キョウ てんのう6

Blog「みずき」:日本のメディアの自らのリテラシー(情報を〈発信〉する能力)のなさ(たとえばNHKのまるで天皇の臣民然とした天皇報道を見よ)にあまりに腹が立つので「『自衛隊機使用』の常態化図る『天皇の被災地視察』」というアリの一言ブログの論の全文をすでに記事としてご紹介しているものですが「今日の言葉」に仕立て直して再掲することにします。

【「自衛隊高級幹部会に出席する統合幕僚長の拝謁」とはなんぞ?】
天皇・皇后は19日、熊本大地震の被災地を
訪問しました。昼前に特別機(全日空)で羽田から熊本空港へ向かい、蒲島郁夫県知事から状況を聴いたあと、南阿蘇村へ。さらに上空から熊本市内などを視察し、益城町などの避難所を訪れ、日帰り、という日程です。この間、現地の移動、上空からの視察には自衛隊のヘリが使用されました。このことに何の疑問も感じない人は少なくないでしょう。それほどに「天皇・皇后の被災地視察」も「被災地の自衛隊」も当たり前のように思わされています。しかし、「天皇の視察」も「被災地の自衛隊」もけっして「当たり前」のことではありません。「天皇の視察」は、憲法第7条に明記されている「天皇の国事行為」には含まれない、いわゆる「公的行為」です。自衛隊はいうまでもなく憲法9条違反の軍隊です。憲法にない天皇の「公的行為」が、憲法違反の自衛隊を使って行われる。これはきわめて異常な光景だと言わねばなりません。しかも、狭いエリアの移動・上空視察に、軍用機である自衛隊のヘリを使う必要性がどこにあるでしょうか。警察や県のヘリで十分なはずです。ここには、「被災地視察」に際して「天皇の自衛隊機使用」を恒常化・常態化させようとする意図があると言わねばなりません。

現憲法下において、天皇が自衛隊機を公然と使用するのはけっして歴史の古いことではありません。天皇と自衛隊の接近・蜜月は、5年前の東日本大震災を契機に急速に強まりました。東日本大震災から5日後に放送された「
天皇ビデオメッセージ」(2011年3月16日)で天皇明仁は救援活動に携わった公務員をねぎらう際、「自衛隊、警察、消防、海上保安庁をはじめとする国や地方自治体の人々」と、初めて「自衛隊」をトップにもってきたのです。これを聞いた陸上自衛隊幹部は、「今まで以上に自衛隊が頼りにされている、と感じました」(2014年4月28日付朝日新聞)と感激しました。以後、天皇・皇后は東北被災地の視察で自衛隊機を使用し、自衛隊幹部らと会食するなどつながりを強めてきました。ところで、宮内庁は今月9日、天皇の「公務」削減について発表しました。高齢のため、これまで行ってきた「年間約100回に及ぶ拝謁」のうち、7項目を取りやめ、2項目を皇太子に「譲る」というものです。その7項目の中に次のものが含まれていました。「自衛隊高級幹部会に出席する統合幕僚長の拝謁」。いかに頻繁に天皇と統合幕僚長が会っていたか。まだ廃止されていない「拝謁」の中身は何なのか、その実態が明らかにされる必要があります。政府・宮内庁は、東日本大震災で急接近した「天皇」と「自衛隊」を、熊本大地震でも引き継ごぎ、確かなものにしようとしているのです。

「天皇元首化」が明記されている
自民党改憲草案が俎上にのぼろうとしているとき、「天皇」と「自衛隊」の接近・蜜月は絶対に軽視できません。(アリの一言 2016年05月19日
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