キョウ かくへいき3
ニッポンという国

Blog「みずき」:「今日の言葉」の加藤哲郎さんの論は一昨日の「今日の言葉」の小倉利丸さんの論と呼応するものといえるでしょう。関連して加藤さんは「唯一の戦争被爆国」を自認しながら国連総会で初めての核兵器禁止条約案の採決という絶好の機会に反対票を投じた日本という国の政治の謎、それも「一強」とか「安定」とかいわれる摩訶不可思議な政治の謎について若い研究者に問いかけます。「いま、日本の若い研究者が解き明かさないと「番犬」が「忠犬」になって出口無しになりそうです」、と。

【ファイブアイズの一角のニュージーランド政府の選択と日本という国の差異】
エドワード・スノーデン の日本への警告「僕は日本のみなさんを本気で心配しています」が、ウェブ上で広がっています。自分自身が米軍横田基地内で日本の情報収集をしていた経験をもとに、「日本で近年成立した(特定)秘密保護法は、実はアメリカがデザインしたもの」「米国国家安全保障局(NSA)は日本の法律が政府による市民へのスパイ活動を認めていないことを理由に情報提供を拒み、逆に、米国と秘密を共有できるよう日本の法律の変更を促した」と。「米政府が日本政府を盗聴していたというのは、ショックな話でした。日本は米国の言うことはほとんどなんでも聞いてくれる、信じられないほど協力的な国。今では平和主義の憲法を書き換えてまで、戦闘に加わろうとしているでしょう? そこまでしてくれる相手を、どうして入念にスパイするのか? まったくバカげています」ともいいます。これは、ウィキリークスが暴露した「第一次安倍内閣時から内閣府、経済産業省、財務省、日銀、同職員の自宅、三菱商事の天然ガス部門、三井物産の石油部門などの計35回線の電話を盗聴していたことを記す内部文書」についての感想で、日本は、情報世界で米国に「信じられないほど協力的な国」なそうです。(略)このこと自体、日本の民主主義と言論の自由の重大な危機ですが、情報を共有することと、そこからそれぞれの国がどのように行動するかは、別の問題です。そこに、国家の自立性、民意を汲む民主主義の成熟度が現れます。

10月28日、国連総会で初めての核兵器禁止条約案が、123か国の賛成で
採択されました。来年から条約交渉が動き出します。アメリカはNATOなど同盟国に反対投票をよびかけ、米英ソ仏の核保有国のほかNATO諸国、オーストラリア、韓国など38か国が反対しました。中国・インド・パキスタンなど16か国は棄権しました。「唯一の戦争被爆国」を自認する日本は、かつてはアメリカに配慮し「棄権」にまわることもありましたが、国際法で核使用を禁止できる条約成立の決定的な時に、「反対」にまわり、世界を驚かせました被爆者が怒るのは当然です。ここで注目すべきは、NSAの「ファイブアイズ」の一角、ニュージーランド政府の選択です。30年の非核政策をバックに、情報共有大国アメリカの圧力をもはねのけて、「賛成」の先頭に立ちました。情報と政治と経済の関係は、それぞれの国の歴史的戦争体験(貫戦史 transwar history)や 制度の経路依存性(path-dependency)で異なります。けれども<日本政治「安定」の謎>だけは、いま、日本の若い研究者が解き明かさないと、「番犬」が「忠犬」になって、出口無しになりそうです。(加藤哲郎のネチズン・カレッジ 2016.11.1

【山中人間話目次】
・辺見庸の『路地』(2016/10/30付日本経済新聞 朝刊)を読む
・辺見庸がほぼ2か月ぶりに「日録」を更新する。『1★9★3★7(イクミナ)』は文字どおりの辺見庸のライフワークとなった
・リベラル紙を自称する「リベラル21」という媒体の非リベラル体質
・豊島 耕一さん(佐賀大学名誉教授)のTPP報道批判。真っ当なメディア批判だ
・沖縄は軍事植民地 土人発言 日米の統治者意識の発露 -[平安名純代の想い風]沖縄タイムス
・米大統領選】トランプが最後の追い上げで大統領に? ヒラリーと1%差に迫る

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