キョウ ぎいんないかくせい

Blog「みずき」:この石川健治という東大教授(憲法学)は立憲君主制という政治制度を所与の前提として議院内閣制を語っています。しかし、議院内閣制は沿革的には18世紀から19世紀にかけて英国で王権と民権との拮抗関係の中で自然発生的に誕生し慣行として確立されるに至った制度であるということは言えても、立憲君主制そのものを所与の前提とはしていません。あくまでも議院内閣制とは、議会と政府との関係の点から見た政治制度の分類の一つで、議会と政府(内閣)とが分立した上で、政府は議会の信任によって存立する政治制度のことをいいます(ウィキペディア「議院内閣制」)。

その所与の前提としないものをさも所与の前提であるかのようにいう虚妄の論をつくり、この人は「天皇陛下は『多数決は万能ではない。数の力で乗り越えてはいけない何かがある』ということを示すための動きをしている」などと聞きなれない砂上の楼閣の論理を使って平成の天皇主権主義とでもいうべき民主主義にもとる論を展開しています。こういう人が山口二郎(法大教授)や小林節(慶大教授)、中野晃一(上智大教授)らとともに「立憲デモクラシーの会」のメンバーだというのです。自ずからほかのメンバーの民主主義の理念はほんものかどうか。疑いの目を向けざるをえません。

さて、ここで思い出されるのは、「イデオロギー」、あるいは「知識人」というものの性格について述べたチョムスキーの以下の言葉です。チョムスキーは次のように言っています。

「現代の事件の分析は、これに十分関心をもとうとする者ならだれにでも完全に手が届く。こうした問題の「深奥」とか「抽象性」とかいったことは、イデオロギーの取締り機構が撒き散らす幻想に属するもので、そのねらいは、こうしたテーマから人々を遠ざけることにある。人々に、自分たち自身の問題を組織したり、後見人の仲介なしに社会の現実を理解したりする力がない、と思いこませることによって、だ」(『チョムスキーとの対話 政治・思想・言語』大修館書店、1980年)。

【山中人間話目次】
・石川健治東大教授(憲法学)のは立憲君主制という政治制度を所与の前提とする議院内閣制論について
・憲法記念日に改めて右傾化した共産党の理念を批判する
・日本国憲法は、杜甫のような感慨を持って70年を生きてきたか
・澤藤統一郎さん(弁護士)の「連合への批判はあっても、期待は失わない」という認識は甘いというべきではないか?
・東京新聞の天皇・皇后礼賛記事。同紙は「現在のこの国の左翼リベラルを代表するマスコミ」などといえるのか?
・米紙ブルームバーグの「トランプは朝鮮(北朝鮮)の金正恩朝鮮労働党委員長との会談に前向きな意向を明らかにした」という記事
・なぜ敗北したのか? その原因の徹底的な解明こそ、われわれの「戦後」を始める出発点になるべき課題だった
・「北朝鮮の脅威が増大することは安倍首相にとって有益だ」と分析するイギリスのBBCの報道
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