「vanacoralの日記」ブログの主宰者のvanacoralさんが昨日の28日付けで「沖縄・仲井真知事に手を貸した週刊金曜日の罪」という記事を書いています。そのvanacoralさんの記事の中に3年前の2010年11月22日付けで書いた「『県知事選挙が盛り上がらない』(沖縄タイムス)という理由。そして『週刊金曜日』の『犯罪的」とでもいうべき負の役割」という私の記事も紹介されています。
 
「辺野古埋め立て承認」という今回の仲井眞知事の裏切り行為については、私も、沖縄県民を愚弄すること甚だしい点でその彼の裏切り行為を厳しく糾弾し、剔抉する必要性を感じていました。しかし、保守の側では安倍の靖国参拝問題が惹起し、「革新・リベラル」陣営内においても「宇都宮健児君、立候補はおやめなさい」問題が噴出するなどして問題が錯綜し、なにから手をつけたらよいのかこちらも錯綜状態にあり、正直なところ仲井眞知事裏切り問題を剔抉するところまではなかなかたどり着けそうもないという私の裡の状況でしたので、今回のvanacoralさんの弊記事のご紹介は渡りに船という感じでした。
 
そういうこともあってvanacoralさんの「沖縄・仲井真知事に手を貸した週刊金曜日の罪」という記事を以下ご紹介させていただきたいと思います。
 
この問題(「週刊金曜日の罪」問題)は、考えてみれば、いまの宇都宮健児氏擁立問題で果たしている「人にやさしい東京をつくる会」の閉鎖的かつ非民主的な体質。その問題性を指摘されても同問題を過小視してその問題性に気づかない、あるいは気づこうともしない今回の「宇都宮健児君、立候補はおやめなさい」問題の抱えている問題性と似ていなくもない。仲井真知事の裏切り問題とは別にいま「革新統一」問題は、「革新とはなにか」「革新統一とはなにか」という基本的でかつ本質的ところのあり方が問われているきわめて重大な局面に立たされているように思います。

週刊金曜日 


週刊金曜日

人にやさしい東京をつくる会 
人にやさしい東京をつくる会


沖縄・仲井真知事に手を貸した週刊金曜日の罪
(vanacoralの日記 2013-12-28)
 
安倍政権に屈して普天間基地県内移設に応じた沖縄・仲井真県知事ですが、昨日の記者会見は、安倍に屈しないでという沖縄の人たちの声を踏みにじる傲岸不遜な姿を晒す醜悪なものとなりました。これが彼の地金なのでしょう。
 
知事居直り強弁 公約変えてない 説明不要
(28日付沖縄タイムス)
 
仲井真弘多知事が名護市辺野古の埋め立て承認を正式に表明した27日、米軍普天間飛行場の県内移設に反対する県民の怒り、失望、落胆が全県に広がった。県外移設の公約は「変えていない」と強弁する知事に、県庁に座り込んだ市民は「うそをつくな」「知事の裏切りを許さない」。悔しさから涙を流す人もいた。この冬一番の寒さとなったこの日、不承認に一縷(いちる)の望みをつないでいた県民の心に、さらに冷たい風が吹き込んだ。それでも「まだまだ諦めない」と、新基地建設阻止へ心を合わせた。(1面参照)
 
県内移設を認めた知事は記者会見で、「公約は変えていない」と開き直った。過去に基地を受け入れた政治家が使った「苦渋」の言葉すらなく、県外移設も同時に求めるとの独自理論を振りかざした。明らかになったのは、政府の「応援団」を名乗る知事と県民との、決定的な距離だけだった。
 
車いすでなく、歩いて登場した知事。隣の川上好久副知事の助けを借りてページをめくり、コメントを一語ずつ読み上げていたが、質疑応答になると一転、雄弁になった。
 
公約を変えていないから説明する理由がない」「政府はだますものだとは夢、思わない。あなたがたは信用されないんですか
 
県外移設公約と県内移設承認の矛盾を、記者から「日本語能力」の問題として指摘されると、目を見開いて反論した。「今のは質問ですか、私に対する批判ですか」「あんた並みには(能力を)持っている
 
過去の政治家は基地受け入れ表明で「苦渋の選択」(稲嶺恵一前知事)、「人生で最も困難な選択」(岸本建男元名護市長)などと説明した。比嘉鉄也元名護市長は辞任した。しかし、「自信家」と評される仲井真知事は一切の感情を口にせず、進退を問う質問も「あなたに聞かれる理由は一つもない」とはね付けた。
 
記者会見は当初県庁で予定されていたが、県庁が抗議の市民に取り囲まれた段階で、「知事の体調不良」などを理由に急きょ知事公舎に変更。県政記者クラブは「県庁で会見すべきだ」と抗議した。結局、知事は上京した16日から11日間、一度も職場に入らないまま、基地を受け入れた。
 
会見が開かれた公舎の約50畳の一室は報道陣、知事や県幹部、警察官ら約100人ですし詰め状態に。カメラマンの額からは汗が流れ落ちた。開始から37分、司会が会見を打ち切ろうとすると、報道陣が猛抗議。「あと3問」と譲った司会に、知事は「そんなにはないよ」と終了を促した。51分がたち、質問が続く中で立ち上がった。「こんな会見でいいのか」と詰め寄る記者に、「どういう意味ですか」と返し、警護の警察官に守られて会見場を去った。
 
