脱原発政治は(菅でも小沢でもなく)誰が担うのかという問題について、また、世上で言われるいわゆる菅首相の「脱原発解散」評価に関して下記のブログ記事に考え方のヒントを教えられ、また共感するところが多くありました。

世上(その多くはメディア)に言われる菅総理の「脱原発解散」(仮にそういうことがあったとして)に乗ってしまうのは小泉ポピュリズムが席巻したあの「小泉フィーバー」のときの二の舞を演じる危険性(原発推進政党でしかない民主党(注)を「脱原発宣言」という言葉のポピュリズムだけで結果として救うことになる)を私として感じますが、下記記事に見るような「次期内閣が原発推進を口にしようものならたちまち支持率が暴落するであろう恐怖におびえるくらい国民的な運動」が「盛り上」がった段階での「脱原発解散」であるならばむろん私は賛成します。

次の選挙で原発推進をほのめかす政党には決して投票しないことです。つまり民主党も自民党もアウトということですね」という結論部分はとりわけ重要な指摘だと思います。

注:民主党が原発推進政党でしかないことは、民主党・菅内閣が2010年6月18日に閣議決定した「エネルギー基本計画」に「原子力発電を積極的に推進する」(p27)「核燃料サイクルは、(略)確固たる国家戦略として、引き続き、着実に推進する」(同左)と明確に記されていること(この閣議決定は民主党・菅内閣の公式見解としていまも生き続けているのに対し、菅首相の「脱原発宣言」は同首相個人の「私の考え方を申し上げた」(山本公一氏の項の21分45秒頃~)個人的見解にすぎません)。また、2010年参議院選挙時の民主党のマニフェスト・政策集においても「政府のリーダーシップの下で官民一体となって、高速鉄道、原発、上下水道の敷設・運営・海水淡水化などの水インフラシステムを国際的に展開」(PDFp5)すると記されていること。さらに少なくとも6人の民主党議員が東京電力の原発推進を図る労働組合である電力総連から合計8740万円もの献金を受けているという事実があること(AERA 2011年4月25日号)。さらにまたその電力総連は2人の労組出身者(小林正夫、藤原正司)を参議院に送り込み、2010年の参院選では蓮舫(現内閣府行政刷新担当大臣)、北澤俊美(現防衛大臣)、江田五月(現法務大臣)、輿石東(現民主党参議院議員会長)をはじめとする48人の民主党議員に推薦を出している(女性セブン 2011年4月28日号)という事実があることなどなどからも議論の余地のない明白なことだといわなければならないでしょう。

以下、転載です(赤字強調は引用者)。

菅総理は真剣に脱原発を考えるなら海江田氏の首を切るべき(Afternoon Cafe 2011.07.26)

私は菅政権発足当初から不支持を表明し、一貫して辛口の批判をしてきました。今もそれにかわりありません。
特に消費税増税や、普天間基地問題で今の閣僚の沖縄に対する無礼な態度など、ひとつも支持できません。本来なら退陣に値すると思っています
ですが今の菅降ろしの政争劇に与さないのは、それが原発推進したい勢力による「国盗り合戦」だからです。決して積極的に菅総理を支持しているわけではありません。
次に来るであろう内閣は間違いなく原発推進の方向に逆戻りしようとするでしょう。菅総理を下ろしたい民主党内の勢力も自民党も原発を再稼働させたくてうずうずしています。
菅総理も菅降ろしに熱心な民主党内の勢力や自民党政治家と所詮同じ穴の狢ですが、なんとか脱原発の方向を向いているその一点だけは菅降ろしの勢力に比べかろうじてマシだと言えます。政府の方針が原発推進に後戻りすることに手を貸すことだけは避けたいです。
今の菅降ろしが成功すれば次には菅政権よりもっと悪い政権になるのは間違いないでしょう。・・・まったく何でいつもbetterかbestではなく、worseかworstの消極的選択肢しかないのだろう、とため息つかざるを得ないのですけどorz

しかし脱原発に関して菅総理の方がまだましとはいっても、決して菅総理をあてにはできないことは肝に銘じなければなりません。菅総理の脱原発の信念など見ての通り吹けば飛びそうなか弱さです。特に、海江田氏の暴走に釘を刺そうともしないことには大いに不満です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
海江田経産相:原発輸出交渉 トルコに経産職員派遣へ
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110724k0000m010030000c.html

