キョウ さんだーす9

Blog「みずき」:保立道久さんは本日付けのご自身のブログにも「今日の言葉」として先に紹介したツイッター記事をさらに詳しくした記事を書いています。重複(するところも多い)を厭わずご紹介させていただこうと思います。

【サンダースは今日、オバマ大統領と会って何をいうか】
バーニー・サンダースは今日9日(木曜日)の夕方にオバマ大統領と会う。サンダースは今週早い時期にも行うという報道があったクリントン支持宣言をやめよとオバマに対して要請するのであろう。大統領が民主党党大会前に一方の候補を支持するというのはアメリカ大統領の性格からいってもふさわしくない。これを原則問題として主張するのは当然だろう。同時に私はサンダースがオバマに対してクリントンが侵略と戦争に積極的な政治家であることを明瞭に指摘するだろうと思う。もしオバマが「党内融和のために」クリントンを支持せよなどという要請をしたら、そういう候補を支持せよと言うのかと反論するだろう。7月のフィラデルフィアでの民主党大会での選挙綱領の議論の中心も戦争と平和の問題になる可能性が大きい。今日の独立派のヴィデオニュース「デモクラシー・ナウ」にでてきたサンダース支持でカリフォルニアから下院議員に立候補しているノマン・サルマンがおもに主張していたのも、クリントンが、リビアへの介入をはじめ、オバマのキャビネットのなかでももっとも軍国主義的な行動をとった人物であり、彼女を支持することはむずかしいということであった。サンダースの選挙運動においてもっとも注目すべきなのは、サンダースがイスラエルとイスラエルロビーを明瞭に批判し、イスラエル一辺倒の立場をとらないと述べたことである。これがアメリカの大統領選挙で正面から発言され、サンダースが支持を集めたことの意味はきわめて大きい。イスラエルの人口は約400万人、アメリカのユダヤ人口は500万人といわれるから、この動きは中東の平和にとって決定的な意味をもつ。ともかく、最低、明瞭な平和綱領がでなければクリントンは危険である。アメリカの女性たちの反戦運動団体、コードピンクのツイッターは「ヒラリーは CA で13%のマージンで勝った。いま、我々は、歴史上はじめて、女の鷹が上空を旋回して国家安全の名目に急降下する準備をしているのを見ているのだ(We can now watch the first female hawk pivot right on national security.)」「ヒラリー・クリントンの外交政策は、戦争、軍国主義と侵略の推進である。私たちの平和のための大統領はどこにいる?」と述べている。

たしかに、これが現在のアメリカにとっても世界にとってももっとも根本的な問題だろう。先のノマン・サルマンの発言からしても、民主党大会での選挙綱領の議論の中心議論は戦争と平和の問題になるだろう。中東からの撤兵プランである。国内問題は選挙政策にかいてあっても、弁解と変更が可能な部分がある。しかし、平和綱領はもう少し確実な保障となりうる。逆にいえば、もし明瞭な平和と撤兵の計画を民主党の選挙綱領に書き込めないまま、大統領選挙決定戦でクリントン支持を呼びかける、あるいは否定しないというような態度をとらざるをえないなどということになれば、それは結果としてアメリカの戦争体制を容認することになる。それではサンダースを支持した人びとからも大きな失望を呼ぶはずである。サンダースはそれは十分に分かっているはずだ。しかし、私が心配なのは、サンダースが「戦争は最後の手段」というアメリカでよく聞くの口調を、そのまま繰り返していることである。アメリカ史の研究を一見すれば明瞭なように、19世紀からアメリカは「戦争は最後の手段」といって戦争の道を歩み続けてきた。サンダースはその歴史を知らないはずはない。サンダースは月曜のカリフォルニアの集会で、「アメリカの経済的正義、社会正義、人種的正義、環境的正義」を追究し続けるといった。しかし、アメリカの抱えている問題の根本原因はアメリカの戦争体制にある。この問題に正面から答えなければならない。これはけっしてアメリカの国内問題ではないのだ。サンダースの
今日のツイッターには「私たちの使命はただトランプを破るということではない。それは私たちの国を変えることだ。人びとはただ反対するということでなく、投票にあたいすることを必要としている」とあった。先の動きは分からない。サンダースが秋の大統領選挙に第三党の立場から立候補することは危険が多い。過半数をとれなければ、共和党多数の下院での決選投票にもちこまれることになる。アメリカの大統領選挙は徹底的に二大政党に有利にできている。こういう状態のなかで、サンダースにとって、もっとも分かりやすいのは60年代以来のベトナム戦争に反対するという初心を明瞭に打ち出すことだと思う。(保立道久の研究雑記 2016年6月9日
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