キョウ てんのう14

Blog「みずき」:半澤健市さんの天皇家の愛子さん礼賛論を私は悲しく思います。なるほど、愛子さんの卒業記念作文「世界の平和を願って」には「彼女の鋭い感受性」が見られ、「歴史的に事柄を見ようとする知性」が見られる、と私も思います。しかし、いま、世相は、リベラル、左派を含めて「天皇制」という国民主権(主権在民)の理念と思想にまったく反する非民主的制度にはまったく関心を示さず、平和主義者、明仁天皇礼賛の声に満たされています(実態はそうではないことは一例としてこちらをご参照ください)。そうした世論の礼賛の声の中で愛子さんの「自立した精神」をことさらにもてはやすことにどのような意味があるか。「天皇制」という非民主的制度を実態として恒久化してしまう役割しか果たしえないでしょう。

愛子さんの作文には「原爆が何十万人という人の命を奪ったことに、怒りと悲しみを覚えた」という一節がたしかにあります。その愛子さんの「怒りと悲しみ」の対象者には「文章から導かれる論理」として「米大統領や彼女の祖父を含んで」いることもたしかでしょう。だとすれば、彼女の「怒りと悲しみ」は、「何十万人という人の命を奪った」原爆投下の契機となった戦前の日本の軍国主義批判、戦前の「天皇制」批判になぜ向かわないのでしょう。天皇家の一員である以上、天皇や天皇制を批判することはタブーとなっているからです。天皇や天皇制を批判するようには教育は受けてきていないからです。そうした偏頗な教育によって形成されてきた精神のありようを「自立した精神」と賞賛することは正しいことか? 答ははっきりしています。現在のポピュリズムとしての天皇礼賛傾向にさらに掉さすことにしかならないでしょう。半澤さんが当面の日本社会の目標とされている民主主義社会の実現のためにもいま一度再考していただきたいことです。

【山中人間話目次】
・半澤健市さんの愛子さん礼賛論を私は悲しく思います
・「森友学園」問題、政府側の説明は「納得できない」74%と安倍政権支持率62%の乖離をどう読むか
・「どうしてこういう社会になってしまったのか?」という私の問題意識に通じる太田昌国さんの「安倍をここまで増長させてしまったのは、なぜか」という問題認識
・毎日新聞の労働基準法改悪批判。メディアは労働者の生存に関わる労働基準法改悪にもっともっと反対の大きな声をあげるべきでしょう
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