きょう さわふじ

【「知名度頼み、政策不在の候補者選び」という批判にもどう応えるか】
澤藤統一郎さん。「都知事は、憲法の精神を都政に活かす基本姿勢さえしっかりしておればよい。その基本姿勢さえあれば、細かい政策は、ブレーンなりスタッフなりが補ってくれる」という点については、私も、澤藤さんと認識を同じくします。

こうした認識は特別な専門的知識など必要なく、床屋談義的にでも10年、20年単位の政治ウォッチングを続けていて、かつ、ごくふつうの政治感覚さえ持ち合わせていれば誰でもすぐに到達する認識というべきですが、誰か確かな人(知識人、専門家)の理論的分析がなければ納得できないという人のために、すでに何度か紹介しているものですが、『チョムスキーとの対話 政治・思想・言語』(大修館書店、1980年)から次の一節を
引用しておきます。 「イデオロギーの分析の場合、視野の広さと知力とがいささかあり、それに健全なシニシズムがあればたくさんだ。(略)社会科学一般、とりわけ現代の事件の分析は、これに十分関心をもとうとする者ならだれにでも完全に手が届く。(略)門外漢にわからないような特殊な知など、これっぽっちも必要ではない。たとえ『深奥』を究めるためでもだ。だいいちそんなものは存在しない」。

しかし、澤藤さん。「告示日が迫る中、大詰めの段階で鳥越氏が野党統一候補者となったことも理解できる。しかし、それで、胸をなでおろし、あとは鳥越氏勝利のために頑張ろう、では都民不在である。それでは、判官びいきではなく、『知名度頼み、政策不在の候補者選び』という宇都宮氏の批判に一理がある。(略)こうした都民に向ける政策、公約が告示日の前日になっても不在のまま、4党の合意で候補者だけが決まるというのは異常である」という
醍醐聰さん(東大名誉教授)の指摘も私は同様に重要な問題提起だろうと思います。「4党の合意で候補者だけが決まるというのは異常である」という醍醐さんの指摘は本来の野党共闘はどうあるべきかという根底的な問題提起です。この重要な問題提起をスルーして「4野党が責任もって推薦しているのだ」というだけではこれもいかにも「もの足りない」弁明というべきです。醍醐さんの指摘に本格的に応じてみよう、という気はありませんか?(東本高志 2016/07/15
 
【山中人間話目次】
高世仁さんの宇都宮健児論への違和
「良い先生が素晴らしい学生をつくりますね」という鄭玹汀さんの感想について
「(耕論)天皇と退位 半藤一利さん、原武史さん、御厨貴さん」という朝日新聞記事の堕落について toriiyoshikiさん(元NHKディレクター、ハーフ・リタイア)の「天皇陛下の生前退位情報」の読み方
森川文人弁護士の「憲法上の天皇システム 差別と曖昧化の「象徴」として」という論
都知事選立候補者問題に関して、猪野亨弁護士ならではの着眼点による自民党批判
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