キョウ なかそねやすひろ

Blog「みずき」:中曽根康弘は今年99歳になるという。そうか。中曽根ももうそういう齢になったか、というのが第一の感慨だ。その中曽根が新書の発刊を機に会見し、「憲法9条については、1項の『戦争放棄』はそのまま残し、『戦力の不保持』を定めた2項を改正し、自衛隊の存在を憲法に位置づけるべきだ」と語ったという(NHKニュース 5月12日)。中曽根は昔からそう言っていた。彼の発言にぶれはない。しかし、保守とはそういうものであり、だから、私は保守を支持しない、という私の考え方も変わらない。

変わってきたのはいわゆる「左翼」の考え方だ。彼らの少なくない者たち(というよりも、いまや「多くの」と言った方がより現実に近いかもしれない)もいまは「力の不保持を定めた9条2項を改正し、自衛隊の存在を憲法に位置づけるべきだ」と主張する。そして、彼らはその理由として「現実との乖離」を言う。しかし、憲法は現実を批判する規範として理想を語るものだ。現実との乖離は永遠の課題である。この乖離を理由に現実を理想に近づける努力を放棄し、理想を現実に合わせて引きずり下ろそうとしてはいけない。理想を棄てたとき、人は必ず堕落する。政治もまた同じことだ。「現実」をダシにして自らを合理化してはならない。そうではないか。


【山中人間話目次】
・中曽根康弘の改憲論にはブレはない。変わってきたのはいわゆる「左翼」の考え方だ
・不破哲三共産党前議長毎日新聞インタビューに見る現在の共産党天皇制観と右傾化の歩み
・安倍改憲論と同質の新9条論者(今井一、小林節、伊勢崎賢治ら)のまやかしの明文改憲論を許してはならない
・鬼原悟さん(「アリの一言」ブログ主宰者)の沖縄米軍基地の「県外移設」論・「本土へ引き取る」論反対論(琉球新報「論壇」 2017年5月11日)
・ここにも翁長知事は即座に「埋め立て承認撤回を」という沖縄県民の叫ぶような声があります――宮島玲子さん、与那原町在住
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