キョウ さんだーす6

Blog「みずき」:サンダースの「イスラエル擁護発言」は知りませんでした。「アメリカが本当に画期的に変わるには、中東の騒乱の源になっているパレスチナはじめ対外政策の変化が不可欠」だと私も思います。しかし、サンダースを過剰に評価するべきではないことはもちろんですが、サンダース現象はいまのアメリカの底流に蠢動している巨大なマグマようなものの一端を私たちの目に見える形で垣間見せてくれました。そういう意味ではやはり「画期」の端緒とはいえるでしょう。私はしばらくはその端緒のゆくえを見守りたいと思っています。

【熱烈なサンダース賞賛への疑問】
サンダースが掲げる格差是正・再分配強化等の経済政策にはもちろん大賛成です。彼が当選したら、ネオリベ思考にどっぷり漬かったメディア、そしてそのメディアに洗脳されてもはやネオリベ以外の価値観を持てなくなっている多くの日本人に衝撃を与えることになるかもしれません。しかしながら、ご紹介されているFB記事のような熱烈な賞賛には素直に共鳴できません。それはサンダースの外交政策、特にパレスチナ問題に対する姿勢に不審を感じるからです。

昨年11月の米ローリングストーン誌のサンダース候補ロングインタビューからパレスチナ問題に関わる部分を引用します。
 
聞き手:How would President Sanders approach Israel?
サンダース:The United States will support the security of Israel, help Israel fight terrorist attacks against that country and maintain its independence. But under my administration, the United States will maintain an even-handed approach to the area. I believe in a two-state solution, where Israel has security and the Palestinians have a state of their own. The United States has got to work with the Palestinian people in improving their standard of living, which is now a disaster, and has been made much worse since the war in Gaza.

聞き手:You've said of Netanyahu, "I'm not a great fan." What's your issue with him?
サンダース:Do I think that Netanyahu overreacted? Yes, I do. War is terrible unto itself. But I think that Israel overreacted and caused more civilian damage than was necessary. They have very sophisticated weapons systems. They make the case, and I respect that, that they do try to make sure that civilians are not damaged. But the end result was that a lot of civilians were killed and a lot of housing was destroyed. There was terrible, terrible damage done.


二国共存を主張してはいますが、まずはイスラエルの安全、イスラエルをテロから守る事を強調しています。二国共存もオバマが既に提唱していることですから、基本的にオバマの路線を継承するということでしょう。もっと失望させられるのは
ガザ攻撃についての見解で要するにネタニヤフは過剰反応でやり過ぎたということです。イスラエルの攻撃自体については正当性を認めているのは明らかです。尚、当時YouTubeにアップされた動画を見た人によると、2014年の夏ガザ空爆の最中に行われたタウンホールでの集会でサンダースは強くイスラエルを擁護する発言を行っていたそうです。パレスチナ連帯キャンペーンに加わるイギリス労働党のコービンとは随分違います。

サンダースはイスラエルにあるコミューン「
キブツ」で社会主義を学んだと言ってますが、その理想郷のようなキブツもパレスチナ人から奪った土地に建設されたものという意識はあるのでしょうか。アメリカは、国内の貧困格差・人種差別も確かに深刻なのですが、それでも言論・表現の自由や情報の公開性などやはり民主国家だと感じさせることが多々あります。しかし、これほど自由と民主主義のもとに他国の人々の主権や生命をふみにじってきた国はありません。アメリカが本当に画期的に変わるには、中東の騒乱の源になっているパレスチナはじめ対外政策の変化が不可欠です。しかし、残念ながら今のところサンダースの言動からはその可能性を感じられないのです。

さきほど投稿したコメントでふれた未確認のYouTube動画ですが確認できました。
 
https://www.youtube.com/watch?v=Vf2cCdgwgoM

500人のパレスチナの子どもが殺されたことに強い衝撃を受けたパレスチナ人たちの抗議に対し“shut up.”と返すサンダースが見られます。(
田中純子 2016年2月5日

【山中人間話】
 
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