いうべき言葉もないほどの時代にいま私たちは生きている、あるいは遭遇しているということでしょうか?
 
悲しい。というよりも、痛いような感覚。でも、いや、だからこそ、「戦いつづける」以外ありませんね。
 
弊ブログ「今日の言葉」(2014.06.18)から。
 
・日曜日ですから。空騒ぎが悪いとは言いません。その狂態の裏に痛感覚が見えないのです。(略)私も彼らをクソと書いてはいるが、内心複雑な思いもなくはない。スポーツバーで10代から20代の気の弱そうな若者が集団に埋没することで自己陶酔が生じ、雄叫びを上げる姿は確かに身も蓋もない泥酔である。狂信者は大枚2、000万円も投入して握手券入りのCDを買い、おそらく国政選挙に多くが棄権したであろうことは想像に難くない若者が少女選挙に何万人も集結し、雨に濡れながら少女宗教の跡目相続を熱く熱く語るAKB48ファンの単細胞集団ときっちり重なり合う。こういう若者がアメーバのように分裂増殖することで早晩日本が滅びるのは目に見えてもいる。(略)だが私はあのW杯やAKB総選挙の泥酔集団を見るにつけ、平成現代の若者が、戦後かつてなく機構によって激しく搾取される大構造の中(略)に置かれ、かつてのように声すら上げる手段もなく、孤立している姿を二重映しに見る。企業優遇、労働者搾取のさらなる進化形を突き進む安倍政権の時代において、これらのバカ騒ぎは時の政権とタッグを組んだガス抜きとさえ目に映るのである。だからせめて勝って彼らの内に溜まる内向したエネルギーを浄化させてやりたかった、……と、このクソガキと思いつつも、とくに生活貧困女子らしい子供らの”負けてもハイタッチ”の自己愛撫の健気がやるせないのだ。(shinya talk 藤原新也 2014/06/17
 
・集団的自衛権とは、「同盟国が攻撃を受けた時に、反撃支援に参加する義務」があるということだ。安倍首相が示した架空の事例ではなく、具体的事例に照らしてみなければ、その意味することは理解できない。第二次大戦以後で最大の総力戦となったヴェトナム戦争が本格化したのは、1964年にアメリカが本格的に参戦してからである。この参戦の契機になったのは、ヴェトナム沖トンキン湾における米軍艦船への魚雷攻撃である。遠く母国を離れ、他国の領海近辺に威嚇出撃し、攻撃されたと「因縁をつけて」、アメリカは北ヴェトナムへの爆撃と南ヴェトナムへの地上軍派遣を決定した。「同盟国」の艦船が攻撃されたのだから、「同盟国」はこのような強引な侵略にも付き合う義務がある。およそ8年にわたるアメリカのヴェトナム侵略によって、北ヴェトナムの森林は廃墟となり、南ヴェトナムの地上戦ではアメリカは一時50万人を超える兵士を派遣したが、そのうち5万人もの軍人が命を落とした。ヴェトナム人の軍人と民間人の死者は300万人とも400万人とも言われている。アメリカの参戦によって、膨大な人命が地球上から失われたのだ。(略)主体性のない「軍事オタク」政治家が、日本の将来をもてあそんでいる。アメリカへの軍事的従属下の「集団的自衛権」の行く末は見えている。(リベラル21 盛田常夫  2014.06.17
 
・おい、安倍晋三よ、以下を読め。衆院本会議での答弁。吉田茂首相「戦争放棄に関する本案の規定は、直接には自衛権を否定しておりませぬが、第9条第2項において、一切の軍備と国の交戦権を認めない結果、自衛権の発動としての戦争も、また交戦権も放棄したものであります。従来、近年の戦争は多く自衛権の名において戦われたのであります。満州事変が然り、太平洋戦争また然りであります」「戦争放棄に関する憲法の草案条項におきまして、(質問者は)国家正当防衛権による戦争は正当なりとせらるるようであるが、私はかくの如きことを認むることが有害であると思うのであります(拍手)近年の戦争は多くは国家防衛権の名において行われたることは顕著なる事実であります。故に正当防衛権を認むることが戦争を誘発するゆえんであると思うのであります。(自衛のための軍隊などという)御意見の如きは有害無益の議論と私は考えます(拍手)」(昭和21年=1946年6月26日。下線は引用者)。安倍、高村、石破よ、よく読め。「正当防衛権を認むることが戦争を誘発するゆえん」。日本の戦後はこうしてはじまり、〈新しい戦前〉のいまがある。(辺見庸「日録22」2014/06/19

附録
・【W杯】渋谷スクランブル交差点、敗戦にもなぜかハイタッチ
(フットボールチャンネル 6月15日)
 
日本代表は現地時間14日、レシフェのアレナ・ペルナンブーコでのW杯初戦でコートジボワールと対戦し1-2で逆転負けを喫した。
 
日本では、15日(日)の午前10時のキックオフだっただけに、多くの人々がテレビ中継を観戦。日本中が落胆し、静まり返った…はずだった。
 
しかし、もはや恒例となっている渋谷のスクランブル交差点には、逆転負けにも関わらず多くの人々がなだれ込み、なぜかハイタッチをしている。この状況に全く関係のない仕事中の人や買い物に訪れた女性なども巻き込まれ、警察は多数の出動を余儀なくされた。
 
仮に勝利を挙げたのであれば、喜びが必要以上に爆発したのだと思えるが、敗戦にも関わらず奇声を上げながらハイタッチしているのは理解不能だ。
 
これは、彼らが「サッカーファン」ではなく「お祭り騒ぎがしたいだけ」である事の証明だろう。普段は出来ない“バカ騒ぎ”の理由にW杯を利用しているだけなのだ。(後略)
関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://mizukith.blog91.fc2.com/tb.php/908-b80e5834