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現時点でのメディアの報道を総合すれば、戦前の「治安維持法」にも比すべき稀代の悪法「特定秘密保護法案」は、多くの市民の反対(あるいは慎重にすべき)の声が日を追うごとに大きくなっているにもかかわらず、それらの市民の懸念を一切無視して自民、公明両党とみんなの党、日本維新の会4党のなれあい合意によって今週中にも衆院を通過し、今国会で成立する見通しとなっているもののようです(早ければ週明けの月曜日に形式的な公聴会を開いた後の次の日の26日、遅くとも週末の28日か29日の衆院通過)。
 
「右翼ナショナリスト安倍晋三」(ニューヨーク・タイムズ社説 2013年1月2日付)内閣を「野合・腐敗の政治」で誕生させた自民党議員、それに連なる公明党、みんなの党、日本維新の会大多数の国会構成になっている以上(私たち国民の多くがその「野合・腐敗」の政党群を選んだ結果としていまがあるのです。たとえばみんなの党を「脱原発」政党として投票を呼びかけたのはどのような人たち、団体だったでしょう? その中には「革新」を自称する団体も含まれていなかったでしょうか?)、私たちは、私たちの責任としてそのことを覚悟、観念しなければなりませんが、仮に特定秘密保護法案が衆院を賛成多数で通過したとしてもまだ参院でのたたかいが残されています。さらに衆院・参院のたたかいの背後には特定秘密保護法案の成立に反対、危惧する大多数の国民の声があります。政権与党が怯えるほどにその声がさらにさらに増大すれば同法案を廃案に追い込むことは可能です。
 
そのためにも、私は、この間の私たちの「特定秘密保護法案」反対のたたかいのあり方に少なくない疑義の声、違和の声をあげている人たちがいること及びその声をご紹介しておきたいと思います。傾聴すべき声だと私は思います。

秘密保護法8 
新聞記者が今まで、政府にとって不都合な情報を抜いて
きたことがありますか?
(西山太吉さん 2013年11月15日
 

特定秘密保護法反対運動への疑義、または違和の声
 
・【議会、メディア、民衆、ディストピア
辺見庸「不稽日録」2013/11/19
「特定秘密保護法案をめぐり、自民、公明が日本維新の会と「修正協議」をした。いかなる「修正」がほどこされようとも、わたくしは特定秘密保護法案をみとめない。これをとおす国会の「議会制民主主義」とマスメディアの存在価値を、根本から、はげしく疑う。わたくしは特定秘密保護法案を絶対に受けいれない。問え。10年後、いや5年後の未来図、活画図を、いまたれが描きえているのか?議会とメディアと民衆は、ひたすらディストピアにむかって集団行進をしている。」
 
引用者注:辺見がここでいう「メディア」とは、たとえば元毎日新聞記者の西山太吉さんが11月15日の日本外国特派員協会での会見のときに語った「国民にとって必要な情報こそが、いちばん権力にとって不都合な情報。この絶対的な矛盾を打開するのが知る権利、特に新聞記者だ。新聞記者が今まで、政府にとって不都合な情報を抜いてきたことがありますか?」というメディアへの「怒り」の問いとほぼ同質のものでしょう(「秘密保護法で『日本の秘密国家は完成』西山太吉さん訴える」The Huffington Post 2013年11月15日)。また、「民衆」は、直接的には先の衆院選で自民、公明、民主党、みんなの党、日本維新の会などに投票した大多数の民衆を指しているでしょう。
 
・【山本太郎「天皇お手紙事件」に関して
「kojitakenの日記」2013-11-20
「今回は、最初から朝日や毎日の世論調査で秘密保護法案への反対論が賛成論を上回っていたにもかかわらず、盛り上がらなかった。11月21日のデモに私も誘われたが、仕事の都合で行けそうにもない。それはともかく、予想された今月下旬の採決に合わせて反対運動を盛り上げるなら、せめて11月2日から4日までの3連休(日本国憲法の公布を祝う「文化の日」を含む)にデモを起こすべきであった。それはもう1か月以上前から言われていたことだったが、その頃「秘密保護法案反対」をウリにしていたはずの山本太郎が起こしたのが「天皇お手紙事件」であって、この愚行を天まで届かんばかりに持ち上げた田中龍作などの愚か者も現れた。秘密保護法案への反対論者がこんな人たちに期待をかけざるを得なかった時点で、既に勝負あったといえよう。」
 
