キョウ きょうさんとう26

Blog「みずき」:「野党共闘」という1点に限っていえばたしかに五十嵐仁さん(元法大教授)も指摘するようにともに民進党代表選に立候補している前原誠司元外相と枝野幸男前幹事長とには前者は野党共闘に消極的ないしは反対、後者はやや積極的ないしは否定しないという違いがあります。しかし、憲法問題に関しては枝野は「改憲を否定しない」と言い、前原は「9条3項などの形で自衛隊の明記を」と言い、どちらも改憲派という点では変わりはありません。

ところが五十嵐さんは「両者ともに安倍さんの目指す改憲スケジュールには与しない姿勢を示しているという・・・点では、共産党など他の野党とも共通して」いると見ます。そして、そのことは「今後の改憲阻止の運動にとって極めて重要」なことだと言います。すなわち、五十嵐さんは、改憲論者であっても「安倍さんの目指す改憲スケジュールには与しない」限り、その改憲論は認めると言っていることになります。

五十嵐さんと共産党とはもちろん違う存在ですから両者を同一視することはできませんが、五十嵐さんは共産党の実質的な下部組織の東京革新懇の代表世話人ですから、五十嵐さんの政局の...見方と共産党のそれとはほぼ同じものと見てよいでしょう。だとすれば、共産党はこれまでの改憲反対政党から改憲を認める政党に変質したものとみなされます。同党の「野党共闘」第一路線はとうとう自らのこれまで掲げてきた「護憲」の理念を捨てさるところまできてしまったのです。これは仮に安倍改憲に反対する「野党共闘」が実現したとしても「護憲」は実現しない、実現する気はないということです。

そういう政党、「野党共闘」に私たちの日本の未来を託せるでしょうか。私は託せないし、託するべきではないと考えるものです。このままでは共産党が日米安保条約廃棄の理念も捨て去る日もそう遠い日のことではないといわなければならないでしょう。「これで闘えると思っているのが末期的。 “共産党との共闘打ち切り要請、前原氏「同じ思いだ」 TBS NEWS”」(渡辺輝人(弁護士)Twitter 2017-08-24 )などと前原を批判しているような状況、次元の問題ではないのです。


【山中人間話目次】
・東京革新懇代表の五十嵐仁さん(元法大教授)の論を論のままに追ってみれば共産党はこれまでの改憲反対政党から改憲を認める政党に変質した、と見るほかありません。
・関東大震災の朝鮮人虐殺に関して小池都知事が追悼文を断ったことが批判されているが、」小池百合子ブームを煽ってきたのはメディアと「革新」政党ではなかったか。そのことの反省のない小池批判に説得力はない
・東大や早稲田の非常勤講師の「雇い止め」問題は東大と早稲田だけの問題ではありません。全国の大学の非常勤講師、非正規労働者の問題でもあります
・最近の共産党・市民団体の右傾化スケッチ(17)(小景編)――田中宏和さん(「世に倦む日日」ブログ主宰者)の伊勢崎賢治、しばき隊、佐藤圭、鈴木耕、大月書店評
・太田昌国さんの「レーバーネット」ウェブ連載コラム「サザンクロス」の第3回目。「21世紀初頭の9月に起こったふたつの出来事」
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