キョウ おながちじ2

Blog「みずき」:さらに鬼原悟さん(「アリの一言」主宰者)の畳みかけるような翁長知事批判。鬼原さんは、翁長知事の罪は公約破りだけでなく、沖縄のメディアがこれまで努力してつくりあげてきた原則=「沖縄方式」を壊し、非公開の密室会談に終始してきたところにもある、と指摘します。さらに返す刀でその慣例・原則を踏みにじって密室協議に終始してきた翁長知事を批判しえない沖縄のメディアのひ弱さをも指摘します。そのひ弱さはなにに起因するか。鬼原さんはその起因するものを「翁長タブー」と見ます。そして、言います。「メディアは『翁長知事に対する報道姿勢』を自ら検証する必要があるのではないでしょうか」、と。もちろん、私も同感するものですが、私はさらにその起因するもうひとつのものとして「オール沖縄タブー」というものもあるのではないか、と見ます。

【「翁長タブー」ともいうべきメディアの「自己規制」の罪】
8日の翁長知事と菅官房長官の会談でもう1つ、見過ごすことができない問題があります。それは約1時間の会談が、冒頭の代表撮影(略)のみ「公開」で、実質すべて「報道陣を完全にシャットアウトして開かれた」(略)こと、すなわち非公開の密室会談だったことです。政府・自民党との会談を非公開・密室で行うのは今回だけではありません。近くは9月14日の二階自民党幹事長との会談もそうでした。非公開・密室は翁長氏の通例で、それ自体大きな問題ですが、さらに重大なのは、それが沖縄のメディアが努力してつくりあげてきた原則=「沖縄方式」を壊すものだということです。「仲井真弘多氏ら歴代知事時代は、日米政府の高官との沖縄での会談は全公開(略)が通例で、『沖縄方式』と呼ばれたが、翁長県政になって冒頭のみで非公開の例が続いており、『沖縄方式』が崩れてきている。沖縄県知事と日本政府高官らとの面談は、基地問題が議題になることがほとんどで、発言や挙動に注目が集まる。官邸での会談は政府主催のため、冒頭のみ公開が通常だが、県庁など県が主催する場では全公開が原則だった。会談後には囲み取材で会談内容について質問が出るが、双方で異なる内容の発言が出たり、微妙に言い回しが違っていたりする場合が少なくない。そのため記者側は全公開を求めてきた経緯がある」(略)実にまっとうなことです。こうした経緯は沖縄のメディアの素晴らしさを示すものです。ところが翁長氏は就任以来、この「沖縄方式」をなし崩しにしてきたのです。

翁長氏とメディアの関係で見過ごせないのはこれだけではありません。毎週行われるべき「知事定例会見」を実に1年3カ月も行ってこなかったのです。「知事は14年12月の就任後、定例会見を15年2月13日、3月20日、5月15日の3回開いたが、名護市辺野古の新基地建設問題への対応による多忙などを理由に中断していた」(略)翁長氏は理由もなく「定例会見」に背を向けてきたのです。報道各社の要望で8月25日に1年3カ月ぶりに「定例会見」しましたが、まさに異常な事態と言わねばなりません。「定例記者会見を巡っては、稲嶺恵一元知事が原則、毎週金曜日に開催。仲井真弘多前知事も毎週金曜を定例会見に位置づけ、1期目は頻繁に開催した」「多忙」が言い訳にならないことは自明です。(略)政府・自民党との会談の公開や定例記者会見が、県民(国民)の知る権利、報道の自由にとってきわめて重要な問題であることは言うまでもありません。それをないがしろにし、これまで築きあげてきた慣例・原則を踏みにじって密室協議に終始する。翁長氏の知事として、政治家としての基本的資質に重大な欠陥があると言わざるをえません。

同時に問わねばならないのは、琉球新報、沖縄タイムスはじめ沖縄のメディアの責任です。沖縄メディア各社は、これまでつくりあげてきた「沖縄方式」が翁長氏によって切り崩されていることになぜ厳しく抗議しないのでしょうか。なぜ「全公開」を強く要求しないのでしょうか。定例会見の復活要求にも1年3カ月を要しました。これで読者・視聴者に対するメディアの責任が果たせていると言えるでしょうか。国民の知る権利、メディアの報道の自由をないがしろにする翁長氏を正面から批判し、間違いを改めさせることができないのはなぜでしょうか。そこに「翁長タブー」ともいうべきメディアの「自己規制」が働いていることを否定できるでしょうか。メディアは「翁長知事に対する報道姿勢」を自ら検証する必要があるのではないでしょうか。(
鬼原悟「アリの一言」2016年10月11日

【山中人間話目次】
・翁長知事「歓迎したい」発言。金平茂紀さんと平安名純代さんの巧まざる絶妙の連携
・翁長知事の「歓迎したい」発言を「容認と言う言葉は使っていない」と釈明する翁長県政執行部の詭弁
・新聞記者の排除を「現場での混乱や交通の危険を防ぐため」と言う政府閣議決定の詭弁
・常岡浩介さんの「デマと陰謀論はもともとナチの手法。米国では大統領候補が、日本では左派・自称リベラルがなぜか駆使」という皮肉
・すかさん(下関在住弁護士)の弁護士としてのオーソドックスな精神から見た法テラス批判
Secret

TrackBackURL
→http://mizukith.blog91.fc2.com/tb.php/2072-e1a9da74