キョウ たいせいよくさん
かつての大政翼賛会本部

Blog「みずき」:水島朝穂さんのおっしゃっておられることは要するに「理性と知性を欠いた」首相が率いる安倍政権はあまりに危険すぎる。その安倍政権を打倒するために有権者は参院選挙で「安倍政権NO」を言おう。すなわち、野党共闘候補に投票しよう、ということでしょう。参院選は明日公示されます。水島さんのおっしゃっておられることはわからないわけではありません。しかし、その野党共闘の当事者である政党や同共闘を支持している水島さん自身もその一員である安全保障関連法に反対する学者の会も実質9条改憲論でしかない新9条論者にその居場所を簒奪されているありさまです。さて、仮に安倍政権が「野党共闘」勢力に打倒されたとしてその後になにがくるというのでしょう? 戦前の社会大衆党がそうしたように革新の側から保守にすり寄る大政翼賛会的な9条改憲体制とでもいうべきものがなし崩し的に創られてしまうのではないか。私は参院選後のゆく末にその可能性を見ます。そうであれば大政翼賛会的な状況の待つゆく末づくりに私は加担することはできない。それが私の今回の選択です。いま、このニッポンには選ぶべき政党がないのです。悲しい現実ですが、ここは堪える必要がある。堪えなければならない、というのが私の認識です。
 
【日本の政治はここまで姑息になってしまった】
25年前の今日、つまり6月20日は木曜日だった。この日、私は朝から夜まで11時間以上、この8階の部屋でテレビをつけっぱなしにしていた。600キロ離れたボンの連邦議会で、統一後の首都をボンにするのか、ベルリンにするのかをめぐる最終決定が行われることになっていたからである。(略)合計104人の議員が党派を超えて、「ボン」か「ベルリン」かの態度表明を行った。それはすごい長丁場になった。所定の5分ももたずに短く発言を終える議員、堂々と3、4人分は話し続けた「大物」…。拍手は党派を超えて行われ、発言によっては「〇〇党から散発的な拍手(略)」といった記載があり、決定をめぐって党が割れていることを示唆していた。まさに議会は「ボン党」と「ベルリン党」の二党制と感を呈した。ドイツ議会史における空前絶後の場面だった。(略)日本はいま参議院選挙という、この国の将来を決めるきわめて重要な局面にある。争点隠しのみならず、スキャンダルや「事件」にメディアが集中することで、選挙から人々の関心をそらせる「話題隠し」も行われている。都知事辞任をめぐるメディアの動きは明らかにおかしい。政治資金の使われ方を正していくことが目的でなく、現職を追っ払うことだけが目的のようにみえてしまう。この都知事をいいとは思わないが、「せこい小悪」に報道が集中するのは海外から見ると異様にうつる。もっと「大悪」がいるだろう。それが隠されている。そして、人々の関心を向けさせまいとしているのが憲法改正である。この話題に入らずに、経済問題に特化して選挙を終える。そして憲法改正可能な3分の2以上になる議席を獲得する。日本の政治はここまで姑息になってしまった。ドイツでは、冷戦が終わって、東西ドイツが統一するという歴史を踏んで、統一条約で首都ベルリンと決まってはいるものの、その中身をどうするか。政治が決めねばならない根本的な事柄について、あえて「ベルリンかボンか」という形で、一人ひとりの議員が何らかの発言をした上で決めるという、時間と労力をおしまない姿勢を貫いた。これにはただ驚くばかりである。日本で憲法改正をするというなら、それだけの突き詰めた議論が必要だろう。ドイツは60回も基本法(憲法)改正をしているが、連邦軍の海外出動や対テロ出動(「国内出動」)のための改正はしないで、連邦憲法裁判所の判決や法律改正で乗り切ってきた。これをやるには相当な議論が必要だからである。日本の国会では、いま、首相が理性と知性を欠いた「喧嘩言葉」を使った答弁を繰り返し、議論が成立していない。「熟議の府」、あるいは民主的多数で決めた衆議院の決定をもう一度考え直す「国権の再考機関」の参議院の選挙に、18・19歳の240万人をはじめとする有権者は、 (略)是非とも、今後の自らの人生に大きく関わってくることとして捉え、投票という形で政治に参加していただきたい。(
水島朝穂「今週の直言」2016年6月20日

【山中人間話】



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