キョウ やすだじゅんぺい4
Everyone says I love you ! 

以下は、弁護士の徳岡宏一朗さんの主宰する「Everyone says I love you !」ブログの「【私も署名しました!】戦場ジャーナリスト安田純平さんの即時救出を政府に求める署名開始!【国家の義務】」という記事に対する私の緊急対応的なコメントです。

徳岡宏一朗さん
 
「安田純平さんを日本が救出する最善の努力を政府に求める署名に賛同します」というご発議ですが、この署名運動に重大な疑問を呈している常岡浩介さんらフリージャーナリストや内藤正典さんら中東政治の研究者をはじめとする一群の人たちがいることをご存知でしょうか。その疑問とは以下のようなものです。

【疑問を呈示されている呼びかけ】
解釈で憲法9条を壊すな!:
【拡散希望】
安田純平さんを救おう!6・6官邸前緊急市民行動
Save Yasuda Junpei!
6月6日 月曜日
時間 18:30〜19:30(予定)
場所 首相官邸前 最寄駅 国会議事堂前駅
主催:
解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会・WORLD PEACE NOW 

【疑問】


私はこの疑問の呈示には十分な理由と根拠があると思っています。

この「安田純平さんを救おう!6・6官邸前緊急市民行動」の呼びかけは、上記の呼びかけ文だけでははっきりしたことはわからないのですが、主催団体から推察するところおそらくフリージャーナリストの西谷文和さんからの情報に基づく 呼びかけではないかと思われます。だとすれば、この西谷さんの情報は恣意的なもので、信憑性という点できわめて問題点の多い情報のように思われます。

そのように言うのは以下のような西谷さん情報に関するこれまでの否定的な問題事例と証言があるからです。
 
昨年の12月22日、「国境なき記者団」(本部パリ)は、「安田氏を拘束している犯人らは身代金支払いカウントダウンを開始しており、支払わない場合、安田氏を殺害するか、他のテロリストグループに売り渡す」と言っているとして日本政府に救出要請をする声明を発表し、そのおよそ1週間後の29日までに「情報確認が不十分だった」として同声明を撤回するという事件がありましたが、その「国境なき記者団」が撤回をせざるをえなくなるようなうその情報提供をしたのがセキュリティーコンサルタント会社CTSSという危機管理会社名を自称するニルス・ビルトという人物でした。 

そして、フリージャーナリストの
常岡浩介さんによれば
、「西谷氏はちょっと前までシハーブという人物とともに、今のニルスに近い行動を取っていた。家族にも外務省にも了承を取らず、犯人側と身の代金の話をしようとしていた」ということです。外務省はともかく「家族にも了承を取らず、犯人側と身の代金の話をしようとしていた」件についてはほかならない安田純平さんのご家族の証言もあります。

そのような否定的な問題事例と証言がある人物の根拠に疑いがある情報に基づいて官邸前緊急市民行動なるものを行おうとするのは常岡さんの指摘するように「安田くんにとって非常に不利で危険な行為」といわなければならないでしょう。すでに私たちにはこれは政府の話ですが常岡浩介さんや中田考さんの救出活動を意図的に阻止して結果として後藤健二さんと湯川遥菜さんを死に至らしめたという苦い経験も持っています。これだけ安田さんの友人、知己のフリージャーナリストや中東政治研究者のこれまでの経験に基づく強い反対を押し切ってまでする救出活動、あるいは運動とはなんでしょう? 危険すぎます。即座に賛同署名の中止を求めるものです。

追記:
なぜ私たちは「安田純平さんを救おう!6・6官邸前緊急市民行動」や「安田純平さんを日本が救出する最善の努力を政府に求める署名運動」を「危険」というのか。ふつうこの種の人質事件や誘拐事件は事件が解決に向かうまで水面下で工作をするのが常道(定石)であるということが頭にあれば大っぴらにする行動がいかに危険であるかということは常識として理解できることだろうと思います。大っぴらにすることで手の内を読まれ身代金を吊り上げられたり、最悪の場合殺人にまで到ることはこの種の事件では珍しいことではありません。だから、人質の解放に到るまでは水面下での工作が常道(定石)とされているわけです。

この点について高世仁さん(ジャーナリスト)は6月1日付けの「メディアは安田氏報道で反省を」という記事の中で次のように言っています。

「ただ、憂慮されるのは、こうして注目を浴びることで自称「仲介人」ルートが何か唯一の解決への道のような扱いになることだ。内藤先生はこの点、私と同意見で、「スタジオでこんなことをいうのはなんですが、メディアがこれを取り上げること自体を反省しないと・・・」とクギをさしていた。ラジオでも「政府そして私たちメディアは、安田さん解放のためにどうすればいいんでしょう」と聞かれたが、どう答えていいかわからない。こういうケースの場合、解決への努力はほとんど水面下での「工作」である。誘拐事件を考えたら分かると思うが、事実関係をおおっぴらにして、「さあ、警察はどういう方法で誘拐被害者を救出したらいいでしょうか」などとメディアで議論したりしない。事実関係自体の報道を控える。だから、今のように、安田氏の画像が出るたびに大きなニュースになったり、身代金の金額を報じたりすることは、本来異常なことなのである。スペインでも解放までは報道は非常に抑制されていたという」、と。

そういうことだろうと私も思います。
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