eシフトという3・11以後に設立された「脱原発」を標榜する組織が昨日の7月17日付けで「参議院選挙に向けての声明」なるものを出しています。
 
まず、その「声明」の前文には次のように書かれています。
 
「目先の利益・一部の人たちの利益にとらわれず、長期的な日本の課題に取り組むのは、任期6年間の参議院だからできることです。(略)このような長期的な課題に党利党略を持ち込むことはふさわしくないのですが、残念なことに、これまでに温暖化問題(気候保護法案)、脱原発基本法案や電力システム改革と発送電分離の法案(電気事業法改正法案)が党利党略のために廃案になっています。このような点を踏まえeシフトでは、候補者、有権者に対して声明を発表するものです。」
 
そして、その「声明」の本文には次のように書かれています。
 
「私たちは、脱原発・再生可能エネルギー導入を進めてくれる候補者に投票したい。その所属政党はどこでもよい。候補者には、選挙で約束した政策は、当選後必ず守って欲しい。党や官僚に何か言われたぐらいで約束を破らないで欲しい。」
 
私は一瞬「アホか」と叫びたくなりましたが、私が叫ぶまでもなく、上記の「声明」の発表と同じ日の7月17日付けで『紙屋研究所』というブログに私の内心の声と同様の声が記事として掲載されていました。題して「選挙における気になる思考方法」。
 
私もおおいに共感しますし、短文でもありますので、以下、同ブログの同日付けの記事を全文ご紹介してみます。

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紙屋研究所
 
 
参院選も最終盤だけど、「●●という仕事がすばらしかったから」という1つや2つの理由で、候補者Xを推している人がときどきいる。最近とみに増えてるな。
 
そいつをAとしよう。
 
もちろん、それは自由だよ。どういう理由でAが候補者Xを推すのかは自由だよ。
 
だけど、候補者X、もしくはそいつが所属していた政党が国会で消費税増税法案に賛成しているなら、候補者Xはもちろん、候補者Xを推しているAも消費税増税という大衆収奪に責任を負うんだよ、当たり前だけど。
 
「いや、●●という仕事についてはいいと思ったけど、消費税増税に賛成したことは別にいいとは思ってないよ」とかいう言い訳は効かない。効かないに決まってるだろ。アホか。
 
だって、候補者Xとその所属政党は賛成してんだもん。国会で議席を得てそういうものに手をあげるとか起立するとかして賛成するのはものすごく重いことなんだ。生活、ときには命を奪ってるかもしんないんだよ。そういう重い責任を負ってるんだ。
 
原発の再稼働だって、TPP推進だって、なんだっていい。逆に、議員定数の削減に反対したとかいうことだっていい。候補者Xを推せんする、応援するとは、そういう責任すべてを追うことなのだ。
 
そして、別に今回の参院選に限らない。知事選とかで浮かれて有名候補の応援演説とかやったとしたら、その知事選候補Xの全部に責任を負うことになるのだ。いや浮かれてないかもしらんけど。ものすごく重い決意でやったのかもしらんけど。懐に「遺書」とかしたためて応援演説したのかもしらんけど。とにかく「俺はそんなことは知らん」とか言い訳にはならない。
 
むろん、このロジックは、応援演説にとどまらない。1票入れた時点でそうなる。
 
私は1か月ほど前に「『生活保護法』改悪法案が衆院で賛成多数で可決 自民、民主、日本維新、公明、みんな、生活各党の暴挙を弾劾する」という記事を書きましたが、その「生活保護法」改悪法案に賛成した政党の候補者も「脱原発」とは一応表明しているのです(「脱原発」の中身はともかく)。
 
「いや、『脱原発』という主張はいいと思ったけど、『生活保護法』改悪法案に賛成したことは別にいいとは思ってないよ」とかいう言い訳は効かない。効かないに決まってる」のです。紙屋研究所の所長さんもおっしゃるように。
 
私たちの一票を「脱原発」というイシューだけに限定して投票するのは危険です(ここでは詳しく触れることはしませんが、第一、その「脱原発」がほんものかどうかも見きわめる必要もあります)。その一票の行使がいつの日か、それもそれほど遠くない近い将来において禍根を残すことになりませんか?

私の問いかけはそういうものです。


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