キョウ ふくしま2

5年目の3・11を前にしてメディア各紙、各局は競うようにして「3・11特集」を放映、記事にしていますが、3月6日に放映されたNHKスペシャル「被曝(ひばく)の森~原発事故 5年目の記録~」については以下のような批判的な意見があります。ご参照ください。

なお、同番組は下記で視聴することができます。

被曝(ひばく)の森~原発事故 5年目の記録~
(20160306 - Dailymotion動画) 
はじめに私の感想を少し述べておきます。まず同番組の「被曝(ひばく)の森」というタイトルについてですが、福島県内の森林地帯一帯は除染の非対称地域となっており、同県内の森林地帯は放射能で汚染された状態はいまだに続いており、その意味で「被曝(ひばく)の森」というタイトル自体は実態を反映したもので過大表現はないように思います。

しかし、同県内の居住地域では相当に除染は進んでおり、同県内には2016年2月1日現在の推計で191万320人の人たちが居住している事実(wikipedia「福島県」)。また、福島県内の病院グループが2015年10月8日に発表した報告によれば、「福島県を中心に子供2707人の内部被曝(ひばく)を調べた結果、体内から放射性セシウムが検出されたケースはなかった」事実(日本経済新聞 2015/10/8)。 同県三春町では「コメ、野菜、水道水すべてを避けている」と答えた保護者は約4%にとどまるなど、検査対象者には福島県産を食べている子供が多い」事実(同左)。さらに2011年10月から2012年11月までのホールボディカウンターで3万人以上を調べた「福島県内における大規模な内部被ばく調査の結果」も「子供のほぼ全員、成人の9割以上はセシウムが検出されなかった」という事実(日本学士院紀要 2013年)などを総合すると「福島の甲状腺がんの放射性の影響は考えにくい」(福島県民健康調査検討委員会)という見解には相当の根拠があると思われますが、NHKスペシャルの「被曝(ひばく)の森」というタイトルは、福島県内全体を「いまだに人の住めない被曝(ひばく)の地」という印象を視聴者に与えやすいタイトルになっていて、その点、福島県内住民に対して配慮に欠けるところがあるようにも思われます。  

なかんずく下記でも批判されていますが、「被曝(ひばく)の森」というタイトルが同番組の取材協力者のひとりの東北大教授(福本研究室)の福本学さんからも「サンプル数が少ない、特に放射性セシウム濃度の低い個体数が少ないために相関係数を引くには無理があることは一目瞭然」とまで批判されている非科学的かつ恣意的な「回帰直線」(こちらのツイート参照)なるものを根拠に「被曝(ひばく)の森」というタイトルをつけたのだとすれば、番組ディレクターの非見識は厳しく批判されなければならないだろうと私は考えます。

以下、「被曝(ひばく)の森~原発事故 5年目の記録~」を見ての批判的意見。なお、冒頭で意見を述べているtoriiyoshikiさんは今年のはじめに定年退職したばかりの元ETVディレクターです。同番組はそういうテレビ番組づくりの専門家からも下記のような批判がある、ということです。

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