キョウ ふらんしすこ  

【大統領予備選のゆくえを左右するキリスト教会の動き】
サンダースは善戦を続けている。3月5日は、カンザス・ネブラスカでサンダースが勝ち、ルイジアナでクリントンが勝ち、サンダースが州の数では2勝1敗で勝ち越し。ただ、獲得代議員の数では、ルイジアナが大きいので、クリントン47(みずき注:55)対サンダース55(同左:47)で若干開いてしまった。クリントンの方が7(同左:8)多く獲得したのである。しかし続く6日は、サンダースはメイン州でも勝利し、州の数でいうと、クリントン11対サンダース8にまで追い上げている。これは勝ち続け、州の数だと早晩、サンダースがリードすることになるだろう。これは予備選全体のムードを変える上で大きい効果がある。(略)

さて、状況は後になればなるほど大統領選はサンダースのような人物に有利になる。私は重要な要素として、キリスト教会の動きがあると思う。
教皇フランシスコは2月17日、メキシコ訪問の帰途、機内でトランプについての質問に「それがどこであろうと、壁を作ることしか考えず、橋を架けることを考えない人は、キリスト教徒ではありません」と述べたという。教皇は、昨年9月にアメリカ議会を訪問し、演説したが、その内容は日本では大きく報道はされなかったが、日本のカトリック中央協議会のホームページに載っている。そこですでに南から北に向かう移民問題について述べ、寛容の精神を強くうったえ、しかもネイティヴアメリカンの権利を強く主張し、難民問題についても明瞭に述べている。下記に引用しておく。

「(略)現代社会は、第二次世界大戦以来、空前の規模の難民の危機にさらされています。それにより、わたしたちは深刻な課題と多くの難しい決断に迫られています。この大陸でも、何万人もの人々が自分や自分が愛する人々のために、より良い機会を求めて北に向かっています。わたしたちも、自分の子どもたちのために同じことを望むのではないでしょうか。難民の数だけにとらわれてはなりません。彼らを人として見て、彼らの顔を見つめ、彼らの話を聞き、彼らのために出来るだけのことをしようと努めてください。つねに優しく、正しく、兄弟愛にあふれる態度で彼らに接してください。問題になりそうなことはすべて避けようとする共通の誘惑を退ける必要があります。黄金律を思い起こしましょう。『人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい』」(マタイ7・12)。

平和と平等、弱者への十分な配慮などに満ちた社会を作ろうという教皇の呼びかけは相当に明瞭なものである。こういう呼びかけに一致する主張をしている大統領候補が社会主義者、サンダースだけであるというのが、相当な話だ。ともかく、「We came, we saw, he died」と高笑いするクリントンは、とても枠から外れている。(
保立道久の研究雑記 2016年3月7日

Blog「みずき」:教皇フランシスコのいう「壁を作ることしか考えず」云々はトランプの「(メキシコ国境に不法移民防止の)壁を造る」発言を指していることはいうまでもありません。

【山中人間話】
 

http://www.jiji.com/jc/ci?g=soc&k=2016030700537&pa=f  欧米のジャーナリズム、この国のジャーナリズム。

Posted by 金平 茂紀 on 2016年3月7日
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