昨日、毎日新聞朝日新聞読売新聞がそれぞれ参院選の序盤情勢調査を発表しました。

私は3日前の参院選公示の日に書いた「私は参院選で与党の過半数を阻止し、改憲勢力の3分の2突破を防ぐことを最大の課題として比例区では共産党、大分選挙区では後藤慎太郎氏(社推薦)に投票します」という記事の中で、五十嵐仁さん(法政大学教授)の
 
「この選挙での課題は、自民党と公明党の合計議席が過半数を超えないようにすることです。(略)今回の参院選でのもう一つの課題は、改憲勢力の議席が3分の2を越えないようにすることです。具体的には、自民党と日本維新の会の議席が、改選されない議席との合計で162議席を越えないようにしなければなりません。/みんなの党も改憲に賛成していますが、96条先行改憲には消極的です。公明党も改憲そのものには必ずしも反対ではありませんが、96条改憲には腰が引けており、この2党は微妙です。/改憲阻止を確実にするためには、自民党、日本維新の会、みんなの党、公明党の4党の合計議席が、非改選と会わせて162議席を越えないようにしなければなりませんが、これはかなり困難でしょう。差し当たり、自民党の回復を阻み、日本維新の会を壊滅させることによって、この両党での3分の2議席の突破を防ぐことが必要です。」(「参院選での課題は与党の過半数を阻止し、改憲勢力の3分の2突破を防ぐことだ」 五十嵐仁の転成仁語 2013年7月4日)
 
という提案をご紹介しておきましたが、上記の参院選序盤情勢調査から維新の会に焦点を合わせて当落を争っている激戦区についてその選挙情勢を見ると「昨年末の衆院選で比例区第2党に躍進した維新だが、今回比例区は低迷しそうだ。選挙区でも、優位に立つ大阪と競り合う兵庫以外はリードを許している」(朝日新聞 2013年7月6日)となっています。

党派別推定当選者数  
参院選序盤情勢調査(朝日新聞

 
党派別推定当選者数2 
同上(朝日新聞
 

そこで「優位に立つ大阪」はひとまず措いておいて当落を競リ合っている兵庫県について選挙情勢を見てみると次のようになっています。
 
兵庫県(2人区) 先行                自民
              追い上げ順位 第1位 維新
                     第2位 共産
                     第3位 民主
                     第4位 みんなの党
 
現状では維新は当選圏内ですが、その維新候補者をなんとしても落選させるためには序盤戦で追い上げ順位第2位につけている共産党に投票することが大いに有効です。共産党はいうまでもなく最たる護憲政党でもあります。
 
兵庫県選挙区から立候補しているのは下記の7人です。
 
  湊 侑子        30歳 幸福実現党 新 幸福実現党員
●清水 貴之    39歳 維新            新 (元)アナウンサー
▲辻 泰弘        57歳 民主            現 (元)厚労副大臣
  松本 なみほ 39歳 緑の党         新 緑の党運営委員
  下村 英里子  30歳 みんな         新 介護会社社長
▲金田 峰生     47歳 共産            新 (元)県議
●鴻池 祥肇     72歳 自民(公)       現 (元)防災相
*●は当選圏内予想者、▲は第3位、第4位予想者
 
参院選における改憲勢力の3分の2突破を防ぐためには兵庫県においては共産党に投票すること及び同党への投票を呼びかけることがベターな選択だと私は思います。
 
また、大分県ではこれまでの参院選では2007年度には自民議員に議席をさらわれたもののいわば敵失(分裂)によるもので、「大分方式」と呼ばれる社・民共闘が優位に立ってきました(弊ブログ記事参照)。
 
しかし、今回の参院選では自民候補の「礒崎氏が大きくリード」(大分合同新聞 2013年07月06日)しているとされています。
 
その理由として同紙は、社民推薦候補の「後藤氏は県平和運動センター主体の組織戦で、立ち上がりの遅れと知名度不足の挽回に懸命。社民党が公認並みの支援態勢を敷くが、まだ同党支持層をまとめきれていない。『自主協力』とした民主党の支持層への浸透も課題」などをあげています(同上)。
 
加えて公示日直前になって出馬を表明したみんなの党の浦野英樹氏は、民主党と同党を支える連合大分が今回の社民党との選挙共闘について消極的「自主協力」であることにつけこんで連合大分の支持を中心とした民主票を攪乱させて票を簒奪することを目的にしているでしょう。背景には社・民共闘の分断を図り、自陣営の再当選を狙っている自民党の深謀遠慮があることも考えられます。
 
いずれにしても現段階においては自民候補の「礒崎氏が大きくリード」し、それとパラレルの形で後藤陣営の「立ち上がりの遅れと知名度不足」があることは明らかです。本来自民票を圧倒する「社民王国」と呼ばれてきた地力を発揮して社民支持層と民主支持層への「後藤慎太郎」の名前の浸透化を図ることは急務中の急務の課題といえるでしょう。
 
それとともに改憲勢力の3分の2突破を防ぐために共産党員を含む共産支持者への「後藤慎太郎」支持への訴えを大きくしていくことも重要な課題といえるでしょう。要は憲法を守れるかどうかの瀬戸際の問題です。その大義に則せば自陣営の消長の問題は小義の問題でしかありえないはずです。そのことを訴えましょう。
 
このことは兵庫における緑の党支持者への共産党支持への訴えにも相通じるもののはずです。
 
私たち護憲勢力にはいまなによりも参院選における改憲勢力の3分の2突破を防ぐことが求められているのです。自陣営がどうだこうだというのは小さな問題でしかありません。

附:補足
参院選後の改憲政党の合計議席数(中心値推定)は
3分の2議席に1議席届かず
 
なお、上記の参院選序盤情勢調査から改憲勢力の3分の2突破の可能性を見てみますと、自民党、維新の会、公明党、みんなの党のいわゆる改憲勢力(政党)の参院選後の推定合計議席は中心値推定で161議席となり、改憲に必要な3分の2の議席の162議席を辛うじて1議席下回ります。現段階ではあくまでも参院選序盤情勢の調査結果ということでしかありませんが、文字どおりぎりぎりのところで最悪の事態だけはひとまず避けることができたということでしょうか。
 
参院選序盤情勢調査結果の改憲政党の合計議席数の中心値推定は以下のとおりです。
 
参院 定数   242議席
    過半数 122議席
    3分の2 162議席
 
     非改選 改選(予想) 合計
自民    50            68      118
維新       1              6            7
公明       9            10           19
みんな   10              7          17
小計               161
民主       42            17          59
生活         3             2            5
共産         3             8           11
社民         2             1            3
諸派                 1
無所属      1             1            2
合計               
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