先日のエントリでもZED氏の「『9条にノーベル賞』運動は『待ちぼうけ』」の論をご紹介しましたが、そのZED氏が「『9条にノーベル賞』運動は『待ちぼうけ』の論の続編を書いています。
 
前回記事でも少し触れておきましたが、ZED氏によれば、右翼国会議員(日本会議・神道政治連盟所属)の長島忠美金子恭之はやはり「憲法9条にノーベル賞を」運動の国会議員賛同者に名前を連ねていました。それも共産党の志位委員長らと名前を連ねてです。
 
共産党はこうした事態をどのように考えるのでしょうか?
 
ZED氏は10年前(2004年4月19日付)の「保守「2大政党」づくりの断面 議連に同舟 改憲レース」という「しんぶん赤旗」記事を援用した上で今昔(といっても、たった10年ほど前のこと)の共産党のさま変わりを
 
「上記記事から10年後、その金子議員は共産党の志位委員長と一緒に「憲法9条にノーベル賞を」与える運動をするようになりましたとさ。おいおい、赤旗はあんたらの親分と自民党の憲法調査議連所属議員が一緒になってこんな事をしてるのを何とも思わないのか? 思わないんだろうな…。」
 
と、厳しく指弾しています。私も同じ思いです。
 
ZED氏はその厳しく批判する理由を次のように述べています。
 
「9条に平和賞をやる事で安倍政権の暴走に歯止めが掛けられる」などというのは愚かな希望的観測というか馬鹿な妄想に過ぎず、それどころか安倍や金子や長島のような自民党改憲派・タカ派・日本会議派にとっては望ましい事なのだ。「ノーベル平和賞まで日本国民は受賞した」という権威付けのアリバイは軍拡化と戦争を抑止するのではなく、日本人の国威発揚と日本優越主義の強化に直結し、それがさらなる軍拡化を推し進める力になるだろう。ノーベル平和賞を受賞した「日本国民」が
日本ヨイ 国、キヨイ 国。
世界ニ 一ツノ 神ノ 国。
日本 ヨイ 国、 強イ 国。
ノーベル賞ニ カガヤク エライ 国。
というますます酷い修身ナルシズムに陥る事だけは間違いなく、これはまさに大日本帝国そのもの。金子や長島のような極右国粋議員がこの運動を気に入って飛び付いたのはまさにその点だ。ナルシーな日本優越主義者にとって「ノーベル賞」のごとき「世界的権威」はよだれが出るほど大好きだろう。「9条を守る」どころか、安倍を全力で手助けすらしているのが「憲法9条にノーベル賞を」運動なのである。
 
このZED氏の指摘はいまの日本の現状(革新運動)の本質を衝いていると思います。「一点共闘」は「日本の政治を変える」ための統一戦線の一環として取り組まれるべきもののはずです(「全国革新懇懇談会における「志位委員長報告」しんぶん赤旗 2014年4月18日)。上記のような野合を共産党は「一点共闘」などと強弁すべきではないでしょう。
 
私は本質的な意味での(社会科学と社会変革としての)「マルクス主義」を勉強してきた多くの共産党員にはいまだ自浄能力があると思っています。その思いが私の共産党への信頼をつなぎとめています。
 
志位氏をはじめとする共産党幹部と共産党員には真の意味の共産党員としての自浄能力を発揮していただきたいものです。
 
終戦を目前に宮城刑務所で53歳の若さで死去(獄中死)した戦前の日本共産党幹部の市川正一(元読売新聞社社会部記者)は、市川自身が著した『日本共産党闘争小史』によれば戦前の治安維持法下の法廷で次のように宣言したといいます。
 
「日本共産党員となった時代が自分の真の時代であり、真の生活である。」
 
その誇りを現在(いま)の日本共産党員にも失ってほしくない、と私は強く思います。
 
以下、ZED氏の論。
 
「憲法9条にノーベル賞を」運動について再び その1
(Super Games Work Shop Entertainment 2014年05月27日)
 
前回の記事で筆者は「憲法9条にノーベル賞を」運動に賛同した国会議員60人の中に、自民党でも特に右寄り(日本会議・神道政治連盟所属)な長島忠美と金子恭之が本当に入っているのか疑問を呈した。どうやらこれは事実だったようである。以下のように貴重な御指摘を拝見出来た。
 
https://twitter.com/kibikibi20/status/470623303279734785
@kibikibi20⇒前掲「立憲フォーラム」HPによると、長島忠美と金子恭之の2人が賛同したのは事実である⇒
衆参国会議員有志により、「ノーベル平和賞の授与を求める文書」を提出しました
(立憲フォーラムHP、2014年5月17日)
10:51 - 2014年5月25日
 
https://twitter.com/kibikibi20/status/470623823847374848
@kibikibi20 「賛同者 (ABC順):
[・・・]
/菅 直人/金子 恭之/
[・・・]
/長島 忠美/中川 正春/志位 和夫/」
10:53 - 2014年5月25日
 
もうこの時点で明らかだろう。この運動がどれだけアホ臭い馬鹿馬鹿しいものかが。金子恭之なんてバリバリの改憲派ではないか。以下の赤旗記事によれば憲法調査推進議員連盟にもその名がある。
 
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-04-19/02_02.html
保守「2大政党」づくりの 断面
議連に同舟 改憲レース
 
上記記事から10年後、その金子議員は共産党の志位委員長と一緒に「憲法9条にノーベル賞を」与える運動をするようになりましたとさ。おいおい、赤旗はあんたらの親分と自民党の憲法調査議連所属議員が一緒になってこんな事をしてるのを何とも思わないのか? 思わないんだろうな…。
 
「9条に平和賞をやる事で安倍政権の暴走に歯止めが掛けられる」などというのは愚かな希望的観測というか馬鹿な妄想に過ぎず、それどころか安倍や金子や長島のような自民党改憲派・タカ派・日本会議派にとっては望ましい事なのだ。「ノーベル平和賞まで日本国民は受賞した」という権威付けのアリバイは軍拡化と戦争を抑止するのではなく、日本人の国威発揚と日本優越主義の強化に直結し、それがさらなる軍拡化を推し進める力になるだろう。ノーベル平和賞を受賞した「日本国民」が
日本ヨイ 国、キヨイ 国。
世界ニ 一ツノ 神ノ 国。
日本 ヨイ 国、 強イ 国。
ノーベル賞ニ カガヤク エライ 国。
というますます酷い修身ナルシズムに陥る事だけは間違いなく、これはまさに大日本帝国そのもの。金子や長島のような極右国粋議員がこの運動を気に入って飛び付いたのはまさにその点だ。ナルシーな日本優越主義者にとって「ノーベル賞」のごとき「世界的権威」はよだれが出るほど大好きだろう。「9条を守る」どころか、安倍を全力で手助けすらしているのが「憲法9条にノーベル賞を」運動なのである。
 
「護憲」のウィングを右に伸ばし、「従来の護憲派」だけではない、より幅の広い「国民」層を取り込む。また、アジア太平洋戦争については、「加害」の点を強調する(それは「反日」になるから)のはやめて、「被害」の側面を強調し、改憲することによって再び戦争被害を被りかねないことに注意を促す。
http://gskim.blog102.fc2.com/blog-entry-25.html
 
佐藤優現象はまさにここに極まれり! 佐藤優現象を今最も体現した醜悪な姿の極致が、この「憲法9条にノーベル賞を」運動に他ならない。
「自共対決」だって? どう見ても「自共仲良く」にしか見えないんだが。
自民党も共産党も仲良くしようぜ! ノーベル賞の為に!
日本ハ ノーベル賞ニ カガヤク エライ 国!
(続く)

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