私は前エントリ及び前々エントリ、さらに2月16日付けエントリで一部の(というよりも、「多くの」と言っておいた方がより適切かもしれません)脱原発主義者から「脱原発の雄」のようにもてはやされている飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所長)の「脱原発」主張の危うさ(もっと端的に言えばニセモノ性)を厳しく批判しておきました。

その私の飯田氏批判について前田朗さん(東京造形大学教授・原発民衆法廷判事)から反論があったことは前エントリ記事でもご紹介しておきましたが、さらに前田氏はその飯田氏の「脱原発」主張について、大阪市が関西電力に原発再稼働を認める条件として「絶対的な安全性の確立」「使用済み核燃料の最終処分方法の確立」の要求を突きつけた(読売新聞 2012年4月2日)ことに関連してその要求の起草者のひとりとしての飯田氏を「不可能な条件を突き付けることによって脱原発への道筋を示そうとしている」と高く評価する再反論を試みてきました(市民社会フォーラムメーリングリスト 2012年4月4日付)。

しかし、この前田氏の再度の飯田氏評価も端的に言って私は誤っていると思います。贔屓の引き倒し的評価と言うべきでしょう。

飯田氏に対する以下のような批判と指摘を見ると、飯田氏には過去に原発推進派と自然エネ普及を巡って妥協を重ねた前歴があります。また、事実上、原発をバックアップ電源として使うオバマ米大統領のグリーン・ニューディール政策を称賛する書籍を原発推進派である寺島実郎と共著で出版していたりもしています。

■飯田氏が過去に原発推進派と自然エネ普及を巡って妥協を重ねたり、事実上、原発をバックアップ電源として使うグリーンニューディールを称賛する書籍を執筆していることなどを指摘するサイト:
(1)飯田哲也の原発推進疑惑と、スウェーデンの原発事情についてのあるやりとり
(2)飯田哲也さんは怪しい説(原発業界御用学者リスト@ウィキ)
寺島実郎と飯田哲也の共著『グリーン・ニューディール―環境投資は世界経済を救えるか』
寺島実郎が原発推進論者であることを証する寺島自身の文書『米国のエネルギーパラダイムシフト』

その飯田氏を前田氏のように「脱原発への道筋を示そうとしている」人とみなすことはできません。飯田氏の評価としては、上記の「飯田哲也さんは怪しい説」の最後でvia HootSuite氏が述べているように「飯田氏が環境・エネルギー分野でのイノベーターを自認するなら、高い矜持が求められる。地球環境に取り組むということは、そういうことだ。自らを正さない限り、私は飯田哲也氏を『自然エネルギーブローカー』と呼び続けるであろう」(2012年3月10日付)という評価が適切なところだろうと私は思います。
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