キョウ うちだじゅ2

Blog「みずき」:今日の言葉も「トランプ当選」の衝撃特集の続きということになります。その中で今日の言葉はいわゆるリベラル・左派陣営の「トランプ当選」評価に関わって私の内田樹批判を取り上げることにしました。別稿として醍醐聰さんの「そもそも言論の自由とはなにか」、「象徴に過ぎない人物が主権者を統合するとはいかなる意味なのか」という問題提起も掲載しました。


【内田樹を改めて批判する】
内田樹のツイッターはいま低級、愚鈍、愚昧の者どもが群がる巣窟になっている感があります(むろん、内田樹がある種のツイートを盛んにリツイートしてそうなっているのですが)。たとえば内田はDr. RawheaDという人の「とりあえず、選挙結果も出て、どう言う人がトランプに投票したのがはっきりしたのだから「負け組の反乱」とか「白人低所得層」とか言うのはやめてほしい。トランプが50%以上の支持を集めたのは●所得が5万ドル以上の層●年齢が45歳以上の層●男●白人」というツイートを自らのツイッターになんの批判的コメントもなく(ということは、肯定的にということでしょう)リツイートしています。が、メディアが「負け組の反乱」とか「白人低所得層」がトランプを支持していると報道しているのは、これまでのトランプブームを支えてきたのは「主に白人で、学歴は高卒以下、急速に変化する米国社会で自分たちが『差別』されるようになったことに怒りを抱えている人たち」という事実に基づいています。以下のような記事がそのことを証明しています。
 
『米大統領選の共和党指名候補争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏を最も熱狂的に応援する支持者らの層は、主に白人で、学歴は高卒以下、急速に変化する米国社会で自分たちが「差別」されるようになったことに怒りを抱えている人たちだ。(略)出口調査の結果を分析している専門家たちによれば、トランプ氏の中心的な支持者は、自分たちに有利な経済政策を求める人々だという。しばしば最大の支持層を形成しているのは、高卒者だ。北東部ニューハンプシャー州の予備選では、大学教育を受けていない有権者の47%がトランプ氏に投票。南部になるとこの割合はさらに上昇し、ミシシッピ州では56%に上った。(略)またトランプ氏支持者には、可動式のトレーラーハウスで暮らす人が多い。米紙ニューヨーク・タイムズの分析結果によると、ある郡でのトレーラーハウス暮らしの人の割合と、トランプ氏に対する支持に相関関係があることが分かった。農業や建設業、貿易業、製造業などの「オールドエコノミー」の雇用が多い地域ほど、トランプ氏の支持率が高まることも分かっている。失業者が多い地域でも同じことが言える。経済的な地位を失いつつあるとの危機感は、3月15日にオハイオ(Ohio)やフロリダ(Florida)など5州で行われた予備選の出口調査でも顕著に示された。有権者の5人に1人が家計が圧迫されていると感じ、そのうちの約半数がトランプ氏に投票していた。』(
AFPBB News 2016年03月28日

内田樹および内田樹のシンパは徒に事実を捻じ曲げてトランプ当選の背景にある「負け組」や「白人低所得層」の「反乱」という側面を否定することに躍起になっています。どういう理由によってか。ふたつの理由が考えられます。ひとつはトランプをあくまでも悪者にしたてた方がこれまで相対的民主主義者としてヒラリー・クリントンを推してきた自分たちの主張と整合性が取れるということがあるでしょう。だから、トランプをあくまでも悪漢に見立てた方が都合がよい。ふたつ目に米大統領選の深部に構造的なものとして伏在していた「民衆革命」の要素を無意識的であるにせよ否定したいからでしょう。ここに彼らのプチブルジョア性(反労働者性)が明瞭に現われています。彼らは民衆の怒りを担おうとする人たちではありえないのです。内田樹は、いまの
社民政党化した共産党(志位・小池・(不破)体制)とともにニッポンのリベラル・左派の「右傾化」をここまで進めてきた首謀者のひとりとみなしてよいでしょう。彼らの罪は大きなものがある、と私は思っています。(東本高志FB 2016年11月10日

【山中人間話目次】
・内田樹を改めて批判する――トランプ評価に関して
・醍醐聰さんの「そもそも言論の自由とはなにか」、「象徴に過ぎない人物が主権者を統合するとはいかなる意味なのか」という問題提起
・田中宇さんと宮城康博さんの「トランプ当選」に関する独自の視点
・トランプ勝利のリスクをヘッジしていなかった安倍政権の無能さが改めて問われる事態――オバマ大統領任期中のTPP承認 極めて厳しい情勢 NHKニュース
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