キョウ てんのう4

【何か勘違いしていないか】
日本の
多くの護憲「リベラル」が皇太子の誕生日会見の「護憲」発言とやらを絶賛しそれを大手メディアが報道しなかったとか言って怒っている。何か勘違いしていないか。皇室のメンバーが憲法を遵守するのは憲法で定められた当たり前のことであるし、そもそも皇太子は会見で「憲法」のケの字も口にはしていない。昨年の戦後70年に言及したこの部分「私自身も,雅子と愛子と一緒に,7月そして8月に,戦後70年に関連した特別企画展などを訪れました。そこでは,戦争の記憶を風化させることなく,次の世代,さらにその次の世代に語り継いでいくべく,様々な展示や講演などが行われておりましたが,改めて過去の歴史を学び,戦争に至った背景や,戦時中の惨禍,戦後の荒廃から立ち直る上での人々の並々ならぬ努力についての理解を深め,そして平和の意義について真摯に考えるよい機会となりました。」について言っているのだったらそれは、その通り、戦争の歴史を学び平和を真摯に考えている、と言っているのであってそれ以上のものでもそれ以下のものでもない。

日本の「護憲」派が、天皇や皇室のメンバーを持ち上げて安倍に対抗しようとしているのだったらそれこそ違憲的行為である。勘違いもはなはだしい。天皇は国民の象徴に過ぎず国民の上に立つものではない。これが戦争の教訓にもとづいて戦後日本が採用した日本国憲法の根幹「主権在民」の鉄則である。これらの「護憲」派は天皇や皇室を持ち上げることによって、天皇を改憲で「元首」としようとしている自民党に加勢している。「護憲」派は、皇室の力などそもそもあってはいけないものを借りようとせず、主権が存在する自らの責任と自らの力において憲法を守り、違法、違憲の「安保法制」廃案に向けて努力すべきである。(
Peace Philosophy Centre 2016年2月29日

キョウ しんきゅうじょう

【離反する人たちが目立って来ました。当然のことでしょう】
一部の政党支持者の大人たちや、大人たちが持ち上げてひきまわしてきた
若者グループ内部にも、新九条なる改憲別働隊が増えていて、離反する人たちが目立って来ました。当然のことでしょう。(内海信彦 2016年2月28日

これらの改憲発言は、実は「護憲派」から出てきた『戦後日本が平和国家のあるべき姿として受け入れてきた「専守防衛の自衛隊」を明確に位置づける。解釈でも明文でも、安倍流の改憲を許さないための新9条』という、新9条論とそっくりです。護憲派の有力な識者たちが次々と「解釈の余地のない新9条を作る」と言い出したものだから、改憲派に便乗されているわけです。立憲主義を貫くために憲法違反の状態をなくすっていうんですが、新9条を作るってのは、つまり改憲するってことですからね。もはや純粋な護憲派じゃありません。新9条論に反対する。立憲主義の理想は達成できず、危険な改憲に利用されるに決まっていて非現実的

さて、これらの改憲論のまず第一におかしいのは、法律というのはどれだけ緻密に規定しても必ず解釈の余地はあるのであり、さらにいえば、憲法の場合には解釈の余地があった方が時代に即した人権保障ができるということです。たとえば、日本国憲法ではプライバシー権や環境権などの新しい人権は具体的に名前を挙げては規定されていないのですが、これらの人権は憲法13条後段の「幸福追求権」の中身として保障されると解釈されています。(略)「幸福追求に対する権利」というように弾力をもって規定されているからこそ、名誉権や人格権などどんどん新しい中身が盛り込めるのです。次におかしいのは、理想と現実がかい離しているから、立憲主義の立場から現実に条文を合わせるという発想です。だったら、憲法では法の下の平等が規定されているのに、男女間の諸問題は日本国憲法制定以来70年間不平等のままだから、法の下の平等の条文から「性別」を除こうという話になりますか?(略)

とにかくどこでもいいから憲法を変えたい。現実は日本国憲法に規定されている条文通りに行っていないことが多々あります。だからこそ、憲法が必要なのだともいえます。憲法によって権力の手を縛るのが立憲主義なのに、現実が条文とかい離しているから条文を緩くするというのでは、立憲主義の精神にむしろ反します。確かに自衛隊は憲法9条2項に明らかに違反する存在です。しかし、自衛隊を保有すべきだという意見が多数である。だからといって、わかりにくいからとか現実にあわないからといって9条の方を変えてどうするんですか。憲法の条文に現実が満たないからと言って条文の方を下方修正ばかりしていては、ちっとも世の中が良くならないではないですか。自衛隊を9条の条文に明記すれば、より平和になりますか?憲法の要求水準を下げたら、現実はさらに悪くなるでしょう。わかりにくいままで結構。我々は理想を現実に合わせるのではなく、理想を目指して現実を変えていくべきなのです。だからといって、憲法の解釈をいきなり変えて、実質的な改憲をしていいというものではない。』(
徳岡宏一朗のブログ 2016年2月28日

【山中人間話】
 
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