キョウ どうぶつのうじょう4

Blog「みずき」:私は辺見庸の認識を支持します。『動物農場』(原題: Animal Farm)とはウィキペディアによれば1945年8月17日に刊行されたジョージ・オーウェルの小説。動物たちが飲んだくれの農場主を追い出して理想的な共和国を築こうとするが、指導者の豚が独裁者と化し、恐怖政治へ変貌していく過程を描く。スペイン内戦に自ら参加した体験を持つオーウェルが、人間を豚や馬などの動物に見立てることで20世紀前半に台頭した全体主義やスターリン主義への痛烈な批判を寓話的に描いた物語です。

【『1★9★3★7』は事実上の「焚書」となっているらしい】
あるかたからつまらぬ質問があったので書いておく。日本共産党機関紙赤旗による
インタビュー要請・ドタキャン事件についてのわたしの態度はげんざいも0.01ミリも変わっていない。すこし変わったとすれば、この党に以前よりさらに失望したことぐらい。徹底的にダメなのは、この党が相も変わらず、党の内外からの都合のわるい質問、批判を無視、圧殺していることだ。それかあらぬか、君たち日共幹部は、脱いではいけないパンツまで脱いでみせて、みたくもない腐ったイチモツをさらけだしはじめた。選挙目あてのファッショ諸派との野合天皇制にかんする重大な路線転換。わたしの質問には、公式にも非公式にも、なんの回答もなかった。その間、わたしはすこし学んだかもしれない。「あったこと」を「なかったこと」にしてしまう、「集団芸」の薄気味わるい巧みさと、暗黙のうちにみんなでそれをやりとげてしまう手法において、あんたがたはむかしから国家権力あるいはファシストと大差ないのだな、と。けだし情けないのは、みながそれを台本どおりやりぬいて、およそ例外ということがないことだ。『動物農場』の世界をまだはりつけているあなたがたに言うべきことばはない。そのようなことは万万一にもないだろうけれど、日共が政権をとったら、わたしはそれを(もちろん独りで)転覆してみたい欲望をどうしても禁じえなくなるだろうし、あなたがたはそうした衝迫を「反革命」とよんでまちがいなく弾圧してくるだろう。赤旗のインタビュー要請・ドタキャン・沈黙・無視のプロセスには、権力に目がくらんだパルタイの、どうにもならない知的荒廃がありありとみえる。したがってもう書くにもあたいしない。わたしの立場は0.001ミリも変わっていない。正義ぶるスターリニストは、バカな右翼より、よほど手がつけられないときがある。『1★9★3★7』が、あの連中のあいだでは、事実上の「焚書」となっているらしいことを、わたしは光栄におもふ。(辺見庸「日録」2016/04/10

【山中人間話】

【辺見庸『1★9★3★7』書評再掲】去年今年にかけて私宅の西側の窓にわずかに射す光がありました。その光は、人によっては単に陰影の濃い影のごときものでしかないのかもしれませんが、辺見庸の『1★9★3★7』が少なくない人たちに読まれたというこ...

東本高志さんの投稿 2016年4月10日
2015年 ジャンル徹底的無視ベスト10第1位『1★9★3★7』
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