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私は「『犬』シリーズの評価をめぐって」という連載の(4)で先日の5日に東京・飯田橋で開かれた「森美術館問題を考える討論集会」に参加して言論の「暴力」行為に及んだ(本人は否定していますが)昼間たかしというフリーライターのことについても少し触れておきました。
同討論集会の主催者の前田朗氏(東京造形大学教授)によれば、その昼間氏の「暴力」行為について、同氏に同集会の取材を依頼した週刊金曜日編集部が同誌編集長名(ということですから、平井康嗣氏のことを指すものと思います)で下記のような謝罪と遺憾の意を表明しているとのことです。
以下、前田朗氏のこの件に関する報告メールから引用(孫引き)しておきます。
「2月5日に開催された「森美術館問題を考える討論集会――問われる表現の自由と責任」において、雑誌の「取材」と称して参加した男性が、他人を誹謗中傷する発言をし、女性参加者に暴力を振るおうとしたことはすでに報告しました。これまでAと書いてきましたが、昼間たかしというライターです。/私は2月6日に、Aに取材を依頼した週刊金曜日編集部宛に抗議文を出しました。/本日、週刊金曜日編集長から回答が届きました。結論部分を引用紹介します。
「昼間氏の行為の結果として、集会が騒然とした状態になったことを残念に思います。それにもまして昼間氏の行為の結果、恐怖を感じられた女性がいたことについて、取材を依頼した編集部としてお詫びいたします。」「また、「会田誠展問題」において、昼間氏では関係者取材が十分になされえないこと、昼間氏が記事を執筆した場合、その記事は読者に素直に届く可能性は低くなったと判断しました。そのことは会田誠展問題を考えるうえでもプラスに働かないことでしょう。編集部としましては、昼間氏と相談して合意した結果、今回の執筆者から降りていただくことにしました。」
以上は、この連載の主題とは直接関係するものではありませんが、関連する一事実関係ということで記録しておくことにします。
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