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2012.03.02
「一部の『脱原発派』の『カルト化』」(古寺多見氏)は真の脱原発の思想とは相容れない
武田邦彦という長く原子力ムラの一丁目一番地の住民(内閣府原子力委員会、原子力安全委員会の専門委員)でありながら、3・11以後は脱原発派に鞍替えし(宗旨替えという意味での鞍替え自体は悪いことではありませんが真摯な反省の上に立った宗旨替えのようには見えません)、いまや脱原発派の雄のようにもてはやされている大学教授がいます。
その武田氏が自身のブログの「教育は戦前の暗黒時代へ・・・教育関係者の魂に期待する」(2012年2月26日付)という記事の中で、それが事実であるとするならば標題のとおり「教育は戦前の暗黒時代へ」と表現するほかないある小学校教員の子どもの放射能被害に関する暗澹たる認識と非人道的というのではとても追いつかない(こういうのを人非人というのではないでしょうか)けがらわしい限りの暴言を暴露しています。
すなわち、「ある小学校では、福島から避難することを口にした児童を教諭がみんなの前で名前をよび、『あなたは日本国民ではありません、裏切り者です』と言った」。 「さらにある小学校(特定しています)では登校時にマスクをした児童に対して、先生が、『マスクを取りなさい! その様な行為が風評被害を招くのです!』と叱った」という発言。
そして、そのある小学校教員の暴言なるものが武田氏の名とともにものすごい勢いでネットの中を駆け巡っています。
すなわち、「ある小学校では、福島から避難することを口にした児童を教諭がみんなの前で名前をよび、『あなたは日本国民ではありません、裏切り者です』と言った」。 「さらにある小学校(特定しています)では登校時にマスクをした児童に対して、先生が、『マスクを取りなさい! その様な行為が風評被害を招くのです!』と叱った」という発言。
そして、そのある小学校教員の暴言なるものが武田氏の名とともにものすごい勢いでネットの中を駆け巡っています。
しかし、その武田氏の情報にはソースが示されていません。そのソースが示されていない真偽不明の情報(それも限りなく虚偽情報に近い)があたかも真実であるかのようになんの疑いもはさまれずにネット上に大量に拡散されているというところに今日の問題があります。すなわち、「一部の『脱原発派』の『カルト化』」(きまぐれな日々「原発『リスク厨』とは月とスッポンの猪飼周平氏の論考」 2012年2月6日付)という問題です。ソースが示されていない情報をソースがないままにいたずらに拡散する行為を一般にデマの拡散というのですが、当人たちはそのことの重大性にとんと気づいていないようです。まさに「一部の『脱原発派』の『カルト化』」と呼ぶにふさわしい愚かなりというも愚かなり、というべき憂うべき現象です。
上記のとおり武田氏の評価、また、その人物像に関わりなく、ソースがない情報を真実であるかのように拡散する行為自体がデマ拡散行為として問題というべきなのですが、ソースのない情報をさも真実であるかのように記事にする武田氏自身にも当然大きな問題性があります。武田氏のその行為自体がデマ流布行為というべきものだからです。
武田氏のこうしたデマ流布行為は今回が初めてではありません。武田氏は知る人ぞ知るトンデモ「学者」としてつとに有名なのですが、かつて名古屋市長の河村たかしが同市議会解散のリコール投票を呼びかけていたことに関連して次のようなデマをふりまいていたことがあります。当時の私の武田氏批判記事から少し引用してみます。
武田邦彦というどこかの大学の教授のトンデモぶりはつとに有名ですが、今回もやはりトンデモぶりをいかんなく発揮しています。/そのトンデモぶりの1、2の例をあげておきます。/第1。「名古屋の選挙 やっぱり民主主義」という(自身のブログ)記事において武田氏は「名古屋の選挙管理委員会は公平な委員会ではなく、特殊な政治団体で、選挙結果を自分の考え通りにしようとする、いわば『犯罪団体』」とまで糾弾しているのですが、その「犯罪団体」の証拠のひとつとして下記のような例をあげています。
「今回も、市議会解散の投票に際して、投票用紙に「賛成」と漢字で書かなければいけないと言うことになったのです./例えば「賛成」という漢字が難しいので「さんせい」とひらがなでかいたら無効という事です./ひらがなは日本語です.それに、投票覧には「賛成」か「反対」しかないのですから、「さんせい」とひらがなで書いてもその人の意志は分かるはずなのです.」
しかし、武田氏のあげる上記の例は嘘八百です。実際には投票用紙の漢字表記について名古屋市選挙管理委員会事務局は次のような告示文を発表しています。
「名古屋市議会の解散に賛成の場合は「賛成」と記入してください。/名古屋市議会の解散に反対の場合は「反対」と記入してください。/「賛成」または「反対」を平仮名やカタカナで記入してもかまいません。/他のことは記入しないでください。」
http://www.city.nagoya.jp/senkyokanri/page/0000020577.html
*上記告示文はいまは削除されています。
少し調べれば誰にでもわかるようなウソを武田という大学教授は平然と述べて恥じない人です。彼のトンデモぶりの一端がおわかりになったと思います。
武田氏に関する後日譚として次のような私の記事も掲げておきましょう。同記事中の注に私は次のように書いています。
注:武田氏のブログには2011年2月8日時点ではたしかに上記のように書かれていましたが(私は現認しています)、いま改めて武田氏のブログを見てみると当該箇所は次のように書き換えられています。「今回も、市議会解散の投票に際して、投票用紙に「賛成」と漢字で書けと書いてありました.例えば「賛成」という漢字が難しいので「さんせい」とひらがなでかいたら無効になるでしょう。選管の担当者はひらがなでも良いと言っていますが、そんなことはまったく信用できません」。下記(注:上記)の私の批判を何らかの形で見て自らの「誤り(うそ)」を悟り、なんらの訂正の注も入れずにひそかに書き換えを行ったのでしょう。卑怯なことです。「学者」と名のつく人がすることではありません。
結論:
冒頭に引用した武田氏の発言、すなわち、「ある小学校では、福島から避難することを口にした児童を教諭がみんなの前で名前をよび、『あなたは日本国民ではありません、裏切り者です』と言った。さらにある小学校(特定しています)では登校時にマスクをした児童に対して、先生が、『マスクを取りなさい! その様な行為が風評被害を招くのです!』と叱った」という発言は、おそらくうそ、デマのたぐい。あるいは実際の出来事を彼の論の都合のよいように大幅にデフォルメしたやはりうそ、デマのたぐいであろう、というのが、これまでの私の武田氏観察から得られるところの推理、そして結論です。
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