キョウ あうしゅびっつ

Blog「みずき」:この「今週の風考計」の筆者はペレス前イスラエル大統領について「ポーランド移民からイスラエルにわたり、パレスチナ和平に尽力し94年にノーベル平和賞を受賞した」とだけ述べています。それは、すなわち、同筆者のペレス評価とみなせるものでしょう。しかし、そのペレス評価はあまりに世俗の評価に寄りかかりすぎた評価というべきではないか。ペレスは1950年代にフランスからの武器調達に成功。イスラエルに中東最強の軍事国家を構築し、中東戦争勃発の原因をつくった歴史的責任があります。さらにフランスからミサイルや最新鋭戦闘機をも獲得。それが67年、第3次中東戦争でイスラエル勝利を決定づけ、中東の地政を激変させた原因ともされています。極秘裏に進められてきたイスラエルの核開発計画の責任者も当時のベングリオン首相から任命されたペレスでした。ペレスの政治信条は「軍事力の裏づけがあってこそ、和平を構築できる」というものでした(以上、
産経新聞三井美奈記者の2016.10.1づけ記事による)。ペレスがシオニストであったこともいうまでもありません。そうしたことどもを度外視したペレス評価は群盲象を評すようなもので肯定できません。

【ポーランドの旅で見たこと、考えたこと】
先月末、行きたかったポーランドを旅し、
アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を訪ねた。ガイドの中谷剛さんから、ナチス・ドイツ軍によって、130万人が虐殺された収容所内の遺品の数々、拷問部屋、ガス室、死体焼却炉などについて丁寧な解説をいただいた。単に過去の「負の遺産」として捉えるのでなく、いま世界に広がる不寛容、難民排斥、「イスラム国」のテロ、さらにはイスラエルのガザ地区侵攻やパレスチナ問題にまで、ひいては日本の憲法論議や国会運営など、傍観していればホロコーストの根につながっていくと指摘する。自分のありようが重く問いかけられ、身が引き締まった。9月28日、イスラエル前大統領ペレス氏が93歳で逝去した。ポーランド移民からイスラエルにわたり、パレスチナ和平に尽力し94年にノーベル平和賞を受賞した。ワルシャワに戻ると、ドイツ軍に戦いを挑んだ<ワルシャワ蜂起>の敗北の日、1944年10月2日、その日を忘れるなと、年配の人たちと青年がプラカードなどを掲げ市街をパレードしている。タイミングの良い出会い。通訳の説明がありがたかった。さらに翌日3日、「中絶禁止法案」に反対する、黒い服に身を包んだ若い女性らが、「ブラックマンデー」と名付けるデモをしている。現場の熱気たるや、ものすごい。「ジェンドブリー」(こんにちは)しか言えないもどかしさ。いまポーランドは、若い世代が立ち上がっている。頼もしい。(Daily JCJ「今週の風考計」2016.10.9

【山中人間話目次】
・ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの対決は論評するに値しない
・【電通過労死事件】被害者のツイートから浮かび上がる電通の体質
・尾崎咢堂の「われわれの私有財産は、天皇陛下といえども、法律によらずしては一指も触れさせたもうことはできない」という自然権思想
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