キョウ こばやしたかし

昨日、著名な憲法学者らで構成されている「立憲デモクラシーの会」の呼びかけ人のひとりの小林節慶大名誉教授が「安保法廃止」という大義を掲げて「国民怒りの声」という政治団体を設立しました。 

この小林節さんの政治的パフォーマンスに関して弁護士の徳岡宏一朗さんが以下のような肯定的評価の記事を書いています。

頑張ろう!小林節先生!新政治団体「国民怒りの声」結成!「自公お維勢力に3分の2の議席を取らせない」 - Everyone says I love you ! 2016年05月09日 

元NHKディレクター(現定年再雇用中)のtoriiyoshikiさんも以下のようなツイートを発信して一応肯定的な評価をしています。
 

しかし、私はどちらの論者の論にも反対です。

第1。徳岡宏一朗さんは小林節氏を代表とする政治団体の掲げる「7つも挙げられた公約のすべてが私には納得のいくものです」として賛意を表明していますが、肝心要の7番目の公約の「憲法改正ならぬ改悪の阻止」は「改悪の阻止」にはなりません。徳岡弁護士の善意の誤解といわなければなりません。そのことについて2つの証明をしておきます。

1 こちらの記事中の写真を見れば明らかですが、小林節氏の主張する「新9条論」と同様の見解を表明している作家の高橋源一郎さんもSEALDsのリーダーのひとりも「だったら変えればいいじゃん」「僕も九条は変えたほうがいいと思っている」と明確に9条改憲の立場を明らかにしています。

2 その「新9条論」の問題点についてはここでは「きまぐれな日々」ブログのkojitakenさんの論をご紹介しておきます(記事中にはさらに澤藤統一郎弁護士など錚々たる論者の「新9条論」反対論をリンクしています)。 

第2。さらにtoriiyoshikiさんの論については以下の2つのことを指摘しておきます。

1 toriiyoshikiさんは「旗幟鮮明な共産党」と述べていますがいまや共産党は「旗幟鮮明」ではありません。誤解です。いまや共産党は典型的な現憲法無効論、憲法「改正」論者である小沢一郎氏とも接近して9条改憲反対の「世論」という岩盤をなし崩しにしようとしています。 

2 toriiyoshikiさんは「旗幟鮮明な『小林新党』」とも述べていますが、小林新党が旗幟鮮明にしているのは上記のとおり実質的9条改憲論です。toriiyoshikiさんが期待しているような旗幟鮮明さではありません。

さて、まとめとして、以下、この問題に関して昨日書いたばかりの弊フェイスブックの記事を援用しておきます。このおふたりの論者の論を読んで私の「暗澹たる思い」は弥や増しに増すことはあっても癒されることは当然ありません。

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