沖縄・比謝川

沖縄在住の作家の目取真俊さんがご自身の本日付のブログ記事で佐藤優責任編集による「沖縄と差別」という特集記事を組んでいる『週刊金曜日』(11月12日号)の姿勢を批判しています。

『週刊金曜日』11月12日号を読む(目取真俊 海鳴りの島から 2010年11月24日)

一昨日のエントリで私も『週刊金曜日』(11月12日号)の同特集を批判する記事を書きましたが、目取真俊さんの本記事における『週刊金曜日』、佐藤優批判は、一昨日の私の『週刊金曜日』、佐藤優批判とほぼ問題視点を同じくし、芥川賞作家の手によって一昨日の私の論を(結果として)さらに補強するものとなっています。

以下、目取真俊さんの『週刊金曜日』、佐藤優批判の抜粋です(全文は上記リンク記事参照)。

(『週刊金曜日』に)自ら書いている評論や座談会で佐藤氏は、仲井眞氏の〈変節〉を狙う菅政権を批判する一方で、仲井眞氏の「県外移設」という主張を検証することはしない。むしろその検証を封じ込めようとする。冒頭に引用した座談会での佐高氏との会話はそれを露骨に示したものだが、評論では菅政権や朝日新聞の「沖縄差別」批判という形で巧みにそれを行っている。/つまり、佐藤氏が責任編集した『週刊金曜日』11月12日号の「特集 沖縄差別」は、仲井眞氏の最大の弱点である普天間基地問題について、仲井眞氏の「県外移設」という主張の信頼性を高め、なおかつそれが有権者に検証されて〈変節〉の可能性が論じられることを封じ込める=争点ぼかしすることを主たる目的として編まれたように、私には見える。それは仲井眞氏を側面から支援するものだ。

佐藤氏は〈筆者は権力闘争からあえて距離を置いている〉(17ページ)と強調しているが、白々しい限りだ。県知事選挙という〈権力闘争〉のただ中で同号を発行しながら〈距離を置いている〉と主張するのは、佐藤氏ならびに『週刊金曜日』編集部のまやかしであり、自らの言論活動の責任を逃れようとするものでしかない。

沖縄県知事選挙も残り4日となった。現職の優位を生かして先行していた仲井眞氏に伊波氏が猛追して並び、激戦になっているという報道がある。これから投票日まで、普天間基地問題の争点ぼかしを許さず、仲井眞氏の主張する「県外移設」の内実を過去の言動との整合性を含めて検証し、批判していくことが重要となる。『週刊金曜日』11月12日号で佐藤氏が行っているちゃちな仕掛けなど蹴り飛ばせばいい。

選挙に立候補した政治家の過去の言動を検証し、変節しないか、信念を貫けるかを見極めるのは、現在の選挙で最も重要なことだ。むしろ有権者は政治家の変節や二枚舌を許さないためにも、政治家の公約を疑い、確かめ、納得がいくまで検証した上で投票すべきなのだ。そのように有権者が熟考して投票できるようにするのが、週刊誌を含めたメディアの果たす役割のはずだ。

伊波勝利のための奔流がさらに激しい流れとなって沖縄という大河を揺さぶっています。
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