キョウ つきじいちば
築地市場

Blog「みずき」:豊洲移転問題に関して小池新東京都知事の手腕を評価するリベラルは少なくないようです。たとえばジャーナリストの高世仁さんは小池新知事を次のように評価しています。「午後の仕事中、テレビに目を向けると都知事の所信表明が生中継されていた。自分の言葉で、分かりやすく、しかも堂々と訴える知事に、ヤジも全く飛ばない。選挙前、あれだけ小池百合子氏を攻撃していた自民党もシンとしている。オリンピック会場の大幅見直しという思いきった策も打ち出した。大したものだ。状況が彼女に舞台を用意したということだろうか。まさに小池劇場が華々しく幕開けした。大衆の要求に応えつつ、分かりやすい政治をやるというのは、支持勢力が圧倒的少数の議会におけるポピュリスト首長の良いところなのだろう。都民の小池支持率はたぶん8割くらいになっているのではないか」。こうした小池評価は石原以来の東京都のポピュリズム政治の「黒い闇」の部分をことさらに無視する、あるいは見ない軽佻浮薄の論だと私は思います。なぜ豊洲移転問題は生まれたのか。そのことひとつ見るだけでもポピュリズム政治の害悪の甚だしさは明白でしょう。いま小池にスポットが当たっているようでも、そう遠くない時期に小池は必ずポピュリズム政治家としての本領を発揮、すなわち、ボロを出します。石原も、猪木も、桝添もそうではありませんでしたか。小池だけが例外であるはずはありません。もっと見る目を鍛えてもらいたいものです。

【豊洲移転問題は一人の民主党都議の「裏切り」から始まった】
前回論じた
東京都庁の「伏魔殿」、ヒラリーにあやかりたいらしい小池知事の強い指示にもかかわらず、豊洲市場移転問題の設計変更問題で出てきた内部の報告書は、だれが、いつ、どのような権限で決めたかはわからない、灰色のファイル。わかったことは、「食の安全・安心」よりも「コストと工期」という「空気」が優先されていたという、予想通りの 無責任。なぜ東京ガスから 豊洲の汚染地を高価格で購入することになったのか、という事の始まりまで遡って、暗雲を晴らしていきたいものです。 もっともその先頭にたつべき東京都議会では、豊洲移転をストップできる可能 性のあった2009年都議会議員選挙民主党大勝のさい当選した一人の民主党都議が、11年3.11直前、何者かに動かされ見返りを約束されて移転賛成派に「転向」石原独裁知事・都議会自民党のドンが作った流れを、反転させることができませんでした。無責任都政に翻弄されてきた、築地の業者の皆さんと消費者のためにも、調査ジャーナリズムと市民の出番です。富山市から全国に波及しつつある、地方議会議員の政務活動費横領、領収書改竄・白紙領収書問題も、市民とメディアの追究によるものでした。歴代都知事と都庁官僚制の政策過程を疑い、東京都議会議員の一人一人を徹底的に洗った「築地から豊洲への政治学」を、若い政治学者に期待します。東京都の伏魔殿失態やオリンピック競技会場問題で目立たなくなっているが重要なのは、両院改憲勢力多数を占めての初の国会論議。安倍首相の所信表明演説の台本に「拍手」「水を飲む」とト書き、「表す」に「あらわす」のふりがなつきで、「海上保安庁・警察・自衛隊」(アルチュセールのいう「国家暴力の抑圧装置」!)に感謝のスタンディング・オベーション。ドイツ「ワイマールの教訓」を知る人には、衝撃的!野党の代表質問はパッとしませんでしたが、首相の秘蔵っ子・稲田防衛大臣への集中質問は、意味があります。「日本独自の核保有」、戦没者追悼式欠席、南スーダンPKOばかりでなく、夫名義の軍事産業株保有、それに富山市議そっくりの「同じ筆跡の領収書」26枚520万円 政治資金疑惑 もあります。野党は徹底的に追究して、与党のTPP国会、改憲準備国会へのペースを、乱してもらいたいものです。それでなくても、日経新聞さえかつて危惧した「いつか来た道」を歩みはじめているのですから。(加藤哲郎のネチズン・カレッジ 2016.10.1

【山中人間話目次】
・澤藤統一郎さんの「天皇の生前退位発言」に関する「国民主権」と「民主主義」の原則に立ったまっとうな論。しかし、「リベラルと思しき言論人」とは誰のことか?
・原武史(放送大学教授・日本政治思想史)の弁明は詭弁というべきではないのか
・池澤夏樹〈編〉『日本語のために』への違和感
・ろくでなし子としばき隊の件-金光翔「私にも話させて」
・辺野古判決に関する本土メディアのひとりの記者の感想
・さいたま地裁ワンセグ判決の功罪-醍醐聰のブログ 
・DMZ(韓国非武装地帯)国際ドキュメンタリー映画祭」(1)-土井敏邦Webコラム

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