おそらくいま日本語で読めるバーニー・サンダースに関するもっとも包括的な論攷「バーニー・サンダースの台頭」(宮前ゆかり『世界』2015年12月号全文)を含むTUP(平和をめざす翻訳者たち)速報994号 2016年2月9日所収)のご紹介です。


同記事は、「99%からの異議申し立てが始まっている」という藤澤みどりさんの「前書き」と宮前ゆかりさんの「バーニー・サンダースの台頭:民主党と無党派先進左派の狭間」という本文から構成されています。

ご一読をお勧めします。
 
なお、以下のハフィントンポスト日本版の記事も上記の論攷と対比的に読む限りにおいて有益です。この畑恵氏(元参議院議員、元NHKキャスター)の記事はサンダース民主党大統領候補を共和党大統領候補のトランプ氏と同等の位置づけで「過激な右翼と革命的左翼-両極端のポピュリスト候補」とし、サンダースの健闘をも「悪夢のようなシナリオ」と形容しています。
その畑恵氏のポピュリズムの定義は「ポピュリズムとは、一般大衆の利益や権利、あるいは不安や恐怖を利用して大衆の支持を獲得し、既得権益層(エスタブリッシュメント)やエリートで構成される体制や知識人などからイニシアティブを奪還しようとする政治手法や政治的運動を意味します。日本語では大衆迎合主義とも訳され、衆愚政治と同義で使用されることもあります」というもののようです。
 

畑恵氏の論について、上記TUP記事の執筆者のひとりの藤澤みどりさんは以下のように批判しています。もちろん、私も、藤澤みどりさんの畑恵批判に賛意を表します。


なお下記に保立道久さん(東大史料編纂所名誉教授)のサンダース現象に関するここ2、3日のツイートをご紹介しておきます。サンダース現象は、アメリカの今日的な政治現象というばかりでなく、そのアメリカという国の地殻の奥深いところでいまなにが起きているのか、なにが起きようとしているのか。さまざまな意味で知的考察の対象となりうる現象です。これまでも保立さんはサンダースのパレスティナ問題の認識について考察を加えていますが、ここではアメリカの「反知性主義」の問題とサンダースとアフリカ系アメリカンの関係を分析的に検討しようとしていて、興味深いものがあります。

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