キョウ ますぞえ2

Blog「みずき」:藤原新也さんの舛添問題と不況問題との相関関係の考察については私はあまり説得力は感じませんが、人々の舛添批判が批判モードからイジメモードに変わっていくうちに舛添都知事の人相の悪さが人々の人相にも伝染してゆき、さらにその人相の悪さは日本人全体を被うモードになりつつあるという考察については現代ニッポンの世相批判として正鵠、さすがと思わせるところがあります。「今日の言葉」とさせていただくゆえんです。「タレントや評論家は舛添ロス症候群の中にある」のかどうかについては私はテレビを見ませんので判断できません。

【不況と不倫と人相の相関関係】
経済学者の間では洋の東西を問わず不況と不倫が相関関係にあるとの定説がある。つまり不況時においては就労者にそのしわ寄せが生じストレスが蓄積し、そのストレスが家庭内に持ち込まれ、夫婦の不仲が生じる。不倫はその二重のストレスのガス抜きとして機能するがゆえに不況時には不倫がはやるという論法である。ということは昨今の芸能界での不倫があとをたたないということは、社会的象徴であり、その水面下で一般の人々の間にも不倫行為が増大しているとも推測される。確かに消費税引き上げ据置きがあらわすように
アベノミクスの失敗はすでに不況の域に達しており、特に中層以下の人々は清貧を強いられている現状がある。だが不況であるにも関わらず企業の内部留保(つまり私服肥やし)は343兆円という天文学的数字に達している。アベノミクスが失敗であったにもかかわらず政権の大企業優遇によって内閣発足した直後から今日まで企業の内部留保は約69兆円の急激増加を示しているわけだ。国民の困窮と大企業の私服肥やしの関係を見ると富める者はますます富み、堕ちる者はますます堕ちるという、まるで社会はトランプの大貧民ゲームの渦中にあるようである。そしてさらに追い打ちをかけるようにそれらの内部留保がタックスヘイブンシステムによって合法的に課税を回避し、そのしわ寄せをまた国民が負うというさらなる大貧民状況。

舛添問題はこういった社会状況の中で起こった。当初、この問題が飛行機のファーストクラス、ホテルのスイートルームといった豪華な海外出張に端を発し、国民の怒りが爆発したことは、今の社会の大貧民構造の中における国民のメンタリティが如実にあらわれたと言える。私個人は一国の首都の長が飛行機のファーストクラスに乗り、ホテルのスイートルームに泊まることに対しまるで犯罪者扱いでもするかのような大騒ぎするというのは違和感を感じていた。というよりこの一件が好況時、あるいはバブル時であったなら、大した問題にもならなかっただろうと思うのである。そういう意味では舛添はある意味で運が悪かったと言える。有り体に言えば国民は不倫に走るかわりに舛添と寝たのだ(略)。そして悪いことに(あるいは好都合にも)叩けば叩くほどこの男からは埃(ほこり)が舞い上がり、日本人の国民性である100%辻褄が合わないと納得しない病と相まって舛添は”時代のサンドバッグ”としての役割を果たしたわけだ。そしてそのサンドバッグがとつぜん目の前から消えて、いま国民および口角泡を飛ばしてきたタレントや評論家は舛添ロス症候群の中にある。

余談だが、つい先日人相に関しての新聞の取材ののちに以下のメールを送った。「舛添問題関連だが、舛添都知事の人相の悪さは言うまでもないが、それを批判するタレントや評論家の人相も日増しに悪くなって来ていると感じる。それは時間が経過し、舛添の表情や声が憔悴して行く中で人々の人相が批判モードからイジメモードに変わりつつあるからだね。かりにこの傾向がタレントや評論家にとどまらず日本人全体を被うモードになりつつあるとするなら舛添問題を契機に日本人全体の人相が悪くなりつつあるということであり、決して無視できない問題だ。要するに人相は関わる人間に伝染するということ。それを心して気おつけなければならないということだ」つまりこの舛添問題の期間中、それにのめり込む多くの人が舛添の人相と似てきたということである。まあ、寝たのだからしょうがないわな。(
藤原新也「Shinya talk」2016/06/16
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