辺見庸9

Blog「みずき」:加藤哲郎さんの「今日の言葉」にリンクされている記事はそのどれも大変参考になります。是非、クリックしてご参照ください。なお、ここでは都知事選の問題に絞って加藤さんの記事を引用しています。その後に続く優生思想に凌辱される「戦後71年」の日本社会の変貌の指摘も見逃せません。

【優生学的言説が横行する「新たなる戦前」】
参議院選挙に続き、東京都知事選挙が終わりました。午後8時の投票締切と同時に当確が出る、小池百合子候補の圧勝でした。投票率59.73%は東京ではまずまずで、小池290万票、増田180万、鳥越135万。事前の予想通りとはいえ、無党派層の5割の支持で小池候補が勝ったのは、日本会議国会議員懇談会の副会長ですから、国政に与える影響も重大です。「初の女性都知事」といいますが、弱者の味方どころか、弱者切り捨ての都政に向かうでしょう。政権与党自民党・公明党の推薦した増田候補は、自民支持層の半分、公明支持層の4分の1が小池候補に流れて、組織戦になりませんでした。(略)保守分裂の中での4野党共闘で優位にあったはずの鳥越候補は、無党派層の20%しか得られず、民進党支持層の3割、共産支持層の2割が小池票にまわって、共闘効果は出せませんでした。9月民進党代表選への責任・路線問題、共産党支持層の流動化にもつながるでしょう。(略)21世紀の政治が情報戦であり、インターネット時代の選挙が劇場型ポピュリズムになりがちなことは、かねてから私の情報政治学の基本主張です。シンボルやイメージを駆使する小池新知事の登場も、この点では不思議ではありません。電通をバックにした安倍官邸の情報操作も巧妙で、小池知事との関係修復、たとえ小池新党になってもおおさか維新と同様に日本会議型改憲連合へ再吸収できると、織り込み済みでしょう。

メディア政治のなかで気になったのは、むしろ相模原障害者施設での19人刺殺・26人傷害事件の衝撃と、その反響。人間の尊厳と権利に直結した大量殺傷事件にも関わらず、日本の首相は、直前までゴルフ三昧で、政府としての哀悼声明・服喪もなく、
ISテロに悩むヨーロッパ諸国から見れば、異様です。その実行犯の衆院議長宛手紙に書かれ、施設内でも繰り返していたという動機と主張は、「 世界経済の活性化、本格的な第三次 世界大戦を未然に防ぐ」ために「全人類の為に必要不可欠である辛い決断」「日本国が大きな第一歩を踏み出す」ために必要な「障害者総勢470名を抹殺する」「安楽死」作戦で、「安倍晋三様のお耳に伝えて頂ければ」と国家の支援を求め、実際に実行しました。ナチスのT4作戦を想起するのは当然で、優生学思想公 然と現れる土壌が、現代日本社会にあることを、示しています。東京都知事選挙では、外国人差別・ヘイトスピーチを公言する桜井誠候補が、11万票を獲得しました。つまり、優生学的差別・選別の思想を受け入れる土壌は、日本会議風ナショナリズムと結びついて、相当に広がり浸透しているのではないでしょうか。忍び寄るファシズムです。(加藤哲郎のネチズン・カレッジ 2016.8.1

【山中人間話目次】
・宇都宮健児・希望のまち東京をつくる会は次の都知事選に向けて「これからも走りつづける」らしい
・アリの一言氏の宇都宮健児評価は私は買いません
・場合によっては共産党に入れそうな人もコイケに投票した
・<米軍ヘリパッド>米団体が非難決議審議へ 「恥ずべき差別的行為」-沖縄タイムス
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