キョウ ヤスダ
                                                                                               (写真:ロイター/アフロ)

【安田純平さんの身の安全と健康、そして一日もはやい帰国をいのる】
あるグループの声明で、ジャーナリスト安田純平さんの拘束事件が一斉にマスコミに出た。《(略)国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)は22日、フリージャーナリストの安田純平さん(41)がシリアで武装勢力に拘束されているとして、早急な解放を求める声明をホームページに掲載した。安田さんの救出に向けてあらゆる手段を取るよう日本政府に促している。声明によると、武装勢力は身代金要求に応じなければ殺害するなどと脅迫している。 安田さんの知人らによると、安田さんは6月下旬にトルコ南部からシリアに入った後、連絡が途絶えた。フリージャーナリストの常岡浩介さん(46)は「私が知る限り、安田さんに関して身代金の要求はない。国境なき記者団の声明は信ぴょう性に疑問があると思う」と話している。》
安田さんがシリアで拘束されたこと自体は、すでにいくつかのメディアで出ていたし、報道に携わる人々にはよく知られていたが、今回の「国境なき記者団」の声明のポイントは以下だ。《きのう「国境なき記者団」がつかんだ情報によれば、安田氏を拘束している犯人らは身代金支払いカウントダウンを開始しており、支払わない場合、安田氏を殺害するか、他のテロリストグループに売り渡すという。》身代金のカウントダウン!? この情報が正しければ、いまは緊急事態。安田さんの生命に刻々と危機が迫っているということになる。しかし、その情報が正しいかどうか全く分からない。記事の中で、ジャーナリスト常岡浩介さんが「国境なき記者団」の声明の内容の信憑性に疑問を投げかけている。安田さんの家族にも日本政府にも身代金要求など来ていないという。(略)情報は未確認のままだ。今回の「カウントダウン」情報には、どうやら裏に仕掛け人がいる気配がする

安田さんは
信濃毎日新聞の記者からフリーに転身したジャーナリストで、2002年以降、アフガニスタンやイラクを取材し、04年4月、イラク武装勢力に拘束されるという体験をしている。07年には、労働者としてイラクの建設現場や軍関連施設で働き、『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(集英社新書)を執筆。2012年以降、シリア、イラクを精力的に取材してきた。私は3年前、シリアで自由シリア軍に従軍した安田さんの取材をTBS「報道特集」にプロデュースしたのだが、深い取材のすばらしい内容だった。実は、今年5月下旬にトルコに入った安田さんは、現地から取材方針について私のアドバイスを求めてきた。シリアに入るか、イラクに行くか、決めかねながらトルコ南部の国境地帯で取材していた。特にシリアは越境が難しいといっていた。6月中旬には、かなりのスクープネタの取材に成功したと報告を受けたので、シリアにもイラクにも入らずにそのまま帰国するだろうと思っていた。あとで分かったのだが、安田さんは急にシリアに入るルートを見つけ、6月23日に徒歩でシリアに入っていた。そして直後に、あるイスラム過激派武装集団に拘束された。きょうでちょうど半年だ。身の安全と健康、そして一日もはやい帰国をいのる。(高世仁の「諸悪莫作」日記 2015-12-23

【山中人間話】

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