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キョウ しわす163

Blog「みずき」:目取真俊の「屋良朝博議員の愚行」と題された屋良朝博批判。目取真は屋良朝博を「あちらにもこちらにも色目を使う蝙蝠」と評している。目取真の屋良朝博批判の影響は沖縄では小さくないだろう。そして、そうでなければならない。

『先週のティダの会の会議でこの記事(略)が話題になった。屋良朝博議員は沖縄タイムスの記者を務めたくらいだから、日本復帰後の沖縄で県民が自衛隊にどういう反応を示し、どれだけの反対運動があったかよく分かっているはずだ。そのうえで自衛隊の祝賀行事に参加し、「駐屯地創設47周年という数字を見ると感慨深い。地元に受け入れられてきた努力に敬意を表する」と発言しているのだから、根っからの自衛隊支持者なのだろう。屋良議員はもう新聞記者でもなければ軍事評論家でもない。政治家として自衛隊の祝賀行事に参加し、このような発言をすることがどのような影響をもたらすか、考えきれなければ愚かである。この記事を見て笑ったのは誰か、仕掛人たちの思惑に乗せられて自らの首を絞めていることを、屋良議員は自覚すべきだろう。

中国と軍事的に対抗する日米の軍事拠点としての沖縄。辺野古新基地建設と先島地域の自衛隊強化は一体のものだ。すでにキャンプ・ハンセンやキャンプ・シュワブ、北部訓練場で自衛隊が米軍と共同訓練をしている。辺野古新基地ができれば自衛隊との共同使用が進むだろう。軍隊は住民を守らない。沖縄戦の血の教訓の意味を深く考えなければ、同じ過ちを繰り返すだけだ。屋良議員は先島は自分の選挙区ではない、と思っているかもしれないが、辺野古で新基地反対の運動を取り組んでいる北部住民の多くは、先島の自衛隊強化にも反対しているだろう。体は一つしかないから支援に行けなくても、現場で苦闘する者への連帯意識は強いはずだ。あちらにもこちらにも色目を使う蝙蝠は信用を失う。分かりきった話だ。』(海鳴りの島から 2019-12-09)


【山中人閒話目次】
・目取真は屋良朝博を「あちらにもこちらにも色目を使う蝙蝠」と評している。目取真の屋良朝博批判の影響は沖縄では小さくないだろう――目取真俊の「屋良朝博議員の愚行」と題された屋良朝博批判
・今日の「野党共闘」政治の虚偽(うそ)と不毛を打開するためにはこの視点こそが重要なのだと私は思います――「桜」の陰で進行する政治の翼賛化 - アリの一言 
・鄭玹汀さんは「それからどれほど変わったのであろうか」と問う。しかし、「いささかも変わっていない」というのが私の答えである――明治期の資料を読むと、「地久節」という言葉を見かけることがある 鄭玹汀FB
・そんな中で、高村光太郎も、従軍作家や従軍画家に先んじるかのように、戦争詩を発表し続けた――忘れてはならない12月8日 内野光子のブログ
・安吾の言うとおりです――日本人の生活に残存する封建的欺瞞は根強いもので、ともかく旧来の一切の権威に懐疑や否定を行うことは重要でこの敗戦は絶好の機会であった
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