青柳行信さんの「原発とめよう!九電本店前ひろば」のご報告中の清水さん(グルントヴィ協会)のご情報にはしばしば啓発されます。

「(脱原発世界会議の)意義は大いにあると思いますが、海外ゲストはピースボート系のネットワークのようで、もう少し適切な人を呼ぶべきではなかったかという気もします」(清水さん/グルントヴィ協会)。

はじめて私と同様の懸念を持っている人の発言を聞いたような気がします。

ピースボート系だから悪い、と言いたいのではありません。私の感じている違和は、清水さんの指摘される海外ゲストの人選にも表れているようなピースボート系のネットワークの範囲を超えない広がりのすぼみといってよいもの。また、ある種の政策的、視点的狭窄性といってよいもの。

もう少し具体的にいえば、私はCML 005135(2010年7月30日付)で「 辻元清美の社民党離党 社民党的なものの見方の限界と愚かしさについて」という辻元清美氏に対する私の見方を述べたことがありますが、そこで述べた有名人志向(大物ジャーナリストや大物財界人をターゲットにする)の辻元的な「ピースボート」事業の展開のしかたへの懸念。その懸念と似た懸念をいまのピースボート系の事業の展開のしかたにも感じるのです。それが私のいう「広がりのすぼみ」「政策的、視点的狭窄性」ということです。

その「広がりのすぼみ」「政策的、視点的狭窄性」が清水さんの指摘する今回の海外ゲストの不適切な人選という形になって現れているのではないか。

上記が今回の脱原発世界会議に対する私の一面の見方です(もちろん、全面的評価ということではありません)。

脱原発世界会議も昨日で終了しましたので、私もひとこと今後の課題として発言してみることにしました。

追記(1月23日):

本エントリ記事中の私の辻元清美氏とピースボートの評価に関連して埼玉の小田博子さんが「★原発とめよう!九電本店前ひろば★」第277日目報告の中でご自身の辻元清美体験とピースボート体験を述べて結果として私の辻元清美氏評価とピースボート評価をフォローしてくださっています。その論(感想)を追記として掲げさせていただこうとと思います。

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埼玉の小田博子さんから:

寒い中、ひろばの運営、ほんとうに大変だと思います。

保安院の動きなど、だんだんなりふり構っていられなくなった感じです。

このなかで、脱原発世界会議の成功は、喜ぶべきことだと思います。

ただし、東本高志@大分 さんの、辻元清美氏への評価と、ピースボートへの評価は、私も多くの点で同意します。私は辻元さんがまだ大学生だったころ、小田実さんらが企画した「平和の船」で、彼女と一緒に中国や北朝鮮を回り、船で同室だった彼女にリクルート(?)されて、一時期ピースボートの運営を手伝ったことがあります。その間、彼女をかなり身近で見て、私も東本さんと同じ印象を持ちました。

私はそのころから、辻元さんは(権力志向のあるなしの点で)藤田祐幸さんや広瀬隆さん(引用者注:同氏の評価は小田さんとは少し違うように思います)と違うタイプだと思っていました。

かといって、私自身、今度の脱原発世界会議の成功は喜ぶべきことだという評価に変わりはありませんし、そこから有意義な動きが生まれる可能性もたくさんあると思います。

ただ、母体であるピースボートの活動の性格からいって、この会議が、今後ずっと、脱原発運動の母体としての役割が担えるとは思えません。あくまで、さまざまな脱原発運動の一つであり、その成功は喜ぶべきということだと思います。

私は、ピースボートは、権力との決定的な対決を避けるという点で、駄目だなあと思います。

広瀬隆さんと一緒に東電を検察庁に告発した明石昇二郎さんも、25年くらい前に、一時ピースボートに出入りしていて(私も何度か会ったことがあります)、主催者の吉岡達也さんとも知っている間柄のはずですが、私の記憶が正しければ、今度の会議には参加していないと思います。ピースボートは人脈が狭いというよりも、危険や衝突がないように選択しているということだと思います。

国や東電の責任に言及しないで、「原発を続けるかどうか」の判断を下せるはずがないです。

私自身は、ピースボートのような活動よりも、ひろばのような、小さくても粘り強く、自分の利害を捨てて、相手に向かって一心に呼び掛ける活動のほうが、派手な活動よりも結局、結果を残せる可能性が高いと思います。「脱原発」は、一回、大きな花火を打ち上げればいいというものではないからです。

そういう活動の真価を認め、一緒にやっていこうと言う方のほうが(たとえば小出先生のような)、権力志向の政治家よりずっと重要です。

権力志向がある人は助平心(?)を付かれて、結局は権力側にからめ捕られてしまうと思います。
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