キョウ へのこ6
アジア・パシフィックジャーナル

 Blog「みずき」:目取真俊さんと「アリの一言」氏の見解の相違、あるいは立ち位置の相違は端的に言って翁長県政とそれを支えるオール沖縄への評価の相違といってよいでしょう。この問題に関連して仲宗根勇さん(元裁判官)は「和解条項第9項の持つ危険性を理解できない、あるいは理解しようとしない者は法律専門家とは言えない。彼らは独善的政治屋に過ぎない」とも指弾しています。私たちはもうそろそろ「オール沖縄」という共同幻想から脱却し、少なくない沖縄の有志から辺野古問題を停滞させている大きな一因と指摘されているその幻想の問題性に気づくべきときではないでしょうか?

【目取真俊さんと「アリの一言」氏の立ち位置の相違】
辺野古の海で新基地反対行動をしていて米軍に8時間拘束されたうえ逮捕された作家の
目取真俊氏が、13日付の琉球新報(「季刊 目取真俊」)で、興味深い指摘をしています。目取真氏は、安倍政権が普天間基地を沖縄本島北部の辺野古に「移設」し、嘉手納以南(本島中南部)の米軍基地を「返還」することを「負担軽減」だとしていることを批判したうえで、こう述べています。「それだけではない。基地が『返還』されて再開発が行われる中南部と基地が集中する北部との間の経済格差はさらに拡大し、北部から中南部への人口流出が加速することも容易に推測できる。北部では過疎化と基地経済への依存が進み、沖縄島が南北に分断されることで、県民全体の基地問題への関心も低下するだろう。それこそが日本政府の狙いだと言っていい。米軍専用施設の74%を沖縄に集中させることで、基地負担免れているヤマトゥの大多数の人々は、基地問題を自らの問題として考えなくてすまされている。それと同じ構造を沖縄内部で作り出し、ヤンバルに海兵隊基地を集中させることで、人口が多い中南部の人たちの関心の低下を狙っている」(略)

「しかし、日本政府のそういう姑息な思惑に乗せられるほど沖縄県民は愚かではない。…かつて『県内移設』を進めていた保守陣営や経済界からも辺野古新基地建設反対の声が上がっている。そして、県民の大きな支持に支えられて、
翁長雄志知事が国と対峙している」

目取真氏は翁長氏や翁長支持陣営・沖縄県民は政府による差別と分断の「姑息な思惑」には乗せられていないというのです。果たしてそう言い切れるでしょうか。ここで考えてみる必要があるのは、目取真氏が指摘する「本土と沖縄」「中南部と北部」と「同じ構造」(あるいは類似の構造)は、「沖縄内部」にほかにもあるのではないかということです。すなわち、同じ北部内の「辺野古(名護市)と高江」の関係、そして「沖縄本島と八重山諸島」の関係です。

翁長氏は「辺野古新基地」には「反対」といいながら、高江のヘリパッド建設には反対しません
。それどころか、反対住民の取り締まり(弾圧)強化を求めた菅官房長官に対し「口頭の指導」だけでなく「文書指導をしていきたい」(3月23日の「県・政府協議会」。同24日付琉球新報)と安倍政権に
協力する姿勢を示しています。(略)辺野古の新基地建設には「反対」するが、高江のヘリパッド建設は容認し、逆に反対運動を抑える。本島でなければ離島が自衛隊基地の配備・増強で環境汚染、「前線基地」化が進行しても容認する。これは「本土と沖縄」「中南部と北部」の「差別と分断」と「同じ構造」ではないでしょうか。辺野古新基地建設阻止と、高江ヘリパッド阻止、与那国・宮古・石垣諸島への自衛隊配備・強化阻止をむすびつけてたたかってこそ、安倍政権の「姑息な思惑」を打ち破ることができるのではないでしょうか。(アリの一言 2016年04月14日

【山中人間話】

[「彼ら」とは誰か?]


[目を大きく開けよゲート前の人々よ]


[「和解」問題についての沖縄の6名の論評]
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