実質的な憲法「改正」論でしかない「新9条論」を唱え、これも世論を誤誘導していきました。そうした負のスパイラルの新バージョンとしていまのいわゆる「野党共闘」論があり、いわゆる「リベラル・左派」の支持もあるのです。岩垂さんはそうした2011年以来の大衆運動のありようの重大な負の側面を大きく見損なっている、というのが私の評価です。

【山中人間話目次】
・岩垂弘さん(元朝日新聞記者)の2011年の福島第1原発事故以後の大衆運動に認識について
・「わざとらしさ」と「ふり」ということについて
・翁長知事の宮古島市長選候補者奥平一夫氏支援の不可解
・乗松聡子さん(カナダ、「アジア太平洋ジャーナル」エディター)の増田宙氏の論(沖縄タイムス「論壇」投稿、2017年1月7日付)に対する反論
・天皇の活動について、なぜ「音楽や絵画鑑賞」は公務で「大相撲観戦」は公務ではないのか? 私にも理解不能です

キョウ たかえ 
ニュース女子

Blog「みずき」:かねてから批判の多い長谷川幸洋というエセ記者の立ち位置がよくわかるニュースとはいえるでしょう。この長谷川幸洋という記者は東京新聞の論説副主幹という肩書も持っていることを私たちは忘れてはならないでしょう。「こちら特報部」欄など東京新聞にはよい記事が少なくなくあることもたしかですが、同紙は長谷川幸洋に代表される新自由主義者とデマゴーグ(今度の件でそのことが図らずも明白になりました)の根城と化した現政権擁護の記事もまた多すぎるほど多いのです。したがって、いわゆる「リベラル・左派」と呼ばれる一部で多くの無思慮な人たちによく見られる傾向ですが、同紙をリベラルの新聞として一面的に賛美、吹聴することは非常に危険なことです。さて、こちらの『ニュース女子』なる番組の報道は明らかに報道倫理に外れた報道される側(取材対象)の名誉を棄損してあまりある報道というべきでしょう。ジャーナリズムがジャーナリズムであろうとするならば、『ニュース女子』(TOKYO MXTV)なる「報道」という名の娯楽番組の野放図と増長をこのまま許してはならないでしょう。この番組が意図的につくり出しているウソは明らかに裁判所ないしはBPO(放送倫理・番組向上機構)に提訴されるべきケースというべきものです。それにしてものりこえねっと(辛淑玉共同代表ら)やしばき隊首都圏反原発連合(反原連)ミサオ・レッドウルフ(反原連リーダー)や野間易通(しばき隊リーダー)、そして菅野完らの愚行があるから長谷川幸洋らのエセジャーナリストにその脆弱の隙を突かれもするのです。昨年あたりからしばき隊は沖縄・高江にも進出し、その脆弱の隙によって高江の平和運動を混乱(逮捕者の続出)に陥れてもいます。そのしばき隊をオール沖縄(共産党、社民党など)が進んで迎え入れたというのですから自業の火だねはオール沖縄側にもあるのです。沖縄においても果てしない「革新」の堕落の構図が展開しているのはなんとも無惨な光景です。少なくとも私はそう思っています。

【山中人間話目次】
・長谷川幸洋というエセ記者の「沖縄の基地反対派は日当もらっている」という公共の電波を利用したうそ
・のりこえねっとやしばき隊、「首都圏反原発連合」(反原連)、ミサオ・レッドウルフや野間易通、菅野完らの愚行と長谷川幸洋の愚行の相似性
・沖縄を愛する2人の女性の活躍に心からのエールを送ります(1)――平安名純代さん(沖縄タイムス米国特約記者)
・沖縄を愛する2人の女性の活躍に心からのエールを送ります(2)――乗松聡子さん(「ジャパンフォーカス」エディター)
・時事解説「ディストピア」さんの松尾匡立命館大学経済学部教授、岩波書店、リテラ批判
・辺見庸「日録」(1月30日)の「新宿講演について」
キョウ どいつもにゅめんと
ベルリンの連邦議会議事堂前にあるモニュメント


Blog「みずき」:昨日、菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、韓国プサン(釜山)の日本総領事館の前に、慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことは極めて遺憾だとして、当面の対抗措置として、韓国に駐在する長嶺大使らを一時帰国させることなどを発表した。この中で、菅官房長官は、韓国プサンの日本総領事館の前に慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことについて「ウィーン条約に規定する領事機関の威厳等を侵害するもので極めて遺憾だ」と述べた、という(NHKニュース 1月6日)。プサンの日本総領事館前の少女像の設置(その少女像が慰安婦問題を象徴するものだとしても)がなぜ「領事機関の威厳を侵害」するのか? ベルリンの連邦議会議事堂前にあるモニュメントにはその一枚一枚に強制収容所に送られて殺された国会議員の名前が刻んである。菅の論法ではそのベルリンのモニュメントも連邦議会の威厳を侵害するものになる。この国の「威厳を侵害」しているのは、実のところ、負の歴史を負の歴史として認識できないそうした精神のつたなさにあるというべきだろう。これは政府だけの問題ではない。そういう政府を私たちは選んでいる。すなわち、私たちの問題だ。と、指摘するのはたやすい。しかし、その「私たちの問題」の構造は複雑だ。「私たち」とは単に安倍政権を支持している60パーセントの人たちだけではない。その安倍政権を下支えしている「革新」の問題もある。そして、問題なのは、「革新」がそういうおのれの問題をおのれの問題として理解していないことだ。負の歴史を負の歴史として認識できない精神のつたなさの根の根はここにある。

【山中人間話目次】
・プサンの日本総領事館前の少女像の設置とこの国の負の歴史を負の歴史を認識できない精神のつたなさについて
・長谷川幸洋というエセ記者の「沖縄の基地反対派は日当もらっている」という公共の電波を利用したうそ
・のりこえねっとやしばき隊、「首都圏反原発連合」(反原連)、ミサオ・レッドウルフや野間易通、菅野完らの愚行と長谷川幸洋の愚行の相似性
・翁長知事による矛盾する沖縄の現実の進行――工事再開と新基地阻止へ決意?
・「それでしたたかに交渉した気になって、弱い自分をごまかす」オール沖縄の共産党、社民党がいましていること
・内野光子さん(歌人、評論家)の「『琉球新報』の「県民意識調査」結果~その天皇観は何を語るのか」