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澤藤統一郎さん(弁護士)の「出がらし『緑茶会』には問題山積」という論攷での指摘を私はまったく同感の思いで読みました。

さて、その論攷での澤藤さんの以下の指摘――

「『緑茶会』が(「反原発・脱原発」の)シングルイシューで選んだ応援対象の候補者が、憲法問題や教育問題その他で信頼に足りる議員となる保証は全くない。/みんなの党所属候補4人の推薦がこの運動の性格をよく表している。みんなの党は強固な改憲志向政党ではないか。天皇の元首化や、憲法に『日の丸・君が代』を書き込むことを明言している右派勢力の一員ではないか。96条改憲の主要勢力の一員でもある。急進的な新自由主義政党として、TPPの積極推進派としても知られる。維新とともに右からの保守補完勢力であって、うっかり原発問題だけで支援すると、とんでもないことになる。/6年前川田龍平は市民運動票の支持を得て参議院議員となった。そして、その選挙民の支持を裏切って、みんなの党に入党して憲法改悪勢力の一員となった。このような節操に欠ける政治家を緑茶会はまた推そうというのだ。呆れた話しではないか」

という指摘に関連して、昨年の2012年8月に設立されたばかりの「緑の党(日本)」という政党の「革新」度のほんもの性について、さらに私には正しておかなければならないと思うことがあります(上記で澤藤弁護士が指摘している川田龍平氏は「緑の党(日本)の前々身の「みどりのテーブル」を母体にして当選した参院議員ということでもありました)。

緑の党 
「緑の党」結成総会(2012年7月28日)
 於:YMCAアジア青少年センター(東京)  

その第1は、最近の事例から問題点を挙げていくとして、この5月3日の憲法記念日に東京・日本橋で「5月緊急講演会!」と銘打たれたワールドフォーラム「未来塾」主催の第33回講演会なるものが開かれ、同講演会には「緑の党(日本)」共同代表・参院選候補者の長谷川羽衣子氏も講演者のひとりとして出席していますが、長谷川氏は果たして同講演会の主催団体及び共同講演者についてどの程度の認識があって同講演に応じたのかという問題についてです。

同講演会には長谷川氏のほか山本太郎氏(俳優)と安部芳裕氏(「プロジェクト99%」代表)の2氏が共同講演者として講演をしていますが、そのうちのひとりの安部芳裕氏は『金融の しくみは全部ロスチャイルドが作った』(5次元文庫)という著書もある「ロスチャイルド家」(財閥)陰謀論者、あるいは「9.11テロはアメリカの自作自演」陰謀論者としてその方面の関係者にはかねてから有名な陰謀論者です。陰謀論者とは一般に「陰謀史観」と呼ばれる特異な「史観」や荒唐無稽な説を流布する人たちのことを総称してそう呼びます(wikipedia「陰謀論」)。

また、山本太郎氏についても、「科学的根拠なしに放射能の危険性を煽り、いわれなき『福島差別』を生んだことは到底看過できない」(東大医学部准教授・中川恵一氏)などの彼の脱原発、放射能問題に関する「軽薄な」主張や行動に対する批判や証言も多数あります。

*中川恵一氏については「脱原発」派からの「御用学者」などの批判も少なくなくあることは私は承知していますが、同氏の今回の山本太郎氏批判は当たっているというのが私の判断です。

山本太郎の震災瓦礫焼却批判 東大・中川准教授が論拠を一蹴(NEWS ポストセブン(SAPIO2013年4月号) 2013年3月11日)

時事通信誤報に、みつや、山本太郎、上杉隆、吉田照美の拡散プレー(togetter 2012-04-03)

■「( →_→) 『捏造なう』」(buveryの日記 2012年4月18日)
*下記のURLの最上部にある日記検索欄に「山本太郎」と打ち込んでクリックしてください。以下の記述が出てきます。

「写真を見れば分かりますが、彼(引用者注:上杉隆氏)は、空間線量を側溝の上で測っています。側溝は雨などによってセシウムが濃縮しているのが知られています。側溝での値は、その区域の代表値ではありません。公式の測定点は、市役所前の駐車場であって、側溝の上ではありません。これが測定値に差が出た理由です。このトリックをみんなが知っているのは、岩上安身さん、山本太郎さん、日本グリーンピースが同じ手口を何度も使っていたからです。」

山本太郎の立候補に批判(higashimoto takashi CML 021356 2012年12月5日)

またさらにワールドフォーラム「未来塾」のホームページに掲載されている同団体の過去の講演会の出演者の記録を見ると親日・反共主義者で日本のアジア侵略を否定する論を展開する評論家の黄文雄氏、自衛隊の元航空幕僚長で右翼の田母神俊雄氏、ホメオパシー系(超科学)医師の安保徹氏、陰謀論者のベンジャミン・フルフォード氏などなどトンデモ系の有名人が目白押しです。同団体をとてもまっとうな団体とみなすことはできません。

このような団体の主催する講演会、さらに上記に述べたようなトンデモ講師と共同出演する講演会になんらの異議も述べずに出演しようとする(また現実に出演した)長谷川羽衣子なる「緑の党(日本)」共同代表・参院選候補者とはいかなる人物か。その彼女の政治認識及び「革新」度のほんもの性については大きな疑問符をつける必要があるでしょう。

第2に先に私は「緑の党(日本)」の前身のみどりの未来の元共同代表で現尼崎市長の稲村和美氏の大阪のポピュリスト市長・橋下徹氏を大評価するその認識と姿勢を批判する下記のような記事を書いたことがありますが、「緑の党(日本)」共同代表で同党の参院選候補者でもある長谷川羽衣子氏(だけではありませんが)は私とあるメーリングリストに一緒に所属していながら(すなわち私の稲村和美氏批判、さらには「緑の党」批判を知っていながら)いまだになんらの応答もしていないということがあります。

是とするのか、非とするのか 「緑の党」(現名称:みどりの未来)は大阪・橋下市長を絶賛する元共同代表(尼崎市長)の稲村和美氏の評価を闡明にしなければならない(弊ブログ 2012.04.11)

緑の党(日本)及び長谷川氏が真の「革新」の立場に立つ決意であるならば同党の「革新」性を問う私の問題提起については進んで応える必要があった、いまもあるというべきではないでしょうか。しかし、私は、緑の党(日本)及び長谷川氏の応答にはいまだ接してはいません。したがって、現在の「緑の党(日本)」が「稲村和美尼崎市長発言」問題をどのように評価しているのか。その「革新」度のほんもの性をこの点に関して推し測る術を私は知りません。ここでも同党の「革新」度について疑いを持たざるをえません。

*「緑の党(日本)」と「みどりの未来」は別組織だから応答責任はない、という弁明は通用しないと思います。「みどりの未来」のホームページはいまだにあってそのホームページの最上段には「世界にある。日本にない。ないならつくろう、日本にも『緑の党』」という標語が掲げられています。さらに同ホームページのサブメニュー欄の「共同代表あいさつ」にはいまだにみどりの未来共同代表(2008.11~2010.9)としての稲村和美氏のコメントが掲載されています。「緑の党(日本)」と「みどりの未来」はいまは別組織かもしれませんが密接な関係はあります。

第3に澤藤統一郎さん(弁護士)が「出がらし『緑茶会』には問題山積」という論攷で「6年前川田龍平は市民運動票の支持を得て参議院議員となった。そして、その選挙民の支持を裏切って、みんなの党に入党して憲法改悪勢力の一員となった。このような節操に欠ける政治家を緑茶会はまた推そうというのだ。呆れた話しではないか」と指摘している問題とも関連させて上記の「稲村和美尼崎市長発言」問題を考えあわせると稲村氏はすでに上記で澤藤弁護士から指摘されている川田龍平氏(緑の党の前身のみどりの未来のさらに前身のみどりのテーブルを母体に無党派候補として2007年7月の参院選で初当選した)と同様の誤りを冒していると私は判断しますし、その稲村氏発言を十分に批判しえない「緑の党(日本)」の「革新」度も私は疑わざるをえません。

上記にどう対処するかは「緑の党(日本)」の試金石になるだろうと私は見ています。少なくとも私はいまのままの「緑の党(日本)」を「革新」の党とはみなしていません。これまでの同党(前身のみどりの会議、みどりのテーブルを含む)の共同代表、また代表として国会議員に選出された人はこぞって右旋回し、いまの共同代表の少なくともひとりも右旋回する危険性をおおいに孕む行動をとっているのですから。
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