キョウ せいちょうのいえ
「生長の家」のデモ

Blog「みずき」:宗教法人「生長の家」の今夏の参議院選挙では「与党とその候補者を支持しない」という声明は画期的なものです。同声明の市井と庶民への浸透の深さによっては自民党の屋台骨さえ揺るがしかねません。この今回の「生長の家」の声明の本気度がどれほどにほんものか。どのような事情で声明発表にまで到ったのか。底辺の信者への浸透度はどれほどのものか。いまの段階では不明なことが多すぎますが、同声明が発表されたこと自体に大きな意味があります。さまざまな疑問はひとまずはカッコにくくっておくことにしてその「信仰の力」を素直に受けとめておきたいと思います。しかし、ここで気になるのは『日本会議の研究』(菅野完、扶桑社刊)という著書が必要以上に声明の中で評価されていることです。同著の著者の菅野完氏は先日、自らのツイッター上の名誉毀損発言に損害賠償を命ずる判決(確定)が出て、ツイッター社からも同氏のツイッターアカウントが凍結されている野間易通が主催するしばき隊の重要なメンバーのひとりであった(または、現にある)人です。それらのことどもの反省のないままに同氏が評価されるとするならば、また別の次元の問題が生じることになってしまうでしょう。私はそこに一抹以上の懸念を覚えます。

【今夏の参議院選挙に対する「生長の家」の方針】
来る7月の参議院選挙を目前に控え、当教団は、安倍晋三首相の政治姿勢に対して明確な「反対」の意思を表明するために、「与党とその候補者を支持しない」ことを6月8日、本部の方針として決定し、全国の会員・信徒に周知することにしました。その理由は、安倍政権は民主政治の根幹をなす立憲主義を軽視し、福島第一原発事故の惨禍を省みずに原発再稼働を強行し、海外に向かっては緊張を高め、原発の技術輸出に注力するなど、私たちの信仰や信念と相容れない政策や政治運営を行ってきたからです。(略)最近、安倍政権を陰で支える右翼組織の実態を追求する『日本会議の研究』(菅野完、扶桑社刊)という書籍が出版され、大きな反響を呼んでいます。同書によると、安倍政権の背後には「
日本会議」という元生長の家信者たちが深く関与する政治組織があり、現在の閣僚の8割が日本会議国会議員懇談会に所属しているといいます。これが真実であれば、創価学会を母体とする公明党以上に、同会議は安倍首相の政権運営に強大な影響を及ぼしている可能性があります。事実、同会議の主張と目的は、憲法改正をはじめとする安倍政権の右傾路線とほとんど変わらないことが、同書では浮き彫りにされています。

当教団では、元生長の家信者たちが、冷戦後の現代でも、冷戦時代に創始者によって説かれ、すでに歴史的役割を終わった主張に固執して、同書にあるような隠密的活動をおこなっていることに対し、誠に慚愧に耐えない思いを抱くものです。先に述べたとおり、日本会議の主張する政治路線は、生長の家の現在の信念と方法とはまったく異質のものであり、はっきり言えば時代錯誤的です。彼らの主張は、「宗教運動は時代の制約下にある」という事実を頑強に認めず、古い政治論を金科玉条とした狭隘なイデオロギーに陥っています。宗教的な観点から言えば“原理主義”と呼ぶべきものです。私たちは、この“原理主義”が世界の宗教の中でテロや戦争を引き起こしてきたという事実を重く捉え、彼らの主張が現政権に強い影響を与えているとの同書の訴えを知り、遺憾の想いと強い危惧を感じるものです。(略)私たちは今回、わが国の総理大臣が、本教団の元信者の誤った政治理念と時代認識に強く影響されていることを知り、彼らを説得できなかった責任を感じるとともに、日本を再び間違った道へ進ませないために、安倍政権の政治姿勢に対して明確に「反対」の意思を表明します。この目的のため、本教団は今夏の参院選においては「与党とその候補者を支持しない」との決定を行い、ここに会員・信徒への指針として周知を訴えるものです。合掌。(
宗教法人「生長の家」 2016年6月9日
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