今日、参院選が公示されました。
 
この参院選の課題に関して五十嵐仁さん(法政大学教授)が下記のような提案をしています。
 
「この選挙での課題は、自民党と公明党の合計議席が過半数を超えないようにすることです。(略)今回の参院選でのもう一つの課題は、改憲勢力の議席が3分の2を越えないようにすることです。具体的には、自民党と日本維新の会の議席が、改選されない議席との合計で162議席を越えないようにしなければなりません。/みんなの党も改憲に賛成していますが、96条先行改憲には消極的です。公明党も改憲そのものには必ずしも反対ではありませんが、96条改憲には腰が引けており、この2党は微妙です。/改憲阻止を確実にするためには、自民党、日本維新の会、みんなの党、公明党の4党の合計議席が、非改選と会わせて162議席を越えないようにしなければなりませんが、これはかなり困難でしょう。差し当たり、自民党の回復を阻み、日本維新の会を壊滅させることによって、この両党での3分の2議席の突破を防ぐことが必要です。」(「参院選での課題は与党の過半数を阻止し、改憲勢力の3分の2突破を防ぐことだ」 2013年7月4日)
      
この五十嵐さんの提案は現実的で合理的、かつ戦略的な提案だと思います。
 
私は五十嵐さんの提案を現実的に支持する立場から参院選大分選挙区では社民党推薦の後藤慎太郎さん(農業法人代表)に投票しようと思っています。
今回の参院選大分選挙区には以下の5人が立候補しています。
 
      礒崎 陽輔  自民党(公推薦) 現(当選回数1回) 55歳
      山下  魁       共産党               新(当選回数0回)  36歳
      上田 敦子  幸福実現党         新(当選回数0回)  46歳
      後藤 慎太郎 無所属(社推薦)   新(当選回数0回)  38歳
      浦野 英樹      みんなの党         新(当選回数0回)  44歳   

前回(2010年)の参院選の結果は以下のとおりでした。
 
      当 29万4286票 足立 信也 民現
         25万7322票 小田原 潔 自新
          5万2863票   山下 魁  共新
      
前々回(2007年)の参院選の結果は以下のとおりでした。
 
      当 19万9523票  礒崎 陽輔 自新
        17万645票    矢野 大和 無(民)新
        14万287票   松本 文六 無(社)新
         6万3099票  後藤 博子 国前
         3万7764票  山下 魁   共新    

「大分方式」と呼ばれる実質的な社・民共闘が実現した2010年選挙では民主党候補は自民党候補に競り勝っていますが、民主党候補と社民党候補の分裂選挙になった2007年選挙では社・民両党とも自民党に競り負け、同党候補に「漁夫の利」を与えてしまった格好です。「大分方式」が実現していれば自民党候補に確実に勝てた選挙でした。
 
今回(2013年)の選挙では再び「大分方式」が復活したようです(「民主と社民が選挙協力 参院選大分選挙区」 朝日新聞 2013年5月22日)。
 
これで大分選挙区では与党の過半数を阻止し、改憲勢力の3分の2突破を防ぐための自民党候補の当選を阻止する条件は整いました。
 
とは言っても、各種の世論調査を見ても自民党に追い風が吹いている現状においては、そして、大分という基本的に保守の風土の地においてはこれまでの経験則どおりにことが進むとは限りません。ぶっちぎりで自民党が再当選を果たすということも可能性しておおいにありえます*

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公開討論会で政策を語る参院選の立候補予定者
(3日、大分市 大分合同新聞

*参院選公示前日の3日、大分でもJC(青年会議所)主催で5人の立候補者全員が出席した公開討論会(約140名参加)が開かれ私も参加しましたが、私の見るところその参加者の多くはJCの会員のようでした。立候補者と参加者には〇×のパネルが配布され、改憲やTPP問題の質問についてパネルを上げてその賛否を表明するクエスチョンタイムが設けられていましたが、私の回りに座っている参加者(おそらくそのほとんどはJCの会員でしょう。40代前後の人が多かった)は私を除くほとんど全員といってよい人たちはその質問に応えて躊躇することもなく改憲賛成、TPP賛成のパネルを挙げて当然であるかのような態度でした。私は彼らの親の世代としてそのあまりの保守性に堪らないやりきれなさを感じたものです(こういう奴らにするために私は子どもたちを一生懸命育ててきたわけではない、という内心のうめきのようなつぶやき)。
 
そういうこともありますが、とりわけ同選挙区から出馬した磯崎陽輔氏は自民党憲法改正推進本部起草委員会事務局長として自民党の改憲草案を起草し、以前には武力攻撃事態対処関連3法の一環として有事への対処を優先するために私権を制限する国民保護計画の解説書も起草した改憲論者中の改憲論者です。こうした人物の再当選を決して許すことはできません。
 
私はそうした不測の事態を阻止するためにも大分選挙区では後藤慎太郎氏(社推薦)に投票しようと思います。もちろん、五十嵐仁さんも言うように今回の参院選の最大の課題は改憲勢力の3分の2突破を防ぐことにあるからでもあります。一議席、一議席を確実に護憲勢力の手中にすること。それが改憲勢力の3分の2突破を防ぐ具体的な方策ということでもあるでしょう。
 
参院選公示直前の先月の29日に脱原発大分ネットワークの小坂正則さんが主催して共産党公認候補の山下魁さんと無所属で社民党推薦の後藤慎太郎さんのおふたりを招いて「参院選茶話会」を開催するということがありました。
 
この茶話会には私も参加しましたが、この茶話会を通じて後藤慎太郎さんは明確な護憲論者であり、また脱原発論者、TPP反対論者であることがわかりました。この茶話会でのおふたりの対論をビデオに撮っていますのでこちらのブログの動画でそのことをご確認ください。
 
三度繰り返します。私は参院選で与党の過半数を阻止し、改憲勢力の3分の2突破を防ぐことを最大の課題として比例区では共産党、大分選挙区では後藤慎太郎氏(社推薦)に投票します。それが大分においては改憲勢力の3分の2突破を防ぐ道であろう、と信じての行動です。

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