キョウ カラマツ林

Blog「みずき」:なにやら今日の「リベラル・左派」界隈が賑わっています。なんでも昨日の宮城の県議選で自民党が過半数を割り、共産党が議席を倍増させた。次の参院選での自民党の敗北を予兆させるできごとであるとのこと。しかし、私の感想は「賑わい」の感覚には遠い。どちらかというと憂いっぽいもの。というのも、下記の元朝日新聞コラムニストの早野透さんの志位共産党委員長評価は好意的なものです。その中で早野さんは志位さんを「らんらんぎらぎら」と評しています。「らんらんぎらぎら」というのは「政権を奪いあう権力闘争」の人を評する早野さん用語です。志位さんは早野さんの目にはデモクラートでもコミュニストでもなく「権力闘争の人」と映っているのです。これは皮肉なことというべきではないでしょうか。その評価はコミュニストとしては本来恥とするべきことです。ブルジョア的な「権力闘争」とはもっとも無縁な存在がコミュニストであるはずだからです。しかし、コラムニストの目は好意的な文章の中ではからずも右シフトする共産党とその委員長である志位氏の表層の下にある「ぎらぎら」としたものを見抜いてしまっているように私には見えます。

追記:「これまでの活動の中でも人生最大のチャレンジとして」(志位氏)。言葉の遣い方を間違えているでしょう。同じことを言っても「人生」と言うのではなく、「結党以来の最大のチャレンジ」などと言うべきところです。共産党は志位氏の個人商店ですか? 志位氏の思想、また、そうした志位氏の思想を許容する共産党という中央組織の思想の頽廃と退嬰を思わずにはいられません。一言指摘しておきます。

【「政局」とは「権力闘争」を意味する】
安保法制廃止、昨年7月の集団的自衛権承認の閣議決定撤回の2点で「国民連合政府」をつくるには、「その他の国政上の課題はいろいろあるが、相違点は横に置く」ことにしなければいけない、そのためには共産党年来の日米安保条約廃棄の主張もとりあえずは「横に置く」というのだから、志位さんの決心はハンパじゃない。しかも、これまでは全選挙区に候補者を立てる建前だったのを、選挙協力のためには自分たちは引っ込んでもいいというのである。民主、社民、生活の各党党首に話を持ちかけて、生活の党の小沢一郎代表からは「頭の切り替えとすばやい行動」への評価と共産党の堅い票の協力は「ものすごいインパクト」というエールをもらった。権力闘争のプロの小沢氏の言葉だから、これはなかなかのものということだろう。共産党が「政局」に乗り出した。政治記者用語でいえば、つまりこういうことである。「政局」という言葉は、政権を奪いあう権力闘争を意味する。かつては自民党内の派閥が親分を総理総裁にするためにあらゆる手練手管をつかって多数派工作することを意味していた。いま、安倍さんの一強支配下、議員たちの顔がくすんでみえるのと違って、かつてそういう時期になると、政治家連中の顔がらんらんと輝いていたことを思いだす。いま、志位さんの顔を見ると、なんだからんらんぎらぎらとして、志位さんもやっぱり政治家だなあと感ずるのである。共産党が初めて、建前の言辞でなく、実質的な権力争奪のプレーヤーになったというべきか。(
早野透「朝日新聞『新ポリティカにっぽん』2015年10月20日
 
Blog「みずき」:自分を「左翼」であるとすら考えていない人からさえ「右傾化している」とみなされる共産党(きまぐれな日々氏のいう「世間」の中にはおそらく共産党も含まれています)とはいったいなんなのでしょう? 

【再説:「左折の改憲」のゆくえ】
「SEALDs」及び世の「リベラル・左派」が「SEALDs」を無批判で礼賛する風潮に対して、私はこれまであまり書かなかったが、一定の批判を持っている。最近、白井聡だの加藤典洋だの池澤夏樹だのが「左折の改憲」を言い出しており、直近では想田和弘もその流れに乗っかってきているらしいが、改憲派の高橋源一郎(毎月の朝日新聞に載るこの人の「論壇時評」に私はいつもうんざりしている)とつるんでいる「SEALDs」は改憲派と共産党を含む従来の護憲派とのブリッジ役を果たそうとしているように見えるのである。しかしそれは「左」からの「SEALDs」批判論であり(私自身は自分を「左翼」であるとすら考えていないのだが、世間があまりにも激しく右傾化しているので、相対的に「左」になってしまっている)、「右」からの批判に萎縮して「SEALDs」の本を撤去することなど論外であることは言うまでもない。(きまぐれな日々 2015.10.26

【山中人間話】

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=138927 八百長ということばを思い出した。

Posted by 金平 茂紀 on 2015年10月27日
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