 海江田万里経済産業相は23日、テレビ東京の番組に出演し、原発プラントの受注に向けて交渉中のトルコに、近く経産省職員を派遣し、日本の原子力技術の安全性などについて説明することを明らかにした。菅直人首相は「脱原発依存」を打ち出したが、海江田経産相は原発輸出に力を入れる姿勢を改めて明確にした。

 海江田経産相は番組で、トルコや既に受注が決まったベトナムが、東京電力福島第1原発事故後も日本の原子力技術に期待しているとの認識を示し、「トルコに行って実際の技術をしっかり話して来てくださいと(指示した)」と述べた。

 原発輸出については、21日の参院予算委員会で、菅首相が「議論したい」との答弁を繰り返す一方、海江田経産相はベトナムやトルコに「特派でも派遣して説明する必要がある」と交渉を続ける姿勢を示していた。【和田憲二】

毎日新聞 2011年7月23日 19時06分(最終更新 7月23日 22時56分)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

菅総理、あなたが総理なのですから総理の脱原発指針に添わず独断で原発推進に突っ走る大臣は首を切るべきじゃないですか?もし私が総理なら、前回勝手に玄海町原発安全宣言を出した時点で海江田氏を罷免しています。
しかし菅総理は海江田氏をとがめるわけでもなくそのまま。
そして記者会見でやっと脱原発宣言したかと思えば、閣僚から反発を買って速攻「あれは個人的見解です」と腰砕けるていたらく。
これじゃ誰が首相かわかりゃしません
だいたい脱原発方針に一斉に反発する閣僚達って、どれだけ国民と乖離してるんだか・・・

経産省官僚の巻き返しがものすごいのは想像に難くないですが、官僚主導から政治主導へってのは民主党のウリじゃなかったんですか? なんで菅総理は今こそ「政治主導」を発揮しないんです?

おそらく菅政権の先はもうほとんどないのですから、最後くらい反原発でびしっと筋を通して花道を飾ってはいかがですか?

また、海江田氏の次のような発言も見過ごしてはおけません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「線量計つけず作業、日本人の誇り」 海江田氏が称賛
2011年7月24日0時15分
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201107230699.html

  海江田万里経済産業相は23日のテレビ東京の番組で、東京電力福島第一原子力発電所事故後の作業に関連し、「現場の人たちは線量計をつけて入ると(線量が)上がって法律では働けなくなるから、線量計を置いて入った人がたくさんいる」と明らかにした。「頑張ってくれた現場の人は尊いし、日本人が誇っていい」と称賛する美談として述べた。

  番組終了後、記者団に対し、線量計なしで作業した日時は確かでないとしたうえで、「勇気のある人たちという話として聞いた。今はそんなことやっていない。決して勧められることではない」と語った。

 労働安全衛生法では、原発で働く作業員らの健康管理に関連し、緊急作業時に作業員は被曝(ひばく)線量の測定装置を身につけて線量を計るよう義務づけられている。作業員らが被曝線量の測定装置をつけずに作業をしていたのなら、法違反にあたる。厚生労働省は、多くの作業員に線量計を持たせずに作業をさせたとして5月30日付で東電に対し、労働安全衛生法違反だとして是正勧告している。
(引用ここまで)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

戦前の特攻隊賛美と同じ精神構造ですね。
特攻隊を美談と感じる時代錯誤甚だしい感覚の持ち主が政治の中枢にいてはいけません。

こんな海江田氏の首を切れない菅総理に脱原発を全面的に委ねる気には到底なれません。ですから
日本がドイツやイタリアと同じく脱原発に明確に舵を切るには、次期内閣が原発推進を口にしようものならたちまち支持率が暴落するであろう恐怖におびえるくらい国民的な運動を盛り上げることしかないのではないでしょうか。今こそ国民が主権者であることを認識し、間接民主制の欠陥を国民的な運動で補う時ではないかと感じるのです。そして次の選挙で原発推進をほのめかす政党には決して投票しないことです。つまり民主党も自民党もアウトということですね。
関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://mizukith.blog91.fc2.com/tb.php/327-cb40a6d2