引用者注:ここでの「kojitakenの日記」の主宰者の論点の中心は「秘密保護法案への反対論者がこんな人たちに期待をかけざるを得なかった」というところにあるのであって、山本太郎氏が「秘密保護法案」反対運動に参加すること自体を否定しているわけではないことに読者は留意すべきでしょう。
 
・【辻元清美に関して】(世に倦む日日 2013-11-22
「昨日(11/21)、日比谷の野音で開かれた秘密保護法の反対集会に参加してきた。(略)壇上には辻元清美もいた。たった2週間前(11/7)、日本版NSC法案の採決で賛成起立したばかりの議員だ。/秘密保護法案は日本版NSC法案とセットの戦争法制であり、J-NSAの戦争計画を全くし、密議と謀計を外部に漏らさなぬよう刑罰の壁で厳重にセキュアするものだ。日本版NSC法案に衆院本会議で賛成起立するということは、議員として日本の侵略戦争に賛成し、戦争準備と戦時体制を正式に了承する行為である。そこで堂々と起立した議員が、日比谷野音に来て「戦争ができる国になるから反対」などと言い、「みんなの力で廃案に追い込みましょう」などと言っている。こんな欺瞞があるだろうか。その辻元清美に、国民は税金で2800万円の年収をくれてやっている。本当なら、日比谷野音に詰めかけた市民は、憤慨を抑えず、怒りを口に出して「帰れ!出て行け!」と野次り倒さなくてはいけないところである。」
 
引用者注:この「世に倦む日日」の主宰者は沖縄選出参院議員の糸数慶子さんを無条件に賛美したり、山本薩夫、山田洋次と橋田壽賀子を同列に並べて論じたり、私としては納得しがたいところも多々あるのですが、上記の辻元清美批判には私も同感です。なお、「世に倦む日日」氏は、辻元清美が日本版NSC法案に賛成しながら秘密保護法案には反対するという彼女の行為への違和感を述べているのであって、辻元清美氏を「秘密保護法案」反対運動から排除せよと主張しているわけではないでしょう。この点も留意しておく必要があるように思います。
 
・【堤未果、川田龍平に関して
(北海道は素敵です!! 2013/11/202013/11/222013/8/6
「『メディア関係者による「特定秘密保護法案の廃案を求める要請』への賛同者(敬称略)◇全国を股にかけ『TPPより恐ろしい秘密保護法案』上目目線で講演していたあの人の名前がない!堤未果」(引用者注:賛同者の一覧は右記URL参照)(2013/11/20

「騙されちゃいけないよ。『みんなの党』はTPP参加賛成、皆保険という日本が誇る制度さえ壊そうとしている政党です。金儲け主義の民間会社をどんどん介入させ、『金のある人は高度の高い医療を、金の無い人はそれなりに』という姿勢です。もう川田龍平の渡辺そっくりの言葉だけ力がある演説に騙されてはいけません。『秘密保護法」の姿勢を見てください。戦前に逆戻りさせる法案に一番乗りした政党です。腹黒だけではなく、『詐欺師』の手口をずっと使ってきた政党です。こんな政治家に期待をしてはまたまた裏切られることははっきりしています。」(2013/11/22

「夫婦の形色々ある事に、否定はしない。しかし何回も言うが川田龍平の選挙当選の事務所で妻堤は一緒に『バンザイ』をしている。主張している事と行動に矛盾はない??書を書いて講演して…その反対側の主張をしている選挙事務所で『バンザイ』あり得ない!」(2013/8/6
 
引用者注:堤未果氏の「主張している事と行動」が矛盾していることについては、私も右の記事などで指摘しています。「『堤未果さん』といういまも続く現象について」(弊ブログ 2010.07.21)。

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