参院選大分選挙区ではみんなの党からは浦野英樹氏(元東京・三鷹市議)が立候補しています。
 
浦野氏の大分選挙区からの立候補の狙いについて私は前便で以下のように指摘しておきました。
 
公示日直前になって出馬を表明したみんなの党の浦野英樹氏は、民主党と同党を支える連合大分が今回の社民党との選挙共闘について消極的「自主協力」であることにつけこんで連合大分の支持を中心とした民主票を攪乱させて票を簒奪することを目的にしているでしょう。背景には社・民共闘の分断を図り、自陣営の再当選を狙っている自民党の深謀遠慮があることも考えられます。
 
さらに浦野氏の今度の立候補は、今回の参院選で当選することが目的ではなく、次回の地元の中津市議選、あるいは市長選への出馬に向けて名前を売り込むことが最大の目的なのかもしれません。参院選大分選挙区での立候補ほどそれほど金をかけずに名前を売り込むことのできる機会はまたとないでしょう。
 
それはともかく、浦野氏がその推薦をとりつけて立候補したみんなの党は「庶民の党」のイメージを売り物にしていますが、まごうことなき改憲推進政党です。
 
毎日新聞ボートマッチ「えらぼーと」の憲法問題の問いに対して、問1「憲法改正」では「賛成」、問2「憲法9条」では「自衛隊明記」、問3「憲法96条改正」では「賛成」と回答しています。
http://bit.ly/12cozMA

また、みんなの党参院選候補者(選挙区)のそれぞれの歴史認識については下記のような分析があります。
 
みんなの党に投票することは大変危険です。大分選挙区の有権者に広く知らしめましょう。
 
みんなの党参院選候補者(選挙区)の42%が村山談話・河野談話見直し派
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/368666500.html

みんなの党は橋下徹大阪市長の「従軍慰安婦」発言を受けて、選挙協力を解消しました。「政策以前の基本的価値観に大きな違いが生じた」「こういう歴史認識の人は、依頼があっても推薦しない」「古色蒼然(そうぜん)たる歴史認識」がその理由です。
 
では、みんなの党の参院選候補者は、どのような歴史認識を持っているのでしょうか。有権者と候補者・政党の政策適合度を測る毎日新聞のサービスを使ってみました。下記が私の結果です。
 
毎日新聞ボートマッチ「えらぼーと」
http://bit.ly/12cozMA
 
みんなの党の選挙区候補19人について調べてみると、以下の通りです。
 
安座間肇(大阪)、薬師寺道代(愛知)、松沢成文(神奈川)、桐島ローランド(東京)、和田政宗(宮城)、米長晴信(山梨)、鈴木唯記子(静岡)、古賀輝生(福岡):村山談話を見直す、河野談話を見直す 8人(42%)
 
角恵子(長野)、藤岡佳代子(愛媛):村山談話・河野談話見直し「分からない」 2人
 
 木下陽子(京都)、浦野英樹(大分):村山談話見直し「分からない」、河野談話を見直さず 2人
 
波多野里奈(青森)、沖智美(栃木)、石原順子(茨城)、寺田昌弘(千葉):村山談話を見直さず、河野談話見直し「分からない」 4人
 
村山談話・河野談話のいずれかを「分からない」または「見直さず」 8人(42%)
 
安住太伸(北海道)、行田邦子(埼玉)、下村英里子(兵庫):村山談話・河野談話を見直さず 3人(16%)
 
村山談話・河野談話いずれも見直さないと回答した候補は3人(16%)だけしかいません。8人(42%)はいずれも見直すと回答しています。いずれかを「分からない」または「見直さず」と回答したのも8人(42%)です。
 
橋下氏は慰安婦連行時の物理的強制性の有無に矮小化しようとしていますが、従軍慰安婦制度に関する橋下認識の本質は、非強制的な連行なら性奴隷を強制しても問題ないとしている点にあります。
 
毎日の河野談話に関する質問は「戦時中、従軍慰安婦の移送や慰安所の設置に旧日本軍が関与したことを認めた河野洋平元官房長官の『河野談話』を見直すべきだと思いますか」というものです。
 
候補者による「見直す」という回答は、従軍慰安婦制度の強制性がなかったという認識を示すものなのか、軍の関与を否定するもなのか判然としませんが、いずれにせよ橋下認識以下、ということになります。
 
みんなの党が選挙協力で日本維新の会と縁を切ってみせても、候補者の歴史認識は橋下以下ということです。これでは有権者を欺くことになります。
 
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