ろうそくを灯しに出かけます。 1.17阪神・淡路大"人"震災についての心のうちでの決着はいまだについていない。明かりを消して眠れるようになったのは、数年前のこと。だれに対しても復興未だ成らずと言いつづけようと、あらためて思う。

Posted by 都藤 邦 on 2016年1月16日

【震災で止まった時計】
時を刻まなくなった時計は寂しい。街のシンボルの大時計となればなおさらである。時のまち、兵庫県明石市の市立天文科学館の塔時計は21年前のけさ、地震の起きた5時46分に止まった。1カ月後に応急修理されたが、もうガタは来ていた。市は館の改修を機に交換すると決めた。「廃棄するなら譲っていただきたい」。声を上げたのが数キロ先にある神戸学院大学である。「教員や留学生を失い、火災まで起きた。同じ東経135度線に接する大学として、地域の共有財産にしたいと願い出ました」。移設に奔走した宮本善弘・元大学事務局長(69)はふりかえる。直径6メートル強、重さ4トンもある大時計。塔から外すときは、クレーンで中空に3分間静止させ、明石の街に別れを告げた。車の荷台に載るよう文字盤を4分割し、交通量の少ない深夜に運んだ。修繕して再び時を刻み始めたのは1997年春。被災から2年が過ぎていた。「震災を風化させないという決意のシンボル。2千万円の費用は安くありませんが、思いは学生たちに伝わりました」。大震災に見舞われた東北へは在校生数百人が支援に向かった。被災者にやさしい避難食の研究が進み、小中学校に出向く防災授業も盛んだ。阪神大震災の直後に詠まれた句がある。〈その時に止まりし時計冴返(さえかえ)る〉吉田松籟。あの朝5時46分、いったいどれほどの時計が枕元や壁で針を止めたことか。いったいどれほどの時計が持ち主を失ったことか。目を閉じて21年前の喪失を思う。(
朝日新聞「天声人語」2016年1月17日

【宜野湾市長選挙告示】
米軍普天間飛行場の閉鎖と名護市辺野古への新基地建設の是非が最大の争点となる宜野湾市長選挙が、17日告示される。2期目を目指す現職の
佐喜真淳氏(51)=無所属・自民、公明推薦=と、新人で翁長県政与党の支援を受ける志村恵一郎氏(63)=無所属=による一騎打ちとなる見通しだ。米軍普天間飛行場は71年前、米軍が住民を収容所に隔離する中で強制的に建設された。1996年の返還合意からことしで20年を迎える。佐喜真氏は2012年の市長選で、県外移設を公約して当選した。しかし13年には県内移設を事実上容認する姿勢に転じた。今回は移設先への言及を避けつつ「早期返還」を強調、辺野古移設を推進する政権与党からの支援を受ける。志村氏は「辺野古新基地建設阻止」を掲げる翁長県政と歩調を合わせ「辺野古移設は危険性の放置でしかない。名護市に痛みを押し付けてはいけない」と強調する。辺野古移設によらない「無条件の閉鎖撤去」を主張している。選挙戦を通じて佐喜真氏には辺野古の賛否と早期返還への道筋の提示を求めたい。志村氏も無条件閉鎖・撤去に向けた取り組みを具体的に説明してほしい。

一方、選挙結果は安倍政権が強行する辺野古への新基地建設に影響を与えるはずだ。しかし、
安倍晋三首相は最近になって「安全保障に関わることは国全体で決めることだ。一地域の選挙で決定するものではない」と述べた選挙前から選挙の意義を失わせるだけでなく、地方自治を否定し、自己決定権を無視する発言だ。本来なら、より豊かな市民生活の在り方が主要争点になるはずだが、宜野湾市民は常に米軍基地を問わざるを得ない環境に置かれてきた。一地域に外国の基地を過重負担させてきた国家に責任がある。「沖縄の方々の気持ちに寄り添う」(安倍氏)という衆院での発言がしらじらしく響く。普天間問題以外にも、県内で2番目に多い待機児童解消など子育て支援、産業振興、医療・福祉、まちづくりの方向性など明確な主張と政策を有権者に提示してほしい。言うまでもなく民主主義の基本は選挙だ。主権者は選挙を通じて意思表示する。有権者の1票が、宜野湾市、ひいては沖縄の未来を築くことにつながることを肝に銘じたい。(琉球新報社説 2016年1月17日

【山中人間話】

<シンポジウム・後藤健二さん殺害事件から1年~ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか>を聴いた。真摯な内容だった。だが出口はそう簡単には見えない。僕は、個人的には、権力の横暴よりも、メディアの側の自発的隷従・忖度が今現在の最大の病巣だと考えている。戦地取材・危険地報道を困難にしているのは、<奴ら>ではなく<我ら>の側である。

Posted by 金平 茂紀 on 2016年1月15日
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