こんなのに期待した沖縄の人たちの無念やいかばかりかヤマトから思うばかりですが、沖縄タイムスは彼の性格について、更に踏み込んだ分析をしています。
 
社説[知事埋め立て承認] 辞職し県民に信を問え
(28日付沖縄タイムス)
 
仲井真知事は、1995年の米兵による暴行事件を受け、大田昌秀県政が米軍用地強制使用問題で代理署名の拒否をめぐり政府と対峙(たいじ)していたころの副知事を務めた。
 
当時を知る関係者によると、「なんで県が中央と事を構えるのか」と言い、副知事として応諾の文案をつくる役回りを演じたという。2006年には当時の政府案を拒んでいた稲嶺恵一知事に「政府と事を構えるのはいかがなものか」といさめた。仲井真知事は旧通産省の官僚出身で、官僚体質がしみ込んでいる。その最も悪い部分が表れたのがこの日の記者会見だった。
 
その意味で彼を知事にすべきではなかったのでありますが、彼の知事選勝利に手を貸したのが誰であろう、リベラル派であるはずの『週刊金曜日』であります。
 
「県知事選挙が盛り上がらない」(沖縄タイムス)という理由。そして『週刊金曜日』の「犯罪的」とでもいうべき負の役割 (2010年11月22日付「みずき~『草の根通信』の志を継いで~(資料庫)」)
 
佐藤優は、上記で私が批判した「『義挙』の容認は危険」(「佐藤優のウチナー評論」 琉球新報)という評論の論理とまったく同じ論理を『週刊金曜日』の先週号(2010年11月12日/823号)の誌上で展開しています。佐藤優の保守擁護(具体的には仲井真擁護)のためのトリック論法は上記に見たとおりですが、私が改めて驚き呆れざるをえないのは、その佐藤の論を主軸に佐藤優責任編集として「沖縄と差別」という特集を組んでいる『週刊金曜日』という公称「革新」メディアの姿勢です。
 
(中略)
 
同座談会の冒頭で佐藤は次のように言います。
 
米海兵隊、普天間飛行場の県内移設反対は、実質的に一騎打ちとなっている知事候補者の二人とも主張している。なのに、沖縄で示された民意はひっくり返すことができると東京の政治エリート(政治家、官僚)は驕っています。
 
そうして朝日新聞などのメディアの記者も東京の政治エリート(政治家、官僚)と「同じ視線」でモノを見ている、と「本土」のメディア批判をします。左記の佐藤の論法の本旨は、すでに上記で見たように伊波(vanacoral注;洋一)氏と仲井真氏を同列に置くことによってさも両者を「対等」に取り扱っているように装い、実質的に仲井真氏をバックアップしようとしているところにあるのです。
 
にもかかわらず対談者のひとりの糸数慶子氏は「たしかにひどい書き方でした」と応じます。糸数氏はさらに佐藤の「自民党沖縄県連も公明党沖縄県本部も主張は『県外移設』ですよね」という誘い水に乗って「そうですね」と応えます。しかし、糸数氏は、「そうですね」と言ってしまってはいけなかったのです。自民党県連や公明党県本部がいう「県外移設」の主張は決して「県内移設反対」の主張ではないことを事実をもって反駁する必要があったでしょう。
 
また、佐藤の「『仲井眞は裏切るかもしれない』という"消耗戦"に巻き込まれてはいけません。それは、沖縄の民主主義を内側から壊すことになります」という論法に対して、佐高信氏は「最初から変節を疑うのは良くないということですね」と応じます。しかし、これも佐高氏は、仲井真氏の「県外移設」の論は選挙前になって急遽唱えだした選挙戦術のための付け焼き刃の主張でしかないこと。その証拠に仲井真氏は決して「県内移設」反対を明言しないこと、を事実をもって反駁する必要があったでしょう。
 
結果はブログ主の東本高志氏の言う通り、自民党沖縄県連も、そした仲井真氏も、県内移設に転じた訳ですが、肝心の週金のツイアカは以下の通りであります。
 
https://twitter.com/syukan_kinyobi/status/416474136500662272
週刊金曜日‏@syukan_kinyobi 2013年12月26日 - 21:42
 
仲井眞知事の詭弁と裏切り。(平)【号外】辺野古埋め立て承認 「環境基準に適合」 知事表明 辞任言及せず - 琉球新報 -
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-217217-storytopic-53.html
 
https://twitter.com/syukan_kinyobi/status/416475579886489600
週刊金曜日‏@syukan_kinyobi 2013年12月26日 - 21:48
 
昨日の沖タイの、知事が笑顔で「ハブ・ア・ナイス・バケーション」と手を振ったというスケッチは今の彼を見事に表現していたとあらためて思う(平)社説[首相・知事会談]県民ははしご外された | 沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=59553
@theokinawatimes
 
自分たちも県内移設に間接的に手を貸した事、編集部には自覚していただけなければなりません。もちろん、デマゴギーである佐藤優氏は徹底的に批判しなければなりませんし、それにいともたやすく騙された糸数氏、佐高氏に対しても責任は追及されてしかるべきであります。

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