キョウ ひひょうとひはん

2016年1月6日~2016年1月15日
*各参照記事の標題(見出し)はBlog「みずき」によります。

2016.01.06 今日の言葉 ――党勢拡大や国民連合政府構想推進のためとする「大所高所」(スタンド・バイ・ミー)に立っての天皇制やナショナリズムへの妥協。残念と言わざるを得ない。 

【参照記事】
・「日の丸・君が代」強制不服従の教員たちの悲しみ
澤藤統一郎の憲法日記 2016年1月4日) 
・一枚岩の2つの政党(共産党、公明党)の右傾化が甚だしい
きまぐれな日々 2016.01.04
・共産党が天皇制国家に「詫び証文」を入れた歴史的な日付
大田英昭 2016年1月6日
2016.01.07 今日の言葉 ――1848年革命以来、共産主義者同盟、そして共産主義者が皇帝(天皇)にこうべを垂れ、拝謁したことは前代未聞、あり得ない無様な醜態です。これが右傾化でなくて何なんでしょうか。
 
【参照記事】
・民主集中制の名のもとで批判精神を奪い、中央官僚への隷従を強いてきた悲惨な結末
内海信彦 2016年1月6日
 
2016.01.07 安倍政権批判以前の問題としてシールズ人気にあやかろうとするだけで市民の切実な批判には応えようとしない市民連合運動や野党共闘路線は多数の市民の信をけっして得ることはできないだろう。少なくとも私は支持しない。
 
【Blog「みずき」コメント】
流行語大賞の選定方法がおかしいという問題はさておいて、昨年の同流行語大賞のトップテンに選ばれた「SEALDs」人気にあやかり、同年12月に結成されたばかりの市民連合をシールズ人気の次の切り札として売り出そうとする気配が濃厚です。一昨日の5日には初の市民連合の街頭活動が東京・新宿駅前でありましたが、同街頭活動にはシールズなどの市民団体のほか共産党、社民党、民主党、維新の各政党代表も参加して演説をしています。もちろん、それぞれの政党にはそれぞれの思惑があっての参加でしょうが、この市民連合の結成には共産党の「国民連合政府構想」の提唱と密接なつながりがあると見てよいでしょう。同構想の提唱を抜きにして市民連合の結成は考えられないという意味においてです。市民連合の売り出しに共産党がもっとも熱心であることからもそのことはわかります。
 
2016.01.08 今日の言葉 ――被害国の過半の国民が拒否し、廃棄を求めている日韓合意をメディアだけでなく共産党までがこぞって「前進」と評価する日本社会の光景に私は今暗澹たる思いを募らせている。
 
【参照記事】
・今は「戦争法廃止」の一点に注力する時だから、で説明がつくか?
醍醐聰のブログ 2016年1月7日
 
2016.01.09 今日の言葉 ――宮中の「歌会始」の選者が赤旗「歌壇」選者になるのは初めてのことだ。これは、「赤旗の勝手、今野寿美の勝手でしょ」で済む問題なのだろうか。「共産党綱領」の規定と精神に反することではないか。
 
【参照記事】
・異を唱える者を「無視」という形で排除する「『自覚的』民主主義政党」とはなにか
内野光子のブログ 2015年12月29日
 
2016.01.09 「週刊金曜日」の自滅と「赤旗」の辺見庸インタビュー・ドタキャン事件のひとつの顛末 ――「週刊金曜日」読者会なるものがいまだに続いている「無知のきわみ」を私は長年の友人として嘆かざるをえません。
 
【Blog「みずき」コメント】
辺見庸著『1★9★3★7』初版(金曜日)に大幅加筆した増補『1★9★3★7』(イクミナ)が2016年1月下旬に、河出書房新社から刊行されることになったようです。すでに辺見庸は「赤旗」の辺見へのインタビュードタキャン事件に関して、株式会社金曜日社長の北村肇氏が「『事実確認』ができない、ウラもとれないので週刊金曜日では記事化しない、日本共産党にも抗議しない」とふたたび明言したことにともなって同「週刊金曜日」に絶縁状のようなものを叩きつけていましたが、『1★9★3★7』の著作も週刊金曜日から「増補版」という形で河出書房新社の発行に変更した模様です。「『おかしい』と少しでも異を唱えると「無視」をするという形で、排除する」という不埒(非民主主義的)な方式は「赤旗」の辺見へのインタビュードタキャン事件から波及して「週刊金曜日」という「革新の雑誌」であることを売り物にしている雑誌社にも伝播している。もちろん、そういうことどもへの抗議としての今回の増補『1★9★3★7』(イクミナ)の刊行と思われます。以上は、日本共産党と週刊金曜日の一蓮托生の自滅に関するお知らせの続きというべきものです。
 
2016.01.10 今日の言葉 ――国会開会式出席の理由として志位共産党委員長のあげる「三十数年来の開会式での天皇発言の内容に憲法上の問題がなくなっている」というこの党の弁明も事実と相違する。
 
【参照記事】
・27年前にも天皇明仁の「国政に関する政治的発言」はあった
アリの一言 2016年01月05日
 
2016.01.11 今日の言葉 ――韓日両国政府が手を組んで被害者に「もうこれ以上は言うな」と押さえ込む構図を作った。今回の合意では慰安婦問題は解決されない。白紙に戻してもう一度考えなければならない。
 
【Blog「みずき」コメント】
日本軍「慰安婦」研究の第1人者の吉見義明さんのインタビューに応える形の論は、日本共産党が先の日本軍「慰安婦」問題に関する日韓外相会談を「前進」と評価した直接的な同党の認識批判ではありませんが、内容的には同党の認識とはまったく逆の認識を述べており、間接的な同党の認識批判といってよいものです。
 
【参照記事】
・「前進」といえるものではなく明らかに河野談話より後退している
吉見義明「ハンギョレ」2016.01.08
 
2016.01.11 「『週刊金曜日』の自滅と『赤旗』の辺見庸インタビュー・ドタキャン事件のひとつの顛末 ――『週刊金曜日』読者会なるものがいまだに続いている『無知のきわみ』を私は長年の友人として嘆かざるをえません」記事の余滴として
 
【Blog「みずき」コメント】
だから、私は、共産党の「右傾化」のさまが腹立たしいし、許せないのです。昨年末から今年にかけて共産党批判を続けているのはそういう理由からです。そして、私が共産党批判を続けているのは同党を見限ってはいないからです。ないしは見限ってはお終いだと思っているからです。ほとんど期待はしていませんが、澎湃として共産党内から同党中央批判、ないしは同党の非民主主義制度としての(同党の最大の害悪だと私は思っています)民主集中制批判が出てくることを私は期待しています。というより、期待せざるをえません。いまのところ、他になしうる方法を私は知らないからです(このままの事態が続くようであれば有志を結集して新左翼政党の立ち上げも考えなければならないときがくるかもしれません)。
 
2016.01.12 今日の言葉 ――共産党がすべきことは天皇がいる国会開会式に出席することではない。共産党の「野党共闘」は筋が悪すぎる。
 
【Blog「みずき」コメント】
札幌市の弁護士の猪野亨さんの共産党の国会開会式出席批判はこれまで紹介した論者の同党の「綱領」的立場から見た原則論的批判とは異なり、政局論的見地からの批判というべきものです。すなわち、猪野さんは、今回の同党の国会開会式出席は政権入りしたいためのパフォーマンスにしか見えない。これでは到底共産党支持も拡がらないだろうとみなします。共産党の国会開会式出席問題は政局論的見地から見ても評価できないというのが猪野さんの見方です。
 
【参照記事】
・鈴木宗男氏に自民党候補を推すことの口実を与えたのは共産党です
弁護士 猪野 亨のブログ 2016/01/10
 
【Blog「みずき」コメント】
先に「歌会始」の選者が赤旗「歌壇」の選者に決まったことに対して警鐘を鳴らした歌人の内野光子さんは今度は保阪正康(作家)と半藤一利(同)の天皇美化発言をとりあげ、その「反動」的役割の本質を見取ることができず、保阪、半藤らを一貫した堅固不抜な平和主義者、民主主義者のようにいたずらに過剰評価してきたいわゆる民主勢力(端的に言えば共産党)の政治的、社会的、文学的な批評精神力の著しい劣化、すなわち、ものを見る目のなさについて警鐘を鳴らしています。内野さんの1月11日付けの論はこうした共産党の社会事象全般への批評精神力と認識力の劣化の積み重ねが今回の共産党の国会開会式出席につながっているという同党批判の延長にある論といってよいでしょう。
 
【参照記事】
・政権の政治・経済政策の欠陥を厚く補完する役割を担う「天皇美化」の危険性
内野光子のブログ 2016年1月11日
 
2016.01.13 今日の言葉 ――しかし、私自身は、強い違和感を覚えます。「慰安婦」問題に関する安倍政権の認識が微動だにしていないことは日韓合意直後からの安倍首相の数々の発言が如実に示すところです。
 
【Blog「みずき」コメント】
古くからの革新統一戦線論者の浅井基文さん(元外交官)の見方も共産党の今回の志位談話の見解と見方を異にする間接的な共産党批判の見解と見てよいでしょう。共産党の志位委員長は8日、国会開会式出席問題についてBSフジ『プライムニュース』のキャスターの「古くから共産党を支持している皆さんとかはね、どうなんだという声はあがってこない?」という質問に「全体は肯定的に受け止めていただいていると思う。中には理解出来ないという方も」などと答えていますがいつまで「井の中の蛙大海を知らず」の故事の状態を続けるつもりでしょうか? あるいはいつまでそうしていられると思っているのでしょうか? 同党はもはや志位談話を否定する同党党員、シンパサイザーを含む革新的知識人の「良識」の網に包囲されている状態といってよいのです。
 
【参照記事】
・日本のメディアと野党の肯定的評価に強い違和感を覚える
浅井基文のページ 2016.01.10
 
2016.01.14 今日の言葉 ――慰安婦問題について日韓両政府が合意に達したというニュースに接し、思い出したのは二〇〇七年四月の安倍晋三首相とブッシュ米大統領の共同記者会見での奇妙なやりとりでした。
 
【Blog「みずき」コメント】
下記の中野晃一さんの論を紹介している都藤邦さんはこの中野さんの論について「日韓合意を勝手に「前進と評価」した志位氏へのやんわりとした異論か」と評しています。都藤さんによれば、中野さんは同日付けの「女性・戦争・人権」学会の声明「日本軍「慰安婦」問題の日韓合意に深刻な危惧を表明します」 にも「いいね」をしているようです。中野さんは今年の元旦の赤旗でも共産党の志位委員長と「政党と市民グループのキーマン」同士として新春対談をしている「いま」を代表する共産党系の学者です。そうであればなおさら中野さんは同「異論」は「志位談話」への異論であることを明確に述べるべきだったでしょう。それが同党から「市民グループのキーマン」として評価される人の責任というべきではないか。いずれにしてもこのように同党自身が「時の人」として最大限評価する「身内」からも批判されるような「志位談話」は一日も早く撤回し、自らの認識の誤りをいさぎよく認めるべきでしょう。それが自らもいう「民主主義政党」のありかたというべきものではありませんか?
 
【参照記事】
・勝手に決めないで
中野晃一 2016年1月12日
 
2016.01.15 今日の言葉 ――今回の「日韓合意」は日韓政府が請求権問題は「完全かつ最終的に解決した」とする協定を結んだ五十年前の躓きの亡霊を見るかのようだ。
 
【Blog「みずき」コメント】
下記の論攷で米山リサさんは「旧植民地支配の仕組みを引き継ぎ、その米国に日本は付き従うという冷戦レジーム(体制)」の問題にまで遡ってより根本的に今回の「日韓合意」を批判しています。すなわち、今回の「日韓合意」は「むしろ戦後の冷戦体制を完結させつつある」一環としての日米韓政府の「他者を抹殺する攻撃的なナショナリズムに直結する」行為である、と。ここでも日韓合意を「一定の前進」と見る「志位談話」との認識の乖離は明らかです。なお、当時、女性国際戦犯法廷に関する番組を担当した元HNHKディレクターの永田浩三さんによれば、上記の米山リサさんの文章の末尾に出てくる「勘ぐれ、おまえ」という文句は、「2001年1月、ETV2001の放送前日に、安倍晋三内閣官房副長官がNHK松尾武放送総局長に言ったとされる有名なセリフ」だということです。
 
【参照記事】
・「日韓合意」は冷戦レジーム(体制)の温存の現れにほかならない
米山リサ「東京新聞」2016年1月14日
 
参照記事出所一覧:
・澤藤統一郎の憲法日記
・大田英昭のブログ
・徳岡宏一朗のブログ
・アリの一言
・日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
・街の弁護士日記 2015年12月29日)
・OCHLOS(オクロス)
・全国民ジャーナリスト宣言!noせんそうママ
・鄭栄桓ブログ
・浅井基文のページ
・時事解説「ディストピア」
・きまぐれな日々
・内海信彦フェイスブック
・醍醐聰のブログ
・内野光子のブログ
・吉見義明「ハンギョレ」
・弁護士 猪野 亨のブログ
・中野晃一フェイスブック
・米山リサ「東京新聞」
・Blog「みずき」
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