キョウ ヤスダ2

【お金で解決しようと持ちかけるニルス・ビルトの行為は無思慮で非常に危険】
きょう、
常岡浩介さんがテレビ「いま世界は」で安田純平さんの件でスタジオ出演した。(略)安田さんの件は、事柄の性質上、たくさんの事実が公表されていないため、多くの誤解を招いている。常岡さんが語った範囲で、今の事態にいたる経緯を書いておこう。
安田さんの救出には、複数の民間人がかなり深く関わっている。私が知っているだけで、常岡さん、そして今回の騒動を起こしたニルス・ビルト氏以外にも、武装勢力のメンバーにコンタクトできる日本人N氏、在日シリア人のS氏などがそれぞれの人脈と手法で動いていた。いくつもの民間人ルートが独自に動いていたことが今回の騒動の一つの背景になっている。つまり、それぞれが全く連携を持たないため、人命にかかわる重大事でありながら、そのうちの無思慮な一部が突出して騒動を起こす事態を阻止できないのだ。こういう場合、「普通の国」では、政府が乗り出して民間と連携しながら交渉にあたるものだと思うが。6月23日に国境を超えてシリアに入った安田さんを拘束したのは、実はヌスラ戦線の直轄部隊ではなかった。

そこはヌスラ戦線の影響下にあるものの、雑多な武装グループが活動しており、地域の「主(ぬし)」であるヌスラ戦線とは付かず離れずに共存している。安田さんを拘束したのはそんな一集団、しかもあまり「たちのよくない」利権屋集団だった。安田さんを救出しようとする日本のあるグループから、ヌスラ戦線に対して、安田さんの身柄を安全に確保するよう要請したことで、「事件」が起きる。安田さん拘束を知らなかったヌスラ戦線本体は、勝手に外国人を捕まえたその集団の行動に怒り、部隊を派遣、攻撃を加えて、安田さんの身柄を奪った。この戦闘では死者も出ている。日本側からのメッセージがヌスラ戦線を動かしたわけで、こういうルートを持つ民間人が日本にいるということ自体すごいことだなと思う。12月10日時点で、安田さんと3人のスペイン人はヌスラ戦線の拘束下、元気に生存していることが確認されている。(略)

なぜ拘束が長引いているのか。常岡さんの推測はこうだ。いまヌスラ戦線の政治的立場は微妙だ。アサド政権とも「イスラム国」とも激しく戦いながら、和平交渉には加えられていない。米国からはテロ組織扱いされ、ロシアの空爆目標になっている。不透明な今後のためにカードとしてキープしているのではないか。安田さん救出の展望は今後の交渉いかんだが、きのうのブログで紹介したように、ヌスラ戦線は身代金を取らないで「人質」を解放したことがある。お金をからませない形でヌスラ戦線に安田さんを解放させようと努力してきた常岡さんたちから見れば、お金で解決しようと(しかも、家族と連絡もしないで)持ちかけるニルス・ビルトの行為は、無思慮で非常に危険なものだ。お金をもらえるほうがよい、とヌスラ戦線が考えて、ほんとうに身代金要求をしてきた場合、日本には払う人がいない。政府は払わないし(払わないという方針自体はそれでよいが)、家族には支払い能力がないからだ。これでは、安田さんの生命はリスクにさらされる。(
高世仁の「諸悪莫作」日記 2015-12-27

【アホさ加減が際立つ千代田区長諮問審議会の答申】
毎日新聞2015年12月24日≪東京都千代田区が区議1人当たり月15万円の政務活動費のうち10万円を報酬に組み込むことを検討している問題で、石川雅己区長の諮問を受けた区の審議会が24日、使途の報告を義務付ける政務活動費制度は廃止すべきだとして組み込みを認める答申を出した。≫「使途の報告を義務付ける政務活動費制度は廃止すべきだ」すごい提言。千代田区議会の政務活動費の使途をチェックするために千代田区議会が議員提案でつくった、政務活動費交付額等審査会を区長の諮問会議が廃止すべきだ、と提案。議会を完全に嘗めてかかっている。笑止千万。アホらしくて嗤うしかない。現在の千代田区議全員にアンケートや聴き取り調査さえしないで、こういう答申を出す審議会の委員たちのセンスを疑う。議員なんて金さえくれてやればどうにでもなる。区長の狙いがみえみえだ。そんな区長のお先棒担ぎに軽く乗ってしまう審議会の委員たちはとても区民の代弁者とは言えない

≪千代田区の「政務活動費の報酬振り替え」問題が、高まる批判の中、実施に向けて手続きを一つ越えた。ところが、振り替えてもらう側の区議会では批判を恐れてか、実施に否定的な声が強まっており、実現するか流動的になってきた。≫そうだろうか?≪区議会は24日、戸張孝次郎議長(自民)名でこんなコメントを出した。「千代田区議会は、答申には一切かかわっておりません」 ≫一切関わっていない・・・≪取材に応じた戸張氏は「議会もかかわっていると思われ、いい迷惑だ。区長の相談には乗らない」と話し、答申通りの条例案が出された場合、審議に応じないとした。一部議員の答申への関与の有無を問うと、「そこは分からない」と答えた。≫審議に応じないかどうかは議長の独断では決められない。それが議会の合議制たるゆえんだ。一部議員の答申への関与の有無は「わからない」という。一部議員が多数なら、議会は条例案を可決成立させるだろう。

≪区議会のコメントは「(政務活動費の)透明性の確保に逆行するものだ。報酬は仕事への対価。政務活動費は調査活動のための必要経費で全く性格を異にする」などと答申を否定し、「到底受け入れることはできない」と結んでいる。戸張氏は「内容は全会派に相談した」と述べた。≫このコメントの指摘は正しい。答申のアホさ加減が際立つ。(略)≪千代田区議の政務活動費を巡って、不適正支出の返還請求訴訟を起こしている区民の男性(70)は「答申に10万円を報酬にする根拠が示されていない。単なる数字合わせで言葉もない」とあきれていた。≫この条例案が成立した先の千代田区には区長の独裁政治とこれに追従する翼賛議会しかない。(
弁護士清水勉のブログ 2015-12-25

【山中人間話】

長春の「有軌電車」(路面電車)。現在2路線が運行中。「満洲国」の国都「新京」の都市計画では、公共交通機関として地下鉄と路面電車が予定されていたが、総力戦に伴う資金不足のため地下鉄計画が頓挫する一方、1941年から路面電車の運行が始まった...

Posted by 大田 英昭 on 2015年12月27日
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