「中国電力の上関原発計画に伴う漁業補償金10億8千万円を一貫して拒否してきた上関町祝島の山口県漁協祝島支店(組合員53人)は28日夜、同町祝島公民館で総会を開き、一転して漁業補償金を受け取ることを賛成多数で議決した」(山口新聞 2013年3月1日)というニュースが28日駆け巡りました。祝島漁協の「漁業補償金拒否は反原発運動のシンボルとなっていただけに、今後の(脱原発)活動に影響を及ぼ」(同左)しかねない大きなインパクトのある動きといえるからです。

祝島 
 漁業補償金の取り扱いについて協議するため、祝島公民館に入る県漁協の
 関係者(中国新聞 2013年3月1日付より)

上関原発 漁業補償金 一転受け取り 県漁協祝島支店が議決(山口新聞 2013年3月1日)

中国電力の上関原発計画に伴う漁業補償金10億8千万円を一貫して拒否してきた上関町祝島の山口県漁協祝島支店(組合員53人)は28日夜、同町祝島公民館で総会を開き、一転して漁業補償金を受け取ることを賛成多数で議決した。同支店の漁業補償金拒否は反原発運動のシンボルとなっていただけに、今後の活動に影響を及ぼしそうだ。

総会は漁業補償金を保管している県漁協の申し入れで開催。委任状の11人を含む全組合員が出席。県漁協職員が保管している漁業補償金の対応について狭義を要請。同支店は総会で2009年と10年、昨年の3回、受け取り拒否を決め、昨年は漁業補償に関する論議はしないという決議をしていた。このため協議の要請に異論が出たが、県漁協側は「昨年から1年が経過し、環境が変わっている」と主張し、無記名投票での採決となった。

結果は受け取り賛成が31人、反対が21人で、補償金の受け取りを決めた。補償金の分配は今後、同支店の運営委員4人で協議して決めるという。

上関原発計画の漁業補償交渉は2000年4月、原発予定地周辺海域に漁業権を持つ当時の第107協同漁業権管理委員会(上関町、平生町、田布施町、光市の8漁協で構成)が、当時の祝島漁協(県漁協祝島支店)の反対を押し切って、中国電力と締結。その後、県漁協祝島支店は一貫して漁業補償金の受け取りを拒否してきた。

同支店の恵比須利宏運営委員長は「挙手採決だと本音が出ない。組合員は病院通いをする70、80歳の高齢者ばかり。年間の水揚げ高も30万円程度が多い。原発には反対だが、金がほしいという組合員がいることは確かだ」と話した。

上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水敏保代表は「意外で残念。結果は結果として受け止めるが、支店の拒否議決を無視する県漁協のやり方は許せない。反対運動はこれまで以上に強化し、続けていく」と語った。

上関原発の漁業補償金受領へ 漁協祝島支店、山口(東京新聞/共同 2013年3月1日)

山口県上関町の上関原発建設計画をめぐり、反対派が多数を占め、中国電力からの漁業補償金の受け取りを拒否していた県漁協祝島支店が28日、受け取りを決めた。地元関係者への取材で分かった。

中国電力がこれまでに支出した補償金は約10億8千万円。祝島支店が受け取りを拒んだため法務局に供託されたものを、県漁協本店が代理で受領していた。

地元関係者によると、祝島支店はこの日、県漁協本店の理事会による招集で会合を開催。出席した組合員約50人による投票の結果、約3分の2が補償金の受領に賛成したという。(共同)

上記の報道に関して祝島島民とカヤック隊の一員として奮闘されてこられた方からのコメント3通をご紹介させていただきたいと思います。最後に私のコメントを少しだけ述べます

はじめに祝島島民の会事務局の山戸孝さんのコメント。

山口県漁協祝島支店の総会の部会における、補償金受け取りの是非の結果について

皆様

昨日の漁業補償金の受け取りの件についてご心配をおかけしています。

以下、島民の会blogに掲載した文章をお送りいたします。

祝島島民の会 事務局 山戸孝

(下記、転送・転載を歓迎いたします)
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山口県漁協祝島支店の総会の部会における、補償金受け取りの是非の結果について

たいへん残念なお知らせをしなければならなくなりました。

昨日、2月28日に祝島で開催された山口県漁協祝島支店の総会の部会において、上関原発にかかる漁業補償金についての受け取りの是非が議案として提案され、投票の結果、正組合員53名中、受けとる意思があるという漁師が31名、受け取らないという漁師は21名となり、受けとるという漁師が多数という結果になってしまいました。(議長一名は投票せず)

これまで祝島では、祝島漁協時代に何度も上関原発計画に反対し、補償金受け取りの拒否を貫いてきました。

山口県漁協に合併して祝島支店となった後、山口県漁協は祝島支店の決議や意見に反して補償金を受け取り、また祝島支店が受け取りを拒否したことによって供託されていた補償金を引き出しました。

そして祝島の漁業者に補償金を受け取るよう何度もはたらきかけてきましたが、時には多数で、時には僅差で受け取りを拒否し続けてきました。

昨年の2月にも同様の議案が提案され、多数で拒否した後、今後は祝島支店内では補償金の受け取りについて議案としないという緊急動議が出され可決されました。

今回、山口県漁協は祝島支店に相談もなく総会の部会の開催と「漁業補償金について」と題した議案の提案を通知してきました。

それに対し祝島支店組合員のうち正組合員32名と准組合員8名が連名で、祝島支店の昨年の決議を無視した県漁協の行為に抗議し問いただす申し立て書を送付するなどして書面でやり取りをしましたが県漁協は開催する姿勢を崩さず、今回の総会の部会の開催となり、冒頭のような結果となってしまいました。

ただこれで祝島の大勢が原発容認に傾いたかと言われれば、決してそうではありません。

福島第一原発の事故を受けて新規の原発計画が宙に浮く中で「もう上関原発計画は進むことはない」という空気、高齢化が進み漁獲量や魚価の低迷が続く中で経営の厳しい祝島支店の赤字を漁業者自身が直接負担している現状、そういった状況の中で、残念ではありますが、あくまで上関原発計画に対する是非ではなく、苦しい経済状況なかで支店の運営や漁業者の負担をどのようにするのかという側面から今回の件を判断した漁業者がいたという見方もできます。

今回の議案で受け取りに賛成したとみられる漁業者自身がマスコミ等の取材に対し「どうせ原発は建たないのだから補償金をもらっても問題ない」といった趣旨の発言をしたという報道もあります。

また今回の決議の結果としてすぐさま祝島の漁業者が補償金を受け取ることになるわけではありません。

今後は支店内でこの補償金についての配分委員会が作られ、その中で決められた配分方法に沿って漁業者個人に補償金が渡されるという流れになります。

ただしこの場合、配分委員会が提示した配分方法が総会の部会の場で3分の2以上の賛成を得ることができなければ認められず、配分もされません。

今回受け取りに反対した漁業者が今後も反対の姿勢を貫けば、そして適正な手続きの中で物事が進められていくのであれば、「わしらは海を売っちょらん!」、「原発の金なんかいらん!」という祝島の漁業者の声はこれからも生き続けていきます。

祝島の島民約450名のなかで53名の漁業者(正組合員)がおり、そのなかの31名が今回結果的に補償金を受け取る意思を示したということは、残念ながら事実です。

しかしながら多くの祝島島民、また祝島島民の会としては、30年にわたって上関原発計画に反対を貫いてきたその意思にいささかも揺らぎはないことを、今後の具体的な取り組みや行動を通して島外の皆様には改めてお伝えしていきたいと思います。

祝島島民の会
http://blog.shimabito.net

次にカヤック隊の原さんからのメッセージ。

周南の原です。

祝島はこれまでずっと体を張って原発を止めてきた。

そして今度は僕達が原発を中止に追い込むときだ。

信じる道を前へ前へと進むしかない。

3月13日は上関原発いらんDAY! 怒涛のイベントや行動が目白押しです。

拡散を!そしてなによりも参加を!!!!それが原発をとめる第一歩です!


(以下転送・転載大歓迎)
3月13日(水)上関原発いらんDAY

14:00~
山口地裁で中国電力が地元住民を訴えたスラップ裁判、いわゆる「4800万円損害賠償裁判」の口頭弁論があります。

是非、傍聴をしに来てください。判決にも影響を与える大きな力となります。


場所:山口地方裁判所 山口市駅通り1丁目6-1 傍聴券配布は13:30頃より

15:00~16:15
「止めよう上関原発!守ろう命の海!」上関原発現状報告とミーティング

山口県に計画されている上関原発。「原発の新増設はしない」とした政府方針は政権交代で覆され、失効しなければならない埋め立て免許も宙に浮いたまま継続しています。

上関原発計画の現状、中電が住民を訴えているスラップ訴訟などについての報告です。

場所:山口県労働者福祉文化中央会館 大会議室 山口市緑町3‐29

日時:3月13日(水)15:00~16:15

内容:飯田てつなり氏基調講演 映画「祝福の海」ダイジェスト版上映 伝説の反核シンガー内田ボブミニライブ上関原発の現状報告と各地からのメッセージ 等。

主催:上関原発阻止被告団・弁護団、上関原発を建てさせない祝島島民の会
問い合わせ:090-6843-9854 (原)

16:00~いけるところまで
原発やめろ!!埋め立てとめろ!!山口県庁大包囲

“おかしいことは、おかしいと、ちゃんと声をだそうぜ”

3月13日(水)16:00山口県庁正門前に大集合!

東日本大震災から2年、爆発した福島第一原発からはいまだに膨大な量の放射性物質が吐き出され甚大な被害が次々と明らかになっています。

日本全体がまだ非常事態の最中にも関わらず、山口出身の安倍総理は原発の再稼働をもくろみ、ここ山口県ではこともあろうに新規計画である上関原発をいまだに推進しようとする県庁の姿勢があります。

本来ならば昨年10月に失効しているはずの埋め立て許可を4度にわたる質問という形で引き伸ばし、先日にはとうとう延長申請の審議を放棄し免許を継続させるという暴挙に出ました。
山本知事は昨年の県知事選の際に確かに言いました。

「上関は凍結」「埋め立て許可は失効させる」

もう、我慢の限界だ。ふざけるな!いったいどこを見ている!僕たちはここにいるのだ。

なぜこの国は変わらないのか。それはあなたのあきらめ、傍観、無関心。

原発がいやだと思っているそこの君!原発をとめることは簡単なんだよ。

君が立ち上がって声を挙げればいい。そして君やあなたの声が次々とあがり、繋がってゆけば、それは世論という大きなうねりとなる。

その世論とはどんな傍若無人な権力者もひれ伏す大きな力だ。

声をあげよう!僕達は一人じゃない。その一歩を踏み出そう。
リーダーはいらない。肩書きや組織も今日はどこかへ置いておこう。

原発が止まるとき。それはあなたが誰からも強制されることなく、自分の意思で「原発はいらない」と心から叫べたとき。

3・13はその始まりになる日。

さあ、山口県庁に全員集合だ!!!

呼びかけ人 原発いらんと叫ぶ人々

13日たくさんの人とつながりあえること楽しみにしております。

よろしくお願い致します。

3通目は祝島にlターンした祝島の住民のコメントです。

おはようございます
祝島に住む友人からのメール転送いたします〓

祝島の漁協がこのタイミングで漁業補償金受け取りへの決議を出した事の背景には様々な理由があって島の中から見てて感じた思いを書きます。補償金受け取りに関しての経緯は島民の会のブログに詳しく書かれてます。

祝島島民の90%は建設に反対ですが直接的に仕事に関わる漁師さんの人口に限って言えばここ数年、反対賛成の割合は拮抗した状態でした。福島の事故後、緊張感が走った東日本に対し、上関は工事が中断し長年の緊張感から少し開放されました。その中でもう原発は建たないだろうという空気が生まれ、漁業補償金というものを貰ったところで何も変わるまいという思いも生まれたかも知れません。

もう一つ大きな理由は漁協正組合員は毎年数万円の組合の赤字負担をしないといけない状況にあり今年の試算では13万円にもなります。高齢になり漁に出られなくなり収入が無い中から赤字負担だけをすることになると、漁師さんは経済的に苦しくなり引退せざるを得ません。漁獲高が減り、石油価格が上がり、高齢化が進み漁師が減る。そういった変化していく島の状況の中で様々な面で切りくずされ今回の保証金受け取りの方向への傾きに繋がってます(まだ実際受け取る手続きには至ってません)。

この問題の発端は一次産業、漁業自体を持続不可能にし、そこに原発立地を持ち込んだ社会、経済体制に在って、小さなコミニティ内の付き合いの中から受け取り賛成を余技なくされた漁業者個人個人の問題では無いと思います。30年にわたって巨大な産業体からの様々な圧力に負けず、補償金受け取りを拒否し続けた祝島漁師のおかげでこれまで上関原発は着工されていませんでした。

ここから上関原発は新たな局面をむかえた事は確かです。先日の県知事の埋め立て免許の審査中断も計画推進を大きく後押ししています。

今回の報道では祝島が方針を転換したとか内部で割れたといった推測もされかねませんが何も変わらずここで生きている大多数はもちろん原発を望んでいません。しかし高齢化により島の力が弱まっているという事はあります。

この状況の中で今までと変わらず反対を続けるのはもちろんですが、今までには無かった方法でこの計画を止めるために全ての人の繋がりと行動が必要です。祝島では一時産業の限界を一方的に押し付けてくる原子力産業に対し、ひじきやワカメを収穫し地道に全国の繋がりある人々とトレードしながら生活することなどで、原発以外の一つの選択肢を町の内外に発信しています。エネルギーを自給するための取り組みを島の中で真剣に日々意見を出し合い島の未来を描こうとしています。

311前から上関原発反対に関わってきた人や311以降に急速に繋がった沢山の人達。祝島から見ていると大きなネットワークが実際に繋がり、まさしく大きな力を発揮しようとしている様に見えます。これから改めて沢山の人と顔の見える距離で対話を重ねて良い未来のビジョンを共有していきたいです。今だからこそ上関、祝島に来てほしいです。

【3月4日】中国電力に対し埋め立て免許失効の判断を先送りし続ける山本県知事が県議会で埋め立て免許について答弁します。その傍聴に山口県庁に集り意見を届けましょう。傍聴には9時頃に県庁集合です。

【3月10日】13時30分から16時まで上関で集会、デモがあります。現地への集合も一つの大きなアクションになります。上関の美しい風景も見ていただきたいです。福島県内で有機農業や民宿などをされている方の現地からの声を上関に届けていただく予定です。

【3月13日】祝島島民らに対し4800万円の損害賠償の支払いを求める裁判の公判があります。この日も多くの人が傍聴に集り、不当な判決を出させないように注目を集める必要もあります。この日も集会などがあります。

場所:山口県労働者福祉文化中央会館 大会議室 山口市緑町3‐29
日時:3月13日(水)15:0016:15
内容:飯田てつなり氏基調講演 映画「祝福の海」ダイジェスト版上映 伝説の反核シンガー内田ボブミニライブ上関原発の現状報告と各地からのメッセージ 等。
主催:上関原発阻止被告団・弁護団、上関原発を建てさせない祝島島民の会
問い合わせ:090-6843-9854 (原)

こういった機会に度々集り国や県、中国電力、裁判所に対し集結力で意思表示するととともに、集いの中から島の人、上関町民、山口県民、日本人としてそれぞれの立場からお互い意見を出し合い、足並みを揃えて、息を合わせる行動ができれば上関原発は建てる事はできないはずです。

311からまもなく2年を迎えます。
私たちは何を学び自分たちの暮らしをどう変えたのでしょうか。
上関原発は計画を止められない日本の古い体質の亡霊のようにまたしても息を吹き返そうとしてます。

変われないのは国であり自分たち自身でもあります。
原発は原子炉から始まり巨大送電線とダイレクトに繋がる大規模工場までの全体を通して見直すべきだと思います。大量生産、消費される使い捨て文明自体を原発エネルギーと捉えて臨むことができればまた一歩前に進む可能性もあるのではないでしょうか。

上関原発を巡ってまだまだ私たちは精神的にも成長し続け、核がもたらす分断から融合へと道筋を変えて行くことができると信じて祝島での暮らしから発信を続けて行きます。

力を合わせましょう
ありがとうございます
こだままこと

最後に私のコメントをひとこと述べます

上記の3通の祝島島民などのコメントでは触れられていないのですが、私にはこの3年間ほどの祝島漁協総会における漁業補償金受け取りに関する同漁協組合員の評決の推移が気にかかります。この3年間の評決の推移は以下のとおりです。

●2010年1月29日総会 正組合員66名 反対43名 態度保留・賛成15名(議長除く)
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/iwaisimahosyoukinuketorikyohiwoketugi.html
●2012年2月22日総会 正組合員58名 反対40名 賛成17名(議長除く)
http://blog.shimabito.net/?eid=1061795
●2013年2月28日総会 正組合員53名 反対21名 賛成31名(議長除く)
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2013/0301/6.html

2012年度には約70パーセントあった反対票(これまでの総会でも反対票が圧倒的というのが常でした)が2013年度には約40.4パーセントまで激減しています。逆に賛成票は2012年度の約30パーセントから2倍の約60パーセントにまで増加しています。これは単に組合員の高齢化や「漁獲量や魚価の低迷」などという経済事情だけでは説明はつかないでしょう。祝島の漁業者の高年齢化はいまにはじまったことではなく、経済不況もいまにはじまったことではないからです。昨年から今年にかけてなにかが変化したと考えるほかありません。

そこで私が思い当たるのは以下のことです。

一昨年の1月には祝島では「祝島島民の会」(山戸貞夫代表)と東京のNGO「環境エネルギー政策研究所」(飯田哲也所長)共同の「祝島自然エネルギー100%プロジェクト」というプロジェクトが立ち上げられました(「『反原発』の島、エネルギー自給率100%構想 山口」)。

そこで祝島及び山口県内での飯田氏人気は最高潮に達したのですが、その飯田氏人気に貢献したのはかなりの数の脱原発活動家でした(上記のコメント2通を参照)。しかし、飯田氏は新自由主義の経済思想を持っている人であり、真の「脱原発」派でも上関原発建設反対派でもありませんでした。飯田氏はただ「経済的合理性がない」からという理由で上関原発建設反対を言っていたのにすぎないのです。以上のことの詳細は拙論の「四度、飯田哲也氏の『脱原発』主張のほんもの性の可否を論じる」(2012.07.10)をご参照ください。

昨年はその飯田氏を山口県知事選挙に上記の脱原発派が担ぎ出すということがありました。これで祝島での飯田氏人気は不動のものになりました。この不動の飯田氏人気に貢献したのもやはり少なくない脱原発活動家でした。

その飯田氏は安倍現首相夫人の安倍昭恵氏を祝島の祭りに誘ったりもしました。これまで「自民党がもうまったく入れない島みたいになっちゃってる」ところに彼女を誘い、昭恵氏が「そこに飯田さんと一緒に行ったことで(祝島では)ちょっとした話題になってしまった」こともあるのです(「安倍昭恵が激白、夫・晋三と反原発で家庭内論戦」)。

ここで祝島住民に新自由主義思想やご大家の奥様に陰ながら憧憬を抱くといったふうの昔ながらの金持ち願望思想(それはある種の日和見思想ともいえるのですが)が昭恵氏の「遊び」感覚の祝島詣での影響として注入されたのかもしれない、などと私は推測するのです。以上は私の推測にすぎませんが(と言っても、上記に述べているとおりこの私の推測には相当の根拠があります)、この1年の間の祝島の漁業者の意識の急激な変化(評決の変動)を考えるとき、私にはそういうことしか思い当たりません。私はここでもほんものの脱原発思想とニセモノの脱原発思想を見わけるということの重要性を思わざるをえないのです。

追記:明日から腰の手術のため2~3週間ほど入院します。いっとき発信はできないかもしれません